藤崎聖人先生の作品のワイルドライフ。
勉強もダメ、将来の夢もなし、唯一の特技は絶対音感だが
それを生かすつもりもない・・・。
自堕落な生活を送っていた不良の岩城鉄生。
しかしある日、一匹の子犬と一人の獣医に出会ったことにより
彼の人生は大きく変わり始めます。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ワイルドライフのあらすじは?
勉強もできずコンビニバイトの面接すら
受からない不良の岩城鉄生。
幼馴染に将来のことを度々心配されているものの
特に危機感を持つことなく
なんとなく日々を過ごしていました。
絶対音感という特技を持っているものの
特にそれを生かす仕事につこうとも考えていない鉄生。
そんな彼はある日、河原でいじめられている
一匹の犬と出会います。
人間にいじめられていたことが原因で
人に懐く様子のない小犬。
ですが鉄生には僅かに心を開いていると
偶然河原に来ていた男は告げます。
その男に自分の絶対音感の話・・・
心音すら全部聞き分けられるということを話すと
男は獣医になってはどうかと鉄生に勧めてきます。
ワイルドライフ
地味だしピンとこないという鉄生に獣医だって
人の心は救えると言ってその謎の男は立ち去っていきます。
しかしそんなある日、ようやく自分に懐いた
小犬の心音がおかしいことに鉄生は気が付きます。
案の定重篤な病気だった小犬を獣医だという
謎の男の元へ運びますが男は高額な手術費を要求。
さらに年間63万頭も殺処分される野良犬がいるのに
その一匹の子犬の命だけ救って何になるのだと
すげなく鉄生の頼みを断ります。
そんな彼に掴みかかった鉄生は
目の前で一匹死にかかっている命を助けるのが
獣医の正義だと言葉を荒げます。
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ワイルドライフのネタバレとその後の展開は?
鉄生の魂の叫びで結局手術を了承した謎の男。
しかし最後は君がやるだと告げ
鉄生を手術の場に立ち会わせます。
もちろん技術のない鉄生にメスを握らせるわけではなく
それは最後の最後、犬の心臓に
直接マッサージを加える役目でした。
知識はなくても犬の心音が戻ってくる時が
君にならわかるはず・・・
その言葉を受け鉄生は小犬の心臓に
懸命にマッサージを加えます。
その甲斐あって小犬は無事生還
そうして数年の時が過ぎ鉄生は獣医になっていました。
五流の獣医大学ながらも国家試験にも受かった鉄生。
しかし自身の絶対音感を使ったズルも含まれており
今もお世辞にも医者として優れているとはいえません。
就職口がなくて悩む鉄生。
ワイルドライフ
そんな彼に同級生から紹介されたのは
「RED」と呼ばれる巨大動物病院でした。
働けるのであればと喜んでその話を快諾する鉄生
しかしその病院は超絶オンボロ。
しかし金に糸目を付けずに世界中を飛び回り
動物を救うという信念は鉄生が好むものでした。
入社試験を持ち前の機転と明るさ
そして絶対音感を駆使して乗り切った鉄生。
晴れてREDの獣医となりますが
そこでの生活は想像以上の激務でした。
それでも彼は誰よりも患畜に親身になり
多くの動物を救い続けます。
その信念はやがて海を越え国を超え
様々な土地へ届けられることになっていきます。
動物のために君は死ねるのか・・・
そう問われたとき鉄生が出す結論、起こす行動とは
いったいどのようなものなのでしょうか。
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ワイルドライフの感想は?
不良生徒が獣医になりたくさんの動物を
救っていくという涙あり笑いありの物語です。
元ヤンキーが教師になったり
医者になったりという作品は色々ありますが
本作は獣医ということでちょっと珍しいですかね。
絶対音感を生かして動物を救うという設定は
なかなか面白いなと思いました。
国試の受かり方なんかはちょっと強引かなと思いましたが
その辺りのことがどうでもよくなるくらい
獣医になってからのストーリーが濃く面白いです。
基本的にはコミカルなノリで進んでいきますが
その中にちりばめられる動物たちを取り巻く現状
環境、問題などがしっかり描かれています。
ワイルドライフ
設定上、世界中の色々なところを飛び回って
様々な動物を救うというストーリーなので
話の規模がなかなか壮大です。
また問題提起以外にも動物に関する豆知識が豊富に描かれているので
その辺りはとても楽しく読むことができますし勉強にもなります。
主人公の性格もありますが動物といえども
医療を扱った漫画としては
ややフィクション色が強い雰囲気もあります。
実際はもっともっと現場は厳しく
うまく事が運ばないことはいくらでもあるのでしょう。
しかし読みやすさを重視した作品だからこそ
本作がきっかけでもっと深く動物のことに
興味を持ってくれる人が
増えるのではないかと思いました。
そういった意味でも本作は非常にオススメできます。
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