和田竜先生・原作、花咲アキラ先生・漫画の作品ののぼうの城。
時は戦国時代末期――。
湖と田畑に囲まれた田舎城・忍城に領民から「でくのぼう」
略して「のぼう様」と呼ばれ親しまれている男・成田長親がいた。
そんな忍城に天下統一目前の豊臣秀吉の魔の手が迫りくる・・・!
わずかな兵力しか持たない忍城は降伏するのか?
はたまた戦を挑むのか!?
絶対的不利な状況の中、“でくのぼう”の打ち出した奇策とは――?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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のぼうの城のあらすじは?
その昔、周囲を川や湖で囲まれた城を一瞬にして攻め落とす
「水攻め」と呼ばれる方法がありました。
堤を決壊させ一気に流れ出した濁流が集落を襲うというもの。
その様子を見ていた石田三成は自分もいつか
こんな戦がしてみたいと目を輝かせるのでした。
それから8年後――・・・。
織田信長の天下統一事業を受け継いだ豊臣秀吉は
最後の勢力である小田原北条家討伐を発令しました。
月日が経ってもあのとき見た水攻めの光景が頭から離れない三成は
ある日北条家の支城である忍城攻略を命じられるのです。
二万の軍勢を任された三成は周囲を湖で囲まれ
「浮き城」とも呼ばれている忍城に迫ります。
のぼうの城
忍城に三成率いる軍勢の足音が迫る中、農民や子どもたちと
田んぼで楽しそうにたわむれる男・成田長親。
忍城を治める城主・成田氏長の従兄弟でありながら
馬にも乗れず運動はからっきしという彼は
領民から「でくのぼう」を略して
「のぼう様」と呼ばれている始末。
さらに農作業を手伝おうとするも逆に迷惑をかけているのです。
何の才能もない長親ですが彼の周囲には何故か
才能あふれる人材が集まってくるのです。
長親の幼なじみで家老の丹波、同じく家老で筋骨隆々の巨漢・和泉
毘沙門天の化身を名乗っている酒巻、当主の娘で剣技に長けた甲斐姫。
彼らの耳にも豊臣の軍が北条家を攻めてくるという話が届き
降伏か、戦か、一族の間に緊張が走ります。
ところが長親はそんな話もどこ吹く風で
こう言って周囲をあ然とさせるのでした
「どちらもせずに今まで通りみんなが暮らすことはできないものかな」
幼なじみの丹波はそんな長親の様子に不思議な感覚を抱きますが・・・。
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のぼうの城のネタバレとその後の展開は?
人望はありますが武将としての才覚はまるでない
忍城当主の従兄弟・成田長親。
彼は領民たちから「のぼう様」と呼ばれ親しまれていました。
しかしそんな平和な忍城に豊臣秀吉の命を受けた
石田三成の軍勢が迫ります。
その数、二万。
降伏するか、戦をするか・・・忍城は決断を迫られます。
話し合いの結果、忍城は降伏に向けて動き出します。
当主である氏長率いる軍勢は小田原へ向かうとともに
秀吉側にその意向を知らせるために城を出
残された長親や丹波らは準備に追われていました。
しかし和泉がつい口を滑らせたことによって
領民に戦をしないことが広がってしまいます。
長親は領民に隠すのはかえって逆効果だと言って
正直に話す選択をするのでした。
丹波だけは周囲の誰が長親のことをでくのぼう扱いしても
彼には何か素質があると思っていました。
自分だけでなく人と慣れ合わない
和泉や酒巻などの人心を掌握する才能は本物だと。
また自分が感じている不思議な感覚の正体を
知りたいとも思っていたのです。
のぼうの城
間もなく三成の軍勢が忍城を取り囲み
開城に向けた動きも慌ただしくなっていきます。
三成の軍師である長束正家は降伏か戦かの返答を聞くために
長親らと対面しその場であろうことか
甲斐姫を秀吉に差し出すようにと告げたのです。
秀吉の軍の威を借り横柄な態度を取って
挑発する正家に怒った長親は降伏から一転
「戦いまする」と宣言するのでした。
騒然となる忍城軍の面々でしたが
長親の決意に惹かれるように立ち上がります。
圧倒的な数の敵軍に対し忍城軍はど
のような戦いを仕掛けるのでしょうか?
また三成は忍城に対し憧れでもあった
「水攻め」を決断してしまいます。
忍城に容赦なく迫りくる濁流・・・
そして長親が考え出したとんでもない“奇策”とは!?
誰もが予期せぬ結末はぜひともご自身でご覧ください!!
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のぼうの城の感想は?
2012年に映画化されたことも記憶に新しい
和田竜先生の歴史小説をもとに「美味しんぼ」で知られる
花咲アキラ先生がコミカライズした作品。
この最強タッグで繰り広げられる「のぼう様」の物語は
史実をもとに描かれておりとてもドラマチックな展開で
惹き込まれる作品でした。
主人公である「のぼう様」こと成田長親は
ふだんダラダラしていて何の取柄もないですが
どこか憎めないキャラクター。
それなのに二万の敵軍に対しわずか三千の軍で立ち向かうという
思い切った決断で豪快な戦を繰り広げます。
のぼうの城
水攻めが失敗し忍城が最後まで落城しなかったことなどは
実際に古い文献に残っているそう。
本当に昔の日本でこんな出来事が起こっていたのか
想像するだけでワクワクしますよね。
小説はちょっとハードルが高いという方も
漫画だと一巻完結ですんなり読めると思うので
ぜひチェックしてみて下さい。
また映画の方も合わせて見てみるとまた面白いと思います。
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