落合さより先生の作品のほいくの王さま。
男性保育士という肩身の狭い立場に耐え切れず
たったの2か月で保育園をやめてしまった育。
子どものことは好きだけれどやはり男で保育士は無理なのか。
思い悩む育はそんなとき非認可保育園を運営する
個性的過ぎる延長・大鳥と出会います。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ほいくの王さまのあらすじは?
母の反対を押し切り上京し
幼いころからの夢だった保育士になった育。
しかし保育の現場は女の世界であり男である育は
周囲の女性保育士から虐げられる立場でした。
子ども好きだけれど自分が提案したことはことごとく却下され
さらにセクハラやパワハラまがいの言動。
保護者からの偏見を繰り返され育は僅か2か月で
勤めていた保育園をやめることになってしまいます。
これからどうしようかと途方に暮れる育。
そんなとき彼は和風の佇まいが個性的な保育園を見つけます。
男性保育士募集という文字にドキリとするものの
そこにいたのはイケメンなものの
女好きなうえに口が悪いとんでもない園長でした。
![ほいくの王さま](https://cache2-ebookjapan.akamaized.net/contents/thumb/l/U5100010008061.jpg)
ほいくの王さま
保育士である従兄弟の兄に憧れ保育士になったものの
現実と理想のはざまでさんざん苦しむことになった育。
世の中はこんな保育士や園長がいる保育園ばかりなのかと
憤りを感じながらその場を立ち去ります。
仕事で嫌な目に遭いすぎた育はその心を洗うために
これまで観光すらできなかった町を見て回っていました。
その最中偶然にも親しくなった女性は自分の知り合いに
保育士をやっている人物がいると育に告げます。
しかしその相手は先ほど出会った性悪の園長で・・・。
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ほいくの王さまのネタバレとその後の展開は?
観光中に知り合った女性・キミ子に
性悪の非認可保育園の園長・大鳥を紹介された育。
彼は口も性格も悪いし子どもの扱いも下手
おまけに子どもが大嫌いだと
育に向けて断言するような変わり者でした。
そんな彼がなぜ保育園などをやっているのか・・・
彼は多くは語らないものの
母の遺言とだけ育に教えてくれます。
子どものために動くことが
子どもが好きであることが保育士だと考える育。
それに対して園長は保育士は親の奴隷なのだと切り返します。
子どもが大好きなのはママ
そして親の要望に保育士がケチをつければ
結果的にその不満のツケは子どもに回る・・・
それは本当に子どものためなのか。
それが園長の言い分でした。
![ほいくの王さま](https://cache2-ebookjapan.akamaized.net/contents/thumb/l/U5100010008061.jpg)
ほいくの王さま
子どもには平等でありたい
弱い立場のママを切り捨てたくはない・・・
育はそう考えていましたが
結局お前はその弱いママを見捨てて
逃げたのだと言われてしまいます。
園長の言葉に思う所はあるものの自らのこれまでの経験を顧みて
保育士とは子どもが好きなだけではやはりだめなのだと考える育。
それでもやはり自分は子どもが好きだ
保育士としてやっていきたいと考えた育は
縁あって大鳥園長の保育園で働き始めることに。
しかし実はその保育園はある事情から男の保育士しかおらず
さらに児童も少ないため経営もギリギリの状態だという
とんでもない状況にありました。
果たして育は新たな保育園で保育士としての
第二の人生を歩むことができるのでしょうか。
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ほいくの王さまの感想は?
男性の保育士、いわゆる保父さんをテーマにした作品になります。
男性保育士のみの保育園、非認可保育園なことを理由に
破天荒なこともやってのけるという
ややフィクション色が強い描写も目立ちます。
ですが現代社会における保育現場の実情に
深く切り込んで描いている作品であり
読んでいて非常に勉強になりました。
特にこれから子どもを産み育てていきたいという
世代の方に読んでほしいですね。
![ほいくの王さま](https://cache2-ebookjapan.akamaized.net/contents/thumb/l/U5100010008061.jpg)
ほいくの王さま
保育の現場はまだまだ女性が主力で
どうしても男性保育士の肩身が狭いという実情があります。
現場ではもちろん男手が必要な場面もありますが
保護者の無理解や女性保育士の圧などで定着しないという
悪循環が起こってしまっているところがあります。
話自体は1話で一つの問題が解決していき・・・
という形式をとっているので作品自体は非常に読みやすいです。
保育現場の実情が描かれている場面もあるので
結構心に来るような描写も多いですが
子どもたちのかわいさと働く保育士たちの奮闘に
最終的には元気を貰えます。
ちょっとむちゃくちゃな設定な部分もありますが
そのあたりは漫画だからと割り切って
色々な人に読んでいただきたい作品です。
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