すえのぶけいこ先生の作品のライフ。
中学生の歩は勉強が出来ない女の子だった。
親友のしーちゃんと同じ高校に行きたくて
周りからは無理だと言われていた中、猛勉強。
気が付いたらしーちゃんは志望校に落ち
歩むだけが合格していた。
心のもやもやを解消するために
手を伸ばしたのはカッターナイフ。
自分を大切にするって、どういう事ですか?
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ライフのあらすじは?
落ちこぼれの中学3年生、歩の親友はクラスの秀才しーちゃん。
どうしてもしーちゃんと同じ高校に行きたいと願い
今更だけれど受験のための猛勉強を始めました。
着実に順位が高くなっていく歩の姿を見て
最初は喜んでくれていたしーちゃん。
歩の努力は実を結びいつしか彼女の学力は
しーちゃんを上回るようになってしまいました。
そして迎えた合格発表。
受験に失敗してしまったしーちゃんと合格した歩。
ライフ
しーちゃんと同じ高校に行きたい。
何時までも親友でいたいという彼女の希望は
2つとも叶わず残ったのは大きな孤独感と虚無感。
しーちゃんの痛みを感じるために
手を伸ばしたカッターナイフ。
その刃を手首に当てることそして自分が痛みを感じることで
少しだけしーちゃんに対する罪悪感を
和らげることが出来るような気がしていたのです。
孤立した高校生活で自分の居場所はカッターナイフだけ・・・
そんな彼女が歩き出したライフ。
果たしてその先に待っていたものとは――?
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ライフのネタバレとその後の展開は?
心のバランスを自分を傷つけることでしか
埋めることが出来なくなってしまった歩。
高校に入っても上手く友達を作ることができず
スカートのポケットのカッターナイフを入れておかないと
自分を保てない状態になってしまっていました。
そんな中たった一人だけ愛美という友人ができたのですが
自分勝手な彼女に振り回されることで
クラスでの居場所を少しずつ失い始めてしまいました。
ますます広がる心の隙間・・・。
そんな隙間を埋めてくれるのはカッターナイフ。
そんな中、1人で凛として過ごしている同級生
羽鳥の存在に目が行くようになります。
群れなくても強い彼女の姿に目を奪われながらも
歩は彼女のように強くなることはできないのでした。
あるとき愛美は大好きな彼氏・克己に振られてしまいました。
自殺未遂を図り精神的におかしくなっていく
愛美を支えるために克己に話しを付けに行く歩。
しかし克己には裏の顔があり歩は彼の
奴隷とされてしまうのでした。
愛美は元気になったけれど手に入れたはずの幸せは脆く
いつの間にか愛美の取り巻きに
いじめのターゲットにされてしまった歩。
ライフ
それだけでなくムカつくからという理由だけで
自分を助けてくれた羽鳥をいじめ始める愛美たち。
強くなりたいと思うけれどその強さを手にするためには
そして維持するためには多くの犠牲を払わなければならない。
それでも自分は自分が大切にしたい物を大切にしていく・・・。
そう心を決めた歩は羽鳥と2人
愛美に立ち向かっていくことを決めました。
自分の思い通りにならない2人に対して
憎悪の念が増大していく愛美は
色々な手を使って2人を追いつめていきます。
不良に襲わせたり先生を懐柔したり
権力有る父親のコネを使ったり
本当に容赦のないそのやり方に
追い詰められていく歩だけどもう一人じゃない。
時には命の危険にもさらされながら戦い続ける彼女を見て
徐々に味方をしてくれる人も増え始めました。
そして段々愛美の本性に気が付き始めた周りのみんな・・・
しかしそれは新たな地獄への一歩にしか過ぎなかったのです。
「いじめ」を真正面から取り扱った衝撃の問題作!
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ライフの感想は?
本作が発売されたときリアルタイムで読んでいましたが
当時の私はあまりの内容の壮絶さ
それまで読んでいた少女漫画との違いに
最後まで読み切ることができず目をそらしてしまったことを
まざまざと思い出しながら今読み返しています。
いじめの問題が扱われ始めた頃に
衝撃の問題作として話題になった本作ですが
それから何年もたった今でもいじめはなくならず
その問題は複雑化しているように思います。
ライフ
そんな現在社会で改めて読んでほしいこの一冊。
そしていじめの格となる部分
少年や少女が抱えている孤独や寂しさ
ストレスについて再考してみたい
一冊だなと改めて思いました。
友達とは何か、愛とは何か、仲間とは何か
そして心とは何か。
今読んでも相当読みごたえがあり楽しめる作品だと思います。
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