五十嵐貴久先生原作、富士高因先生・漫画の作品のリカ 黒髪の沼。
それはある出会い系サイトでささやかれている都市伝説。
もしも長い黒髪と人魚のような美しい声を持つ
女性と出会ってしまったら虜にされてしまうと――・・・。
営業マンの本間隆雄は出会い系サイトで
束の間の恋を楽しむのが日課でした。
もちろん家庭が第一で平凡な日常にちょっとした
刺激を与えるだけのつもりだったのですが――
リカと名乗る女との出会いによって
彼の幸せはいとも簡単に壊れていってしまいます。
執拗につきまとうリカの魔の手。
逃れようのない恐怖を感じたときには
もう本間自身の力ではどうしようもないほど
危険が身に迫っていたのです・・・。
最凶のサイコ女・リカからはだれも逃れられない――・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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リカ 黒髪の沼のあらすじは?
娘からの電話にデレデレしながら答える
本間隆雄はごく平凡な営業マン。
家庭を大切にし仕事での信頼も厚く
まずまず順調な人生を歩んでいました。
しかし彼には秘密の楽しみがあったのです。
それは出会い系サイトでのささやかな恋愛。
もちろん家庭第一の彼はのめり込むことなどなく
自分ルールに基づいて一線を引きながら楽しんでいました。
出会い系を利用するのはマンガ喫茶のパソコンからのみで
やりとりはサイト内のメッセージだけ。
実際に会ったとしても割り切った関係が望めそうになければ
連絡先を交換することなくあっさりとフェードアウト。
自分は上手く遊べていると自負している本間は
職場の上司の不倫話にも共感できないのでした。
今夜も妻には残業だと嘘をついて
出会い系で親しくなった若い女の子と飲みに行きましたが
日常との接点が多そうなことや女性の印象から
それ以上踏み込むことなく解散します。
同席した後輩にもったいないと言われながらも
リスクは冒せないのだと説明する本間。
一応の礼儀として今夜のお礼をするため
彼は行きつけのマンガ喫茶に立ち寄るのでした。
サイト内からメッセージを送信し
余った時間で次に楽しめそうな女の子を探していると
ある女性の写真に目が留まりました。
見た目はもちろん遊ぶには好条件の彼女――。
さっそく始まったやりとりを重ねるうちに
彼はどんどんリカと名乗る女性の魅力に
ハマっていってしまいます。
ついには今まで絶対にしなかった
連絡先の交換をしてしまうほどに。
『長い長ーい黒髪と人魚のようにキレイな声を持つ
女性と出会ってしまったら虜にされてしまう――・・・』
つい最近聞いた都市伝説も今の本間の頭には
よぎることもなかったのです。
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リカ 黒髪の沼のネタバレとその後の展開は?
サイト上のプロフィールによれば
リカは都内の病院に勤務する28歳の看護師で
春に彼氏と別れて退屈しているとのこと。
モデルのような外見に惹かれたのはもちろん
彼女がシフト制の勤務であるということも
本間には好条件でした。
土日は家族サービスにいそしむ本間が
やりとりできるのは平日だけ。
しかも営業職の合間に会えて
年齢的にもズルズルと遊びを続けなそうなところが
ピッタリだと思ったのです。
係長への昇進がほぼ決まっていた本間は
この遊びを最後に出会い系は引退しようと考えていました。
リカとのやりとりを始めて1週間。
本間は控えめながら素直に自分を慕ってくれるリカを
カワイイと思い始めていました。
そんな矢先にリカから本間が既婚者ではないかと
メッセージが送られてきます。
バレてしまったからにはもうおしまいだと思ったものの
リカはそれでも構わないらしく
電話で直接話せればいいのだと・・・。
リカへの誠意を見せるために
本間は連絡先を彼女に教えてしまいます。
この一歩が大きな過ちだと気付かないままに――・・・。
すぐさまかかってきた電話から聞こえたのは
ぞくぞくするほどに魅惑的なリカの声。
メッセージでのかわいらしい言葉が
彼女の口から語られるとうっとりするほど心地よく
愛しさも込み上げてくるのでした。
たわいのない話をしながら本間は
この声が乱れるのが聞きたいと考えていました。
遊びと日常を切り離していた壁はもうなくなり
リカは生活の一部へと侵入をはじめてきたのです。
最初こそ恋愛の浮足立つ感覚を楽しんでいた本間でしたが
すぐにリカの異常性に気付くこととなります。
それは電話をする約束の時間に出られなかったときのこと。
ケイタイには12件もの着信が残っていて
さらには電話に出ると
ものすごい剣幕で罵倒してきたのです。
「なんで出ないのよ!!
リカはね、あんたにバカにされるような女じゃないのよ!」
会議だったことを説明すると一転して
泣きながら嫌わないでくれと懇願をするリカ。
本間は適当に相づちを打ちながら
とんでもない地雷女を踏み抜いてしまったと反省し
なんとか穏便に別れることで頭がいっぱいでした。
幸いにも連絡先しか知られていない相手なので
ケイタイと番号を変えてしまえば
それでおしまいだと思っていた本間。
彼はリカの本当の恐ろしさに
まだ気付いていないのでした――・・・。
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リカ 黒髪の沼の感想は?
ケイタイを壊して一安心といった様子の本間ですが
実はまだなにも終わってなかったんですね。
リカはこのあととんでもない方法で
本間を探し当てることに成功します。
衝撃の初対面はかなりの戦慄もので
実際に自分の身に起こったら
恐怖で息が出来なくなってしまいそうだと
思ってしまいました。
ホラーというと幽霊が王道ですが
生身の人間が一番怖いというのは本当かもしれません。
リカが本当に人間かどうかというのはかなり疑問が残りますし
あんな女性が存在しているとしたら
恐ろしい以外のナニモノでもないんですけど・・・。
常軌を逸したリカの行動はどんどんエスカレートして
本間のみならず彼の大事な家族にまで及ぶことになっていきます。
本間は知り合いの探偵を頼って
なんとかしようとしますが対抗できるのかどうか・・・。
原作は2001年に第2回ホラーサスペンス大賞を受賞した
五十嵐貴久先生の小説リカですが
約15年以上の時を経てコミカライズされたのが本作です。
小説に出てくるリカも戦慄ものでしたが
こうして動き回る彼女を目の当たりにすると
一層おぞましく感じてしまいますね。
長い黒髪といえばホラーの定番ではありますが
その恐ろしさを生身のまま感じさせるリカは
トラウマになりそうなほどの存在感を放っています。
小説の結末は救いようのないものでしたが
果たしてリカ-黒髪の沼-ではどうなっていくのでしょうか?
ネット社会が生んだ最凶のストーカー女・リカから
あなたも逃れられなくなるかもしれません。
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