ノレソレ先生の作品の中3、冬、逃亡中。
彼にフラれヤケ酒をしたことによって出会った少年翔太は
殺人を犯し逃亡中の身だった。
翔太が殺意を持った理由とは・・・?
翔太の痛みを知ったカナは翔太のために・・・。
中3、冬、逃亡中。のあらすじは?
ビールが3杯、サワーを2杯でしょ・・・それに・・・
飲んだ物を指折り数えながらあるくカナは
7年付き合ったタケルにフラれてヤケ酒をした帰り道でした。
歩道を歩いていたカナはそのときカクンとバランスを崩し
車道に飛び出しそうになってしまいそこにトラックが・・・。
転びそうになったらタケルが助けてくれるもん・・・
そう思ったそのときカナの腕を掴み歩道に連れ戻してくれたのは・・・
タケルではなくある少年でした。
少年と暫く会話をした後、カナは少年を連れ
自宅であるマンションのエレベーターをのぼっていきます。
同時刻、刑事であるタケルは呼び出しを受けて
あるアパートの一室にきていました。
そこには何者かによって刺殺された男性と
裸のまま殺害されている女性の姿がありました。
中3、冬、逃亡中。
一方、カナは少年とともに自室にいました。
カナはケガをしている家出少年を放っておけなかったのです。
カナは少年にオムライスを作り考えごとをしていました。
ふと気がつくと少年はもうオムライスを平らげていて
おかわりを作りながらタケルのために練習したけれど
振る舞うことがなかったオムライスが報われたなと・・・。
少年の腫れた足首に手当てをし少年に寝るように言いますが
少年は足首の痛みで動けず
仕方なく肩を貸してベットまで連れていきました。
翌朝、いつの間にか寝てしまっていたカナは
殺された夫婦のニュースをぼーっと眺めていました。
ふとベットに目をやるとそこに少年の姿はなく・・・?
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中3、冬、逃亡中。のネタバレとその後の展開は?
ベットに少年がいないことに気づいたカナが
机の向かい側に目をやるとそこには植木鉢を今にも
投げつけようとしている少年の姿がありました。
とっさに避けようと身を翻すカナですが
少年はその植木鉢を投げつけてはきません。
テレビを指差しカナが君がやったのかと聞くと
少年はコクンと頷きました。
目から大量の涙を流し歯を食いしばっている少年に
カナはつい聞いてしまうのです。
「なんで殺したの?」
少年を抱きしめ何があったのか
ゆっくり話してみてと優しく問いかけるカナ。
話を聞くだけで深く関わるつもりなんてないと
自分に言い聞かせながら・・・。
「俺は家族が大嫌いです」
少年はカナの問いかけにこう答え
俺の家はオカシイ・・・と話し始めました。
中3、冬、逃亡中。
よその家はこんなに汚くないし
その家は夜中1人で過ごさない。
よその家のご飯はもっと温かいし
よその家のお父さんは酔って殴ったりしない。
そしてよその家には・・・お母さんがいる。
そんな風によその家との違いに
ずっと悩んでいた少年の名前は翔太。
小学校2年生のとき翔太にお母さんができ
これでおかしくなくなる・・・そう思っていた翔太。
ところがその夜から父さんと義母さんの部屋から
悲鳴が聞こえるようになったのです。
覗くなと言われていた翔太でしたがつい部屋を覗くと
2人は性行為を行なっていました。
そして義母さんもおかしかったと翔太は思うのです。
小学校5年になる頃から父さんの帰りが遅い日が増え
義母さんに身体を求められるようになった翔太。
この日々からは逃げられない・・・。
ずっとそう思っていた翔太はある日自分の身長が
義母さんを超えていることに気づき・・・?
ずっと虐げられてきた翔太。
義母さんよりも大きくなったと気づいた翔太は
なぜ殺人に踏み切ってしまったのか・・・?!
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中3、冬、逃亡中。の感想は?
彼にフラれてヤケ酒をしていたカナが
中3の少年翔太に助けられたことから始まるこのストーリー。
殺人事件ものといえばグロテスクだったり
凶悪な物が多い中でこの作品は少し違いました。
殺人事態はもちろん悪いことなのですが少年の受けてきた仕打ちが
明らかになるにつれてなんともいえないこの感じ。
正当化はできないけれど主人公のカナが
入れ込んでしまうのもなんだかわかる気がします。
中3、冬、逃亡中。
絵が綺麗で文章量も程よく構成もうまいので
つい読み進めたくなってしまいます。
グロテスクな場面も少ないので殺人によほど
嫌悪感がない限りは楽しめる内容だと思います。
少年の犯してしまった罪をあなた自身で
判断してみてはいかがでしょうか?
ぜひ読んでみてください。
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