和久井健先生の作品の新宿スワン。
多くの人々が一時の快楽を求めるために訪れる場所、新宿・歌舞伎町。
田舎から出てきた一文ナシの白鳥龍彦は偶然の出会いが重なり
スカウト稼業へと足を踏み入れてしまいます。
タツヒコが行うスカウトそれは街角で女性に声を掛けて
お水シゴトを斡旋し彼女らの紹介料で今日のメシ代にする商売。
日本一の繁華街の雑踏に紛れながら弱肉強食がまかり通る掟の中で
タツヒコが覗き見た裏社会のルールとは――?
作者である和久井健先生が自身もかつて所属していたスカウトでの
体験を元にした実話で歌舞伎町のリアルな表と裏の顔が・・・。
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新宿スワンのあらすじ!バカで天パー破天荒な義理堅い見習いスカウト
主人公のタツヒコこと白鳥龍彦は金髪、天パー
一文無しと全くいいトコ無しな19歳。
東京に出ては来たものの上手くはいかず
パチンコで2千円をスってしまい残り残金100円に。
その上チンピラとイザコザを起こしてしまいピンチのところを
真虎という名の男に助けらそのうえ食事までおごって貰いました。
真虎は左まぶたと唇に傷を持ち一見あどけなくさわやかな男でしたが
自身の仕事を「女だまして金 稼いでるの」とあっけらかんと語ります。
実は真虎はスカウト会社・バーストの社員で
チンピラに殴られながらも“気迫”を失わないタツヒコを気に入り
この業界へと引き入れようとしていたのです。
新宿スワン
最初こそ「女だますようなマネ許せねえ」と
拒絶をするタツヒコでしたが
真虎に言いくるめられ共に街へとスカウトに繰り出します。
初めてのスカウトは失敗続きのタツヒコでしたが
真虎の巧みな話術に陥落しかける女性を目の当たりにし
反対に闘争心を燃やすようにもなるのです。
ところがたまたま声を掛けたフツーっぽい女性が
そのまま風俗の世界に入ってしまいます。
初めて目の当たりにした風俗を仕事として選ぶ
女性の姿や見えない事情。
そして自分を通して動かされる金と現実。
裏の社会のリアルを知ったタツヒコは
びびった気持ちを奮い立たせながら
敢えてこの“スカウト”の世界へと飛び込むのでした。
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新宿スワンのネタバレ!タツヒコに影響を与えた男・真虎
東京の雑踏の中、路頭に迷いかけていたタツヒコを救い
スカウトの世界に引き込んだ真虎ですが
その理由はタツヒコの面構えにありました。
昨今の若い連中には無い気迫を持つタツヒコに
不覚にも真虎の方が気を遣ってしまうほどだったのです。
またタツヒコさえ気付かないようにしていた本心を見抜き
その負けず嫌いな闘争心を見事に煽りやる気に火を付けてしまいます。
新宿スワン
とはいえそんな真虎は大変秘密の多い人物。
顔の左瞼や唇に目立つ傷が有るものの
一見やさしく爽やかな容姿をしています。
スカウト時の女性に対する話術も大変巧みで営業成績もよく
後輩であるタツヒコを大変目にかけてもくれました。
ところが真虎はスカウト会社・バースト幹部でありながら
ライバル会社・ミネルバとも繋がっていたのです。
実は真虎にとってスカウトの恩師であり憧れでもあった
今は亡き辰巳幸四郎と同じ髪形と顔の傷を持つようになった
経緯こそが後に語られる「謀反」の真意でもありました。
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新宿スワンの感想!新宿のスワンとなる男
裏稼業である“スカウト”の世界に飛び込んだタツヒコでしたが
実は真虎と出逢った当初はまだ19歳の少年でした。
そんな彼が様々な人間や歌舞伎町の“裏の世界”を知ることで
根性がすわると同時に元々備えていた男気やバカなりの正義感で
スカウトした女の子や後輩のために必死に奮闘してゆくのです。
新宿スワン
作品は新宿の裏社会を扱っているため
暴力に抗争そして裏切りなど血生臭い描写も多いのですが
テンポよく入れられるギャグややりとりなど面白く読めます。
また何より男同士のプライドや信念などが魅力的で
どんな汚い世界を見せ付けられようとも
それら汚泥を吸収しながら自身の信念を曲げずに
突き進むタツヒコの姿にグッとくるでしょう。
混沌とした抗争の中にありながらそれでもガムシャラに生きる
彼ら“スカウトマン”を知ることが出来る作品です。
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