那智泉見先生の作品の社畜人 ヤブー。
残業・クレーム・低賃金、ブラック企業では当たり前ですが
その当たり前に慣れてこそ社畜の鏡!
ワーク・ライフ・バランス、そんな言葉は辞書にはない。
ようこそ、社畜の楽園へ。
ブラック企業とは社畜とは何なのか?
社畜を極めた男・藪 隣一郎の行動を見れば明らかに――?!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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社畜人 ヤブーのあらすじは?
株式会社 アドブラックスでは今日も新人研修の報告が行われています。
報告のために並んだ新入社員の数は入社当時よりも
だいぶ減ってはいますが
先輩社員にとってはお馴染みの光景です。
新入社員の営業ノルマは1日会社訪問20社以上
新規契約も取ることでこの無茶なノルマに異を唱えたのが
新入社員・倉吉優一でした。
しかし上司である藪隣一郎は冷徹な表情でそれを一蹴。
彼の背後の壁に貼ってある四文字熟語は
『滅私奉公』その他もろもろ・・・。
その言葉の数々からは労働基準法などというものの気配はありません。
そう彼ら新入社員が必死に求職して
辿り着いた会社はブラック企業だったのです。
新入社員に社畜であることを望む藪の働き方ですが
それは社畜を極めた男そのものでした。
社畜人 ヤブー
彼にとってはサービス残業は会社へのおもてなし
給料据え置きは焦らしプレイ
社長の靴のホコリを取ることも社畜として当然のこと・・・。
その姿を見た倉吉は呆然としますが他の先輩方は
ウチの恒例行事と平然としています。
このおかしな上司(社畜)と会社に不安を感じる倉吉。
入社したばかりの彼には同じ入社員の高柳と
愚痴り合うことしかできません。
鬼畜なノルマに連日残業の倉吉。
疲労のあまり電車を乗り過ごしそうになるし営業先からは
門前払いに近い扱いを受けるしの散々な有様です。
せめて営業用の資料作成のアドバイスを
先輩に乞おうとしても忙しくて相手にしてもらえない。
上司である藪も不在で倉吉は誰も頼ることが
できない状況に陥ってしまいます。
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社畜人 ヤブーのネタバレとその後の展開は?
そんな中、同僚の高柳が営業部のアウトロー専門(自称)
只志野誠二と一緒に戻ってきます。
どう見ても仕事ができなさそうな只志野のアドバイスは
大事なのは個性という社会人として首をかしげるもの。
その只志野を打ちのめし入室してきた藪は倉吉と高柳に
今から自分に同行するように指示を出したのです。
2人が連れて来られた先は取引先との接待で
取引先の社員は倉吉たちに歌うように促します。
しかし2人は歌うことができず結局歌ったのは藪。
帰りのタクシーの中で藪は接待すら
まともにできないのかと苦言を呈します。
「・・・それでも頑張ってきたんです
優秀なあなたには そう見えなかったんでしょうけど・・・」
社畜人 ヤブー
そう苦々しげな表情で答えた倉吉に何か思うところがあったのか
藪は会社まで2人を連れてきました。
藪が2人を連れてきた場所、そこはある壁の前でした。
壁に貼られたシートを剥がすと出てきたのは壁を殴った痕。
その痕は倉吉たちのずっと前の先輩たちが
同じように仕事でつまずき毎日のように続く残業に苦しみ
怒りをぶつけたものだったのです。
その壁を殴った先輩たちは悔しさをバネに
仕事を続けて成功していったこと。
その先輩達に後輩である倉吉たちにも続いていってほしいこと
それが自分の願いであると藪は2人に語ったのです。
それだけ聞けば良い話だったのですが
新入社員2人の視線の先の痕は・・・
どう見たって呪いの表情そのもの!
それに気づいてしまった2人に言葉はなく
そしてこの先の未来を垣間見たのでした。
こうして社会の厳しさを知ることになった
倉吉たち新入社員はブラック企業で
社畜の道を極める(?)日々が始まったのです。
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社畜人 ヤブーの感想は?
社畜とはどういうものかが分かるマンガ・・・
ではありません。
確かに社畜なんですが自分の意思で極めた社畜は何かが違い
世間一般で自虐的に使われている「社畜」とは一線を画しています。
内容もギャグというよりビジネス書を
コメディタッチで描いたものに近いです。
藪は極端ではありますが彼の言うことは
社会人の考え方としては立派なものです。
社畜人 ヤブー
問題はそれをどこで、どのように発揮するかなのですが・・・。
自分の社畜レベルがどれくらいなのか?
自分の勤務先はブラックではないのか?
そんな疑問を持っている方は
参考までに読んでみてはいかがでしょうか。
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