野崎ふみこ先生の作品のぜんぶ忘れ、た。
会社が帰りの立石月子は誰かの視線を感じながら
母がやっている美容室に飛び込みましたが
帰宅後すぐに母がやっている美容院の見習いで
居候の夏彦が美容院に帰ってきます。
夏彦は電車で見かけて声をかけたけど
気付いてくれなかったから
月子の後ろを歩いていたといいます。
母は視線の正体は夏彦かとつまらなそうでしたが
月子は電車に乗る前から誰かの視線を感じていて・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ぜんぶ忘れ、た。のあらすじは?
主人公の立石月子は34歳、独身で
大手出版社校正局に12年間務めるベテランです。
そんな月子が会社から帰宅しようとすると
誰かの視線を感じ恐怖を感じた月子は
スカートを振り乱しながら
母のやっている美容室に飛び込みます。
それから少しして美容室の見習いであり
居候の夏彦が店に入ってきました。
夏彦の話によると電車で月子を見かけて声をかけたものの
本を読んでいた月子が気付かなかったため
しかたなく月子の後ろを歩いてきたらしいのです。
その話を聞いた母はつまらないと言いますが
月子は電車よりもっと前から視線を感じていたため
不思議に思っていました。
話も一段落したところで月子は美容室の上の階にある
自宅に帰ろうとしますがずっと感じていた視線をまた感じ
視線を感じる方向を見てしまいます。
するとそこには大学時代に浮気によって
一方的にふられた元カレがいて・・・。
「ぜんぶ忘れ、た。」
動揺した月子は何とも言えない声を出して
外に飛び出してしまいその声を聞いた夏彦と母は
何事かと外に出てきます。
夏彦は怪しんでいましたが
母が元カレである空のことを覚えていました。
飛び出した月子は外で落ち着きを取り戻し自宅に戻りますが
そこにはまだ空がいて離婚したことなどを聞いた月子ですが
どうして私の元に現れたのかと空に問います。
「月子にあいたかったから」
空の勝手な理由に怒った月子は
再度、外に出て行ってしまいます。
思い立って通っていた大学に行った月子ですが
たまたま会った大学教授に
空がガンで余命が1年だと聞いてしまい・・・。
空がガンであり余命1年だと聞かされた月子は
ショックを受けすぐに家に戻ります。
空は母や夏彦と飲んでいて体調を崩したらしく
月子の部屋で寝ていました。
空に余命について真実か確認した月子に
空は残された1年間を今までで一番愛した女である
月子と過ごしたいと言ってきて・・・。
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ぜんぶ忘れ、た。のネタバレとその後の展開は?
本当はどうしていいか分からない月子ですが
弱った空をほっておくわけにはいかないと同居を許可。
そして空の同居が始まりましたが
月子は変わらず仕事場に向かいます。
しかし、なぜか空がついてきて・・・
理由を聞くと2日に1回の点滴をしに行くのだそうです。
それが今の自分の仕事だという空に
教師の仕事はどうしたのと聞くと
ガンになって辞めたとのこと。
中3を受け持っていたため
最後まで担任を続けてあげられなかったことが
一番の心残りだと言います。
空が出来婚だと聞いていた月子は
子どもはと聞きますが居ないと言います。
詳細を聞こうとした月子ですが空に逃げられてしまい・・・。
仕事場でガンのことを少しでも知ろうと
資料と睨めっこしていた月子でしたが
有給休暇をとり空と出かけることにします。
月子と空は空の元奥さんの家にこっそり行きます。
空の話によると料理教室をやっていて
近所の奥さんに教えているとのこと。
そんな話をしていると元奥さんの車が
月子たちがいる方向に向かってきます。
慌てて空を隠した月子ですが元奥さんとは大学の同級生。
目が合ってしまった元奥さんと月子は手を振りあいますが・・・。
「ぜんぶ忘れ、た。」
その後も相変わらず仕事を続けている月子ですが
空のことばかりが頭に浮かんで仕事に集中できません。
一息ついていた月子ですが空の元奥さんのヒカルが現れます。
何でも料理研究家としてスローフード連載ページを
持つことになったらしく校正を月子に任せたいとのこと。
話を続けていた月子とヒカルですが
ヒカルの誘導尋問に引っかかった月子は
空が月子の元にいることを言ってしまいます。
その後、夏彦の家の法事に月子と夏彦が行くことになり
その付き添いで空も付いていくことになりますが
2人を待っている間に空は倒れ病院に搬送されてしまい――・・・。
月子は空のことを相当心配し
空に死んでほしくないと思うのでした。
以前、頼まれていた通りヒカルの雑誌の校正を
することになった月子ですが
ヒカルと空が電話しているところを無理やり聞かされます。
何とヒカルは空との離婚届を出していないらしく
空は必死に離婚届を受け取ろうとしているようで・・・。
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ぜんぶ忘れ、た。の感想は?
本作を読んで大学時代に月子が振られたのは
空とヒカルの間に子どもができてしまったからだと
そう思い込んでいた月子でしたが
実際は空は騙されていただけでした。
それが分かった時点で月子のところに戻りたかった空ですが
一度自分の浮気が原因で振ってしまった手前
月子のところに戻ることが
出来なかったんだろうなと思いました。
本当は一番愛しているのに近くにいられないなんて
とても悲しいなと思いました。
「ぜんぶ忘れ、た。」
月子もヒカルの嘘がなければ今頃
幸せな家庭を築けていたのではないかと思います。
一度であってもヒカルと浮気したことに変わりはありませんが
今度こそ余命1年間を自分の思う通りに生きて
少しの間でも幸せになってほしいなと感じました。
ヒカルはまだ空と離婚することを認めていないですが
これからどうなっていくか結末に期待しながら読んでみてください。
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