古谷実先生の作品のわにとかげぎす。
富岡ゆうじ32歳独身。
気づけば周りには友達も彼女もいない
警備員である富岡は流れ星に願った友達をください――!
ところが謎の手紙が届いたり変な浮浪者につきまとわれたり・・・
果たして幸せな人生を歩むことはできるのか?!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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わにとかげぎすのあらすじは?
深夜にラジオを聴きながら1人悪態をつく男・富岡ゆうじ、32歳。
警備員である富岡は1人ビルの事務所で時間を潰し
食後2時間が経過すると日課にしている筋トレを始めます。
屋上を1人走っているとふとこの32年間が頭によぎり
ほとんど寝てばかりだった32年間
友達が1人もできなかったことを後悔します。
そこにいいタイミングで流れ星が流れ富岡は願います・・・。
『友達をください!友達をください!』
32歳にもなったおじさんが必死に
流れ星に友達を願う・・・寂しい。
筋トレを終え富岡が玄関の前を通り過ぎようとしたとき
ドアの隙間に何かが挟まっているのを見つけました。
その手紙にはこれだけ書かれていました。
《警備員へ お前は一年以内に頭がおかしくなって死ぬ》
事務所に戻りなんだこんなイタズラと
1人暴言を吐きまくる富岡でしたが
内心はものすごく怖がっていました。
できればもうしないでほしいな・・・
心の中で富岡はつぶやきました。
わにとかげぎす
それから3日後――・・・。
いつものように警備員の仕事へ向かう準備をしながらも
富岡の頭の中はあの不審な手紙のことでいっぱいでした。
ですがそれ以上に富岡を悩ませていたのは
友達をどうやって作るか・・・。
いつものように仕事をこなしまたも屋上で1人佇んでいると
向かいのアパートの一室から
誰かがこちらを見ているのが見えます。
じーっと見られているのを感じた富岡は
なんだか怖くなって事務所へと駆け込んだのです。
そして世が明け勤務を終えて自室へと帰ってきた富岡。
ドアポストを見るとそこには例の不審な手紙が・・・
昨夜の人影で不安感たっぷりだった富岡には
その攻撃はまさに効果的。
絶対あいつだ――!
富岡が犯人だと思ったのは昨夜の人影。
玄関前で1人ぶつくさ言っているとそこへ犬が走ってきて
その犬は富岡に飛びつくとお腹にうれションを・・・。
犬を連れていたのは隣の部屋の女性である羽田で
しばらく会話をして富岡は自室に戻りました。
翌日、手紙の犯人に殺されかける夢を見て
大声をあげて目が覚めた富岡。
薄い壁の向こうの羽田に大声を詫びこのままではダメだと
犯人を突き止める決意をします。
朝になり人影が見えたアパートへと向かった富岡ですが
部屋の中にいたのは・・・浮浪者の男だったのです。
男に手紙をだしたかと詰め寄る富岡でしたが
男は知らないと言います。
じゃあ屋上を見ていたかとさらに詰め寄ると
男はいつも羨ましいと思っていたとそれは認めました。
そして更には手紙を出した人物を知っていると言うのですが
教える代わりに部屋に泊めてくれと男は言ってきて・・・。
富岡が出した決断は――?
そして浮浪者の正体とは・・・?!
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わにとかげぎすのネタバレとその後の展開は?
浮浪者を後ろに引き連れ富岡はどんどん歩いていき
早いと男がとめますがもちろん富岡は止まりません。
何しろ男は相当臭かったのです。
あまりの臭さに我慢できず富岡は男に服を買い銭湯に連れていき
さらには散髪にも連れていき焼肉とビールが飲みたいと
わがままを言う男に奢ってやります。
富岡はベロベロに酔わせて犯人を聞き出し
部屋には連れていかないつもりだったのです。
いい調子になって男は夢を語り出します。
男の夢とは宝くじを当てることで
そのためには宝くじを買うお金を稼がないと・・・
と言いかけた富岡の言葉など無視して
男はどんどん酒と肉を頼み続けました。
帰り道、ベロベロになった男に犯人のことを聞き出そうとする富岡。
ところが飲ませすぎたのか男はそのまま道路に寝そべって
眠り込んでしまったのでした。
仕方なく自室に運び込む富岡。
いつかみた流れ星に誓うぞ・・・
もっとフレッシュな・・・いい友達を
そう願って眠りにつきました。
翌日、目を覚ますと目の前に男の顔が。
ご飯の用意が整いましたという男に
米以外なかったはずだと富岡が言うのですが
男は財布から1000円拝借したと言い出します。
もう2度と財布に触るなと財布を取り上げ
男が用意した朝ごはんを食べ始める富岡。
男に忠告しておこうと宝くじなんて当たらないと
正当なことをズバズバと言いますが
男はちっともこたえていません。
あきれた富岡はそれ以上は言わず仕事へと向かいました。
職場に着いたものの男が部屋にいると思うと不安で仕方がありません。
わにとかげぎす
その頃、男は余分に拝借していた富岡の金で
エロ本と酒を買っていました。
明日は1万くらいくすねてパチンコを・・・
そんなことを考えながら男がアパートへと向かって歩いていると
そこへ借金取が現れます。
そう、男は借金をして暴言を吐き追われていたのです。
殺すと言われ咄嗟に知り合いが300万出してくれると言い訳し
そのまま男は借金取に囲まれながら歩いていきます。
一方、勤務を終えた富岡は男との生活に疲れて
今日は出て行ってもらおうと決意をしていました。
ただいまと自室のドアを開けると
見知らぬ男がおかえりと返してきました。
見知らぬ男は自分は浮浪者の男の借金取だと言い
男の命は220万だけど買うかと聞いてきます。
払われなかったら男はチェーンソーでバラバラになると聞いた富岡は
借金取の本気さが伝わってきて買いますと・・・。
そこからは緊張感で曖昧な中金を下ろして
借金取に払ったこと・・・。
男に本当は犯人なんて見てないんだと
そう言われたことを虚ろに覚えていました。
そして男は必ず返すと言い残して富岡の家から出ていきました。
今までの怒涛の出来事にどっと疲れが出た富岡は
自室の前でしゃがみこみます。
するとそこへ羽田がやってきて警察を呼ぶかと尋ね
富岡はもういいと言い愚痴をこぼしました。
友達が欲しかったんだと言う富岡に羽田が
女性はダメかと聞きますが
その時もう富岡はしゃがんだまま眠り込んでいました。
羽田が初めて好きになったのはトランプのジョーカーの絵で
昔からその好みは変わらずみんなから変わっていると言われています。
富岡をベットへと運び目は半開きで
よだれを垂らしている寝顔を見つめる羽田。
急にため息をついたかと思うと目もくらむほどかっこいいと
バタバタと悶絶し出しました。
そう、羽田は富岡のことを好きになりかけていたのです。
このチャンスにホッペにキスをしようとしていると
そこへ浮浪者が戻ってきました。
浮浪者は富岡がホモだと勘違いしていて
一発ヤラせる代わりに1万円をもらおうと思ってと羽田に説明し
同性愛者だったのかと羽田はショックを受けます。
同性愛者だと誤解された富岡はどうなる?
そして手紙の犯人とは――・・・?!
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わにとかげぎすの感想は?
32歳の独身男・富岡が主人公の本作。
恋人もなし、友達もなし・・・
そんな男がさまざまな出会いによって
人生をかき回されていくお話です。
作者である古谷実先生は『行け!稲中卓球部』を描いていた方で
ところどころに逆要素ありかつシリアスな場面もありのギャップが
楽しめる作品に仕上がっています。
主人公はけしてイケメンではなく頼り甲斐もなく
フニャフニャとした人物なのにも関わらず
浮浪者を助けてしまう優しさとか素直なところとか・・・
なぜかとても好感が持てるのが不思議です。
わにとかげぎす
絵はとても綺麗というわけではありませんが
表情豊かでキャラクターに魅力があります。
ですが苦手な方もいるかもしれないなと感じる絵柄ですね。
話自体はとても面白いのでぜひ一度読んで見てください!
自分の人生と比べて読むのも面白ですよ!
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