椎名あゆみ先生の作品の三日月と流れ星。
充希が一瞬で恋に落ちた浅井さんはバツイチの子持ち。
告白してフラれて・・・
それでも思いを断ち切れないまま
3年の月日が経ったのち再会をします。
成長したふたりが再会しその先に
充希の恋が実る可能性があるのでしょうか。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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三日月と流れ星のあらすじは?
高校生になった長谷川充希はオープンしてひと月のカフェに入り
マスターにひと目惚れするも左薬指の指輪に気づき5秒で終わります。
ところが何度が通ううちに本の趣味が同じことから
歳の差18歳の趣味友関係へと発展。
さらに夏休みだけバイトをすることになります。
外見は二十代前半にしか見えない童顔のマスターには
中学生の息子がいました。
家庭の事情で祖母に育てられた息子の玲於は
とても不愛想で父子仲もあまりよくありません。
充希は母子家庭、玲於の気持ちもわかるのですが
母親が頑張ってくれていることも知っているので
優等生的な発言をしてしまいます。
三日月と流れ星
さら不貞腐れる玲於でした。
充希の渋い本の趣味は父親の影響。
顔も知らない父が残したたくさんの本とDVDに触れることが
唯一父親を感じられることだったのです。
父と同じ趣味を持つマスター・・・
浅井さんに懐かしさや安心感を覚えます。
浅井さんへの想いは断ち切れるどころか
ますます深まっていく充希。
もっと近づけるようにと流れ星に祈るのでした。
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三日月と流れ星のネタバレとその後の展開は?
好きと言いたい・・・!
充希の気持ちは募るばかりですが告白しても
連敗記録更新になるだけだと友達に忠告されてしまいます。
友達と別れたあと偶然浅井さんと会い
そのまま映画を見に行くことになった充希。
その帰りに次の定休日に付き合ってほしいと言われ
充希は淡い期待を抱きます。
おしゃれをして挑んだ定休日、浅井さんが連れて行ってくれたのは
彼が秘密基地と呼んでいる同じ趣味を持つ人が経営しているカフェ。
店主の許可がないと入店できないという厳しい条件付きのカフェに
一発で合格した充希は自分は特別だと思い始め
その勢いでため込んできた気持ちを打ち明けます。
しかし結果は・・・充希の未来を一緒に歩くのは
自分ではないと断られてしまうのでした。
それでもいいと思う充希ですが浅井さんの出す
「困る」というサインのような話に
それ以上食い下がることはしません・・・。
代わりに二十歳になったらおしゃれなバーに
連れて行ってとその約束を取り付けたのです。
浅井さんへの想いを断ち切れないまま
三年の月日が経ち充希は大学生になりました。
三日月と流れ星
あの日、失恋をした時から浅井さんが経営している
カフェに行くことはありませんでした。
そんな彼女が大学の先輩と高校の学園祭の演劇を見に
とあるホールへ行くとそこで懐かしい声を耳にして
とっさに声の本人の腕を掴んでしまいます。
懐かしい声――想いを断ち切れない浅井さんの声と
そう思ったのですが掴んだ腕の主は息子の玲於!
3年経って顔が父親の浅井さんに似てきているし
声はそっくりで浅井さんがそこにいるみたいでドキドキする充希。
この3年、一度も会わなかったという充希ですが
玲於は時々見かけていたそうです。
話題が浅井さん本人の今に流れていくと
玲於にまだ好きなのかと呆れられます。
そこに玲於の彼女が登場し流れが修羅場へと傾きかけ
聞いてはいけないものを聞いてしまった充希が
その場を去ろうとすると
彼女に髪を掴まれ一方的な攻撃を受けてしまいます。
玲於が仲裁に入り充希は関係ないと言っても彼女の怒りは収まらず
ついに玲於が力技で割って入ると充希を突き飛ばすかたちに・・・。
さらに彼女は観葉植物を投げて去っていきます。
とばっちりを受けた充希はさすがに黙っていられず
玲於の彼女への仕打ちを咎め立ち上がろうとする充希ですが
足が変な方へと曲がってしまい痛いと訴えるのです。
歩けない充希をお姫様抱っこして自宅のカフェに戻った玲於。
着替えて学校に戻るからよろしくと充希を父親に託し
こうして充希は3年ぶりに浅井さんと再会しますが・・・。
この先、充希の恋は叶うのでしょうか・・・。
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三日月と流れ星の感想は?
充希の一途な恋心を素敵と思うかキモッと思うか・・・。
作中の登場人物は口をそろえて「キモッ」と言ってますが
フラれても諦めきれずに好きという気持ちが募っていくことは
無理に忘れることもできないでしょうし仕方のないことです。
その恋が成就すれば「素敵」になる。
浅井さんが充希を受け入れられないのは
大人の事情もあるでしょうが二十歳になれば話は別。
大学生となった充希との再会で気持ちの変化もあるかもしれません。
三日月と流れ星
ところが充希が成長しているということは
息子の玲於の成長しているわけで・・・。
なんとなくですが中坊なりに充希を気遣っている言動もあるので
もしかして?と先走りたくなります。
三角関係・・・なんでしょうね。
それなのにドロドロ感がないのはそれぞれがしっかりと
他人を気遣っているからだと思うのです。
とくに充希は浅井さんが好きだからこそ
迷惑をかけたくないと思っているところがあります。
少々じれったくもあるのですがとても好感が持て
そんな彼女の恋の行方や終着を見届けたいとそう思わせる作品です。
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