大谷紀子先生の作品のおとむらいさん。
おとむらいさんとは主人公の音村と
お弔いをかけている表題になっているようです。
売れない女優歴10年の主人公が
葬儀業を通して人生観が変わっていきます。
読み手の考え方も少しずつ変わっていくような気がします。
一緒に主人公の変化を見届けてみませんか?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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おとむらいさんのあらすじは?
主人公の音村いづみは憧れの巨匠・根津監督の
映画に出ることを夢見る売れない女優歴10年。
しかし来る仕事は死体役ばかり。
焦りを感じていたときに根津監督引退のニュースが飛び込んできます。
落ち込む音村になじみの花屋の杉浦がお式の司会の依頼を持ってきます。
結婚式の司会だと思っていた音村の前に
現れたのは葬儀プランナーの産神でした。
彼は音村を前に映画やドラマ、サスペンスなどは
偽物の人間ドラマだと言い切ります。
そしてここには本物の人間ドラマがあるとまでいうのです。
![おとむらいさん](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/C2100010778061.jpg)
おとむらいさん
そんな産神に憤る音村ですがそこで初めて式の司会というのが
結婚式の司会ではなく葬式の司会だということに気づきます。
少し躊躇するもののその葬式の司会を引き受け
そこで垣間みた人間ドラマを目の当たりにし
もっとこの世界を知りたいと思った音村。
そのまま葬儀屋の世界にとびこんでしまいます。
女優業を休んで産神の下で働くことにしたのです。
ある日、納棺の儀に立ち会った音村は産神の所作を見て
根津監督の作品に初めて触れた時の感覚を思い出していました。
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おとむらいさんのネタバレとその後の展開は?
葬儀社で働き始めた音村の初めての顧客は小さな男の子でした。
半年後に死ぬという男の子・早川陸くん。
彼は心臓に病気をもつ男の子で心臓の手術などで
何度も入退院を繰り返していて半年後にも手術が控えていました。
同じ手術をした子が手術室に行ったきり帰ってこなかったこともあり
そしてとても悲しい葬式だったことを聞き
自分の時は暗くない葬式にしたいというのです。
こんな小さな子が自分の死と向き合い
そんなことを考えていると思うと胸が痛い音村ですが
一生懸命サポートしようと陸くんの葬式の企画を考えます。
後日、病院に行くと陸くんの両親に会い不謹慎なことをと叱られてしまいます。
しかし陸くんの父親と話をすると彼の父親から
この企画に関して正式に依頼したいと申し出があります。
![おとむらいさん](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/C2100010778061.jpg)
おとむらいさん
そして産神の案もあり葬式ではなく彼の生誕祭にすることになります。
その生誕会を通して陸くんがまた生きたいと考えるようになり
彼の弱い心を弔うことができ前向きに生きるようになりました。
後日、ゲートボール場で塩谷というおじいさんに塩をかけられる音村。
彼は10年前に奥様を亡くされその時の葬儀屋との間に
なにかしらのしこりを残していたようなのです。
そのしこりを取り除こうと奮闘する音村。
音村たちは彼のしこりを取り除くことができるのでしょうか。
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おとむらいさんの感想は?
読んでいて映画のおくりびとを思い出してしまいました。
お葬式は悲しいイメージしかなかったけどこれを読んで
いろいろな葬儀の形がありまたいろいろな葬儀の形が
あっていいんだと思うようになりました。
遺族にとっても故人にとっても最期のお別れの式
それが幸せな式になってもいいのだと思えるようになりました。
葬儀を通じて人の命の大切さを改めて考えさせられる作品でした。
![おとむらいさん](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/C2100010778061.jpg)
おとむらいさん
ドSだと言われている産神ですがドSというよりは仕事に厳しい
でも自分の仕事に誇りとプライドを持っているという感じ。
葬儀の仕事を通じて音村の人としての成長もみえ
人生観も変わりもしかして産神への恋心?も垣間みえます。
葬儀業がテーマになっているマンガは初めて手にしましたが
ゆっくりと心を落ち着かせてくれるような優しい作品でした。
たくさんの人に読んでもらいたいです。
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