軍靴のバルツァーのネタバレや感想に無料試し読み！アニメ化希望の人気作品

中島三千恒の作品の軍靴のバルツァー。

 

19世紀のヨーロッパ。

 

軍事後進国の士官学校に教官として赴任したバルツァーは
戦争とは無縁の中にいた生徒たちを教育し
軍事国家へと発展させる任務を受けていた・・・。

 

言葉巧みに市民の反感を回避し
砲兵科の砲弾実装での実習にこぎつけることに成功します。

 

 

軍靴のバルツァーのあらすじは？

 

要塞からの反撃も降伏勧告にも応じない状況の中
バルツァーは畳みかける頃合いであると判断します。

 

要塞は無事制圧、戦争に勝ち功績をあげたバルツァーは
ヴァイセン王国に帰還すると通常より3年早い佐官に昇進。

 

このまま順風満帆に行くかと思ったのですが
転属先で教育任務を命じられてしまいます。

 

軍事後進国への転属とそこでの軍人教育。

 

それらの結果次第で自身の出世が左右されると聞かされ
最悪の状況下に置かれたバルツァーは王立士官学校へと向かいます。

 

軍靴のバルツァー

 

その頃、その王立士官学校では出迎え役を命じられた生徒が
憂鬱そうについていないと文句を口にします。

 

軍事国家から派遣されてくる教官への先入観で頭がいっぱい。

 

どんな怖い人なのだろう・・・
そんな話をしているところに本人が着任し
青ざめながら敬礼する生徒。

 

校長室に案内されたバルツァーは
士官学校のお偉いさん方には大歓迎されます。

 

そんな中、騎兵科の馬術試験が行られはじめたのです。

 

軍靴のバルツァーのネタバレとその後の展開は？

 

試験と聞き見ていたバルツァーですが
賭けの対象にして酒を飲んでいる者を発見
交友会のようなものだと判断します。

 

騎兵科の主席の馬術に歓声があがり
家柄といい武芸に秀でていると学校側は絶賛。

 

ぜひもっと前でと勧められますが
荷物を先に置きに行きたいと申し出るバルツァー。

 

部屋までの案内を頼まれた生徒はどうも騎兵科が気になるようで
バルツァーは部屋の場所を教えてくれさえすれば
見てもよいと提案するのですが
生徒は頑なにそうではないと断ります。

 

もうひとりの生徒が自分たちが砲兵科であり
地味であることを僻んでいるからだと説明をします。

 

それに対しバルツァーも騎兵科は何かと優遇されて
気に入らないところもあると賛同しはじめます。

 

軍靴のバルツァー

 

どこも一緒かと納得する生徒。

 

しかしもうひとりの生徒は砲撃訓練をしたことがないので
ほかと一緒ではないと意見するのです。

 

一度もしたことがない事実を耳にしたバルツァーが
その理由を聞くと市民からの反感や戦争とは無縁のため
自粛ムードもあるのだと言いいます。

 

事情を知ると派遣されると知ったときに言われた
上官の言葉の意味を理解します。

 

上官から下された命を遂行するにはと考えたバルツァーは
とりあえず書類にサインをし正式な手続きを済ませます。

 

祝いの席を設けるとの申し出に軍隊式の外交儀礼を提案し
祝砲の名目で砲兵科の生徒に砲弾の実践をさせます。

 

手際の悪い生徒の様子に観客たちから笑いがこぼれる中
バルツァーの冷静な指導で砲撃までこぎつけます。

 

ところが祝砲は本来空砲で行うもの実装での砲撃はしません。

 

それにすら気づかない市民たち。

 

バルツァーは肝心なことを告げず
砲兵科の実践演習を成功させたのでした。

 

 

軍靴のバルツァーの感想は？

 

19世紀のヨーロッパの
小さな軍事後進国の士官学校での話です。

 

軍事国家から派遣されたバルツァーは
前の戦争で実績をあげ昇進にも成功しています。

 

そんな軍事国家での軍隊の噂はかなり飛躍して
士官学校の生徒たちの噂に・・・。

 

しかし実際にやってきたバルツァーは生徒の意見に耳を傾けるなど
砲兵科の生徒には頼れる教官のイメージが定着していきます。

 

軍靴のバルツァー

 

軍事後進国の民たちを平和ボケという軍事国家の面々。

 

戦争を拒絶する側と推奨する側、いつの時代も意見は分かれるもの。

 

ではかなり戦争描写が濃い作品なのか・・・
と思うのですがそうでもなく
国のために死ぬことの良し悪し
生き残ることの大切さなど生きることへの執着を
つよく感じることのできるストーリー展開です。

 

また政治が絡み幾重にも伏線が張られていく展開は
まったく先読みができません。

 

戦争を美化するわけでもなく
かといって悲惨さを前面にだすわけでもなく
バルツァーという主人公の同行や思考を垣間見ながら
改めて戦うとは・・・を考えさせられる娯楽作品です。