成家慎一郎先生の作品のドロップフレーム。
高校2年生の閏之介とその仲間たちは
夏休みを使って撮影をしていました。
四苦八苦しながら撮影を進める4人
そんなとき彼らは謎の少女・ルウと出会います。
彼女を加え5人で映画作りをすることになった5人
しかしそれが悲劇の始まりでした・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ドロップフレームのあらすじは？
高校2年生の閏之介とその仲間たちは
9月にある文化祭で流す映画を作るため
夏休みを使って撮影をしていました。
監督と脚本担当の希、カメラと大道具担当の進
衣装と小道具担当の燈里、そして映像編集担当の閏之介。
しかし行き当たりばったりで
全員が役者をやりたいとは考えていないため
なかなか撮影はうまく進みません。
撮影初日にして行き詰まりをみせていましたが
それなりに楽しく撮影をしていました。
そんな中、撮影で訪れたひまわり畑で
閏之介はルウという美少女と出会います。
ドロップフレーム
イギリス人とのハーフだという彼女は
交換留学生として日本にきていると4人に語り
成り行きで閏之介たちと一緒に映画を作ることになります。
演技の経験はなくとも目を引く容姿のルウを交えたことで
撮影がなんとなく良い方向へ進みだします。
しかし彼女との出会いは5人にとっての
最高で最悪な夏休みの始まりでした。
ルウの浮世離れした雰囲気に惹かれる閏之介。
そんなとき彼は朝ご飯を食べながら母親の口から
その日が中学時代の同級生・如月ジュンコの
三回忌であることを知らされます。
影が薄くて数えるほどしか話したことがない
少女だったものの同じ閏年の誕生日ということで
なんとなく親近感を覚えていた閏之介。
そんなジュンコは2年前の夏、人だったことがわからないほど
バラバラの状態で死体となって発見されたのです。
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ドロップフレームのネタバレとその後の展開は？
ルウのことが気になり始めている閏之介。
そしてルウも燈里たちに閏之介のことが好きだと語るなど
2人は早くもいい雰囲気になっています。
映像馬鹿の閏之介のトークにルウはついて行ったり
2人で買い出しに出たり距離をどんどん縮めていく2人。
そんな2人のことを希は応援しながらも
どこか寂しそうな面持ちで見つめていました。
しかし同時にルウも自分より長く一緒にいて
気の置けない関係である閏之介と希のことを
どこか羨んだような表情で見つめていました。
仲良くなったりルウが入ってきたことで
ちょっと複雑な関係になってきたり
しかしそれなりに楽しく映画を撮っていく5人。
この夏休みはずっと5人で映画を撮っていくものだと
閏之介は信じて疑いませんでした。
ドロップフレーム
しかし閏之介とルウの2人で夏祭りに出かけた日のこと。
希にお願いされ少し彼女と別れた間に
ルウはいなくなってしまいました。
携帯も繋がらず必死に彼女のことを探す閏之介。
自分はきっとルウのことが好きなんだ・・・
そんな思いを自覚しながらようやくみつけた彼女は
路地裏で全裸で横たわっていました。
自分があげたひまわりの傘に隠れるようにして
ひまわりの花の上で横たわっていたルウ・・・
彼女は閏之介が抱き上げた瞬間
バラバラになってしまいます。
必死に交番へ走る閏之介。
その途中、意識が途切れ気が付いたら彼は
自室のベッドの上にいました。
そうしていつものように迎えに来た希たちに
昨晩見たルウのことを話そうとする閏之介。
しかしそこにはいつもと同じ
笑顔を浮かべたルウが立っていたのです。
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ドロップフレームの感想は？
表紙の可愛さに惹かれ読み始めた本作。
物語の前知識や概要はほとんど入れずに読み始めたんですが
それで正解だったなと思わせてくれた作品です。
最初の方は高校生のラブコメちっくな話で
正直はずれを引いてしまったかな・・・という感じでした。
しかし謎の少女・ルウが出てきた辺りから
物語が徐々に動き始め・・・
そして1巻の最後にはガツンと
頭を殴られたような衝撃があります。
ちょっとそこに行きつくまで引き伸ばしすぎかな？と
そう思ったのですが最後まで読んでみると
既に序盤から伏線が張り巡らされており・・・
やられたなと思わされました。
ドロップフレーム
1巻の最後から物語に引き込まれていき
その後は一気に最終巻まで駆け抜けました。
いわゆるタイムリープ系（ちょっと違いますが）
の作品でありサスペンス要素も強いです。
2巻以降はハラハラドキドキする展開も増えますね。
一体誰がこの事件の犯人なのか、なにが目的なのか
なぜこんなことが起こるのか・・・
主人公の閏之介と一緒に
そんな謎を紐解いていくような感覚です。
終わり方はそれなりに衝撃でしたが一応まとまってはいます。
ただ作者の先生がもっと続けば違う結末だったかも・・・
と語っているのでその点がやや惜しい所ですね。
しかし全4巻と短めの作品としては
非常に読みごたえがあるのでおすすめです。
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