「ジャングルの王者ターちゃん」の生みの親
徳弘正也先生の作品の亭主元気で犬がいい。
残虐な殺人犯を兄に持ち不幸な生い立ちながら
懸命に生きてきた九頭龍マリ。
彼氏にも捨てられ自殺しようとしたところを
助けてくれた連太郎との出会いで
やっと幸せな日々が始まろうとしていたのですが――・・・。
兄を溺愛する母の出現によってその幸せに影が差すことに・・・。
「ずるいなあマリ・・・あんただけ幸福になって」
重いストーリーを徳正先生ならではのエロコメディタッチで
軽快に描く奇想天外ラブギャグコメディ♪
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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亭主元気で犬がいいのあらすじは?
九頭龍マリは橋の上から夜の川面を眺めていました。
「人殺しの妹だったのか!?」
思い起こされるのは大好きだった彼氏の心ない言葉。
マリ自身が犯した罪じゃないと説明しますが
彼にとって殺人犯の妹も同罪なのだそう・・・。
大事なことを黙っていたとなじられて
マリはあっさりと捨てられてしまいます。
彼の子どもを身ごもっていることも伝えられないまま――・・・。
マリの兄が3年前に残虐な強盗殺人を犯してからというもの
彼女の家族も人生もめちゃくちゃでした。
息子を溺愛していた母は死刑の免除を求めて奔走
父は自責の念から自殺。
頼る人のいないマリは旅館で働いたりして懸命に生きてきたのですが
殺人犯の妹だとわかると手の平を返したように
冷たい世間の対応にさらされてつらい思いをしてきたのです。
人殺しの妹というレッテルは愛する人さえ奪ってしまう・・・。
「私は負けないけどこの子は・・・」
欄干から身を乗り出そうとしていたマリの目に飛び込んできたのは
同じく欄干から飛び降りたおじさんの姿でした。
亭主元気で犬がいい
彼は流れてきた段ボールを追っているようなのですが
途中で足がつってしまった様子。
マリは慌てて服を脱いで川に飛び込みます。
無事におじさんを助けたマリは彼が段ボールに入っていたぬいぐるみを
子猫だと勘違いして助けようとしていたことを知ります。
水田連太郎と名乗るそのおじさんは
深々と頭を下げたあとでこう言ったのです。
「ためらいもなく他人を助けられるなんて、まるで天使のようだね」
“天使”という言葉は今のマリにとっては複雑な響きを持っていました。
その後、欄干に置き忘れてきた荷物が置き引きされたことが原因で
マリは連太郎の家にお世話になることに。
スケベな発言連発の連太郎ですが彼のさりげない優しさと
度量の広さにマリは次第に惹かれていきます。
連太郎はマリの生い立ちを知っても動じることなく
マリのお腹の子ごと受け入れてくれようとしました。
そして2人は結婚することになったのです。
連太郎の母も下世話な性格ながら色眼鏡で物事を判断しない器の大きい人。
マリは3人での生活に今までにない幸福を感じ始めていました。
ところが不穏な影を落とす存在――
母の姿がチラチラと見られるように。
「ずるいなぁマリ・・・あんただけ幸福になって」
そしてマリたちのもとに1本の電話が――・・・。
連太郎がトラックにはねられて死んだことを知らせるものでした。
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亭主元気で犬がいいのネタバレとその後の展開は?
連太郎を失ったマリはショックのあまり
流産して子どもも失ってしまいます。
引き留める連太郎の母と涙ながらに別れ
マリは最愛の夫を奪った犯人を捜すことに。
そう、連太郎が死んだのは事故ではなかったのです。
彼はトラックで轢かれたあとナイフで
とどめを刺されたことで亡くなっていました。
マリはきっと母親の仕業にちがいないと思います。
1人だけ幸せになろうとしている
マリを逆恨みしているのではと・・・。
生い立ちゆえにバイトでさえも思うようにならないまま
懸命に生きるマリをじっと見つめている目がありました。
1匹の野良犬――。
これは輪廻転生した連太郎その人だったのです!
死後、幽体離脱をして犬に生まれ変わっていた彼は
マリを心配して見守っていたのです。
そうとは知らないマリに再び危険が迫っていました。
亭主元気で犬がいい
実は連太郎を殺したのはマリの母親ではなく
強盗殺人の被害者遺族である関口夫妻。
夫婦は何食わぬ顔してマリと同じアパートに住み
マリに親切な振る舞いをしながら
彼女に復讐する機会を窺っていたのです。
そのことに気付いた連太郎はマリに事実を伝えたい・・・
けれど伝えるすべもなく・・・。
マリに飼われることで彼女を守ろうとしていたのですが
マリの不憫な環境に耐えられずついに自分の正体を明かすことに。
マリのケイタイにメッセージを打ち込んで
自分が連太郎の生まれ変わりだと知らせます。
驚いたマリでしたが連太郎と再び出会えたことに手放しで喜んでくれます。
マリと連太郎は関口夫妻の思惑をくじき
さらにマリを見守っていた
彼女の母親の想いを知って今までの誤解が解けます。
連太郎は犬になってしまいましたが
また仲睦まじい夫婦生活が始まろうとしていました。
そしてひょんなことから探偵社にスカウトされたマリは
持ち前の身体能力の高さと連太郎の頭脳をヒントに
数々の事件を解決していくことに。
ずっとこんな日が続けばいいのに――・・・と願うのでしたが
2人の生活にとうとう別れのときがやってくるのです。
涙なくては見られない結末はあなたの目で確かめてくださいね。
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亭主元気で犬がいいの感想は?
話としてはかなり重い題材なんですが
シリアスなシーンに急に放り投げられる
下ネタギャグのおかげで湿っぽくならずに楽しめます。
兄の犯罪のせいで辛い日々を過ごしてきたマリ。
やっと幸せになれた矢先の連太郎の死は読者にとっても
信じられない展開でなんとも言えない気持ちになりました。
その後、まさかの犬に転生!
マリ同様に驚きつつ嬉しさいっぱい。
けれど犬と人の夫婦関係ですから
心は満たされても体は結ばれることができません。
亭主元気で犬がいい
新婚のマリと連太郎にとってはもどかしいことこの上ないですよね。
どこかで見たことのある絵だなと思いながら読み進めていたのですが
読後にジャングルの王者ターちゃんの作者だと知ってびっくり。
シリアスとお下品ギャグの絶妙さは
確かにターちゃんに通じるものがありました。(笑)
全8巻ながら濃厚なストーリーと不意打ちの笑いを
あなたも堪能してみてくださいね!
亭主元気で犬がいいをお楽しみに♪
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