元町夏央先生の作品の南紀の台所。
田舎には何もない!
そんなところはイヤだ!!
さて、それは本当のこと?
――いいえ、田舎には新鮮な食材が豊富にございます。
それでは料理好きには堪らない食材の数々ご覧にいれましょう。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【南紀の台所】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
南紀の台所のあらすじは?
東京・吉祥寺に住むカフェ店員・蘭は無類の料理好き。
試食で初めて食べた料理ですら
使われている調味料を当てることができる程。
蘭の彼氏・円城寺巴に異動命令が出ます
彼がずっと希望していた海洋深層水の研究所。
これからはアウトドア三昧だと喜ぶ巴に蘭はとまどいながら
研究所はどこにあるのかと質問します。
![南紀の台所](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/l/RR901660.jpg)
南紀の台所
彼の答えは――紀伊半島の先っぽの方?!
そんなところへたった一人で行くのか・・・
5年も付き合ったのに・・・
と急なことで蘭は思わずこう言ってしまったのでした。
「結婚して!」
そして巴の妻として任地へ引っ越すことになったのですが
そこはスーパーもトンネル2つむこうにあるような田舎でした・・・。
サイト内より【南紀の台所】と検索。
南紀の台所のネタバレとその後の展開は?
三重県の紀伊長島地区道浦へ引っ越してきた蘭。
東京育ちの彼女にとっては田舎での出来事はすべてが初体験。
そこには今まで当たり前のようにあった
行きつけの店や公園に楽しかった職場がありません。
さらにはそこには友人もいなく人間関係も
最初から作らなくてはならないのです。
勢いで結婚して引っ越してきたものの
本当にこれでよかったのかと彼女は考えてしまいます。
引っ越し早々、猿に弁当を奪われるという
田舎ならではの洗礼を受けた蘭。
あわや昼食抜きかと思われましたが大家さんが
外のカマドでご飯を炊くことを提案します。
初めてカマドで炊くご飯。
使用する水は甘くてなぜかほんのり磯の香りがして
炭の匂いに混じった炊きたての
ご飯の匂いに空腹の蘭は喜びを隠せません。
さらに大家さんからの引っ越し祝いとして
朝に水揚げされたばかりのカツオ1本。
料理好きの腕が鳴るとばかりに蘭はカツオのヅケを作ります。
![南紀の台所](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/l/RR901660.jpg)
南紀の台所
タレは2種類。
しょう油、酒、みりん、しょうが、小口ねぎを合わせた
ベーシックなしょう油味とそれにさらに
練りごま、おろしにんにくプラスしたゴマ味。
カマドで炊いたぴかぴかご飯の上にきざんだ大葉と漬けたカツオ
さらにおろし生姜と仕上げに白ゴマをふれば・・・カツオの漬け丼の完成!
新鮮な食材ばかりで作られた漬け丼は美味しいの一言しかでてきません。
しかし楽しみはここからでした。
2杯目は釜のおコゲをこそいで盛り
もう一回カツオをのせかつぶしと昆布でとっただし汁をかけ
上にわさびとのりをのせると・・・
南紀名物「かつお茶漬け」の出来上がりです。
食べ終わった後、はじめて土地に歓迎されていると感じた蘭。
そして彼女は自分が見ている景色全てが
都会のスーパーの代わりになることに気がついたのです。
料理好きな蘭にとってはまさに宝の山
オーガニック食材の宝庫です。
そんなこんなで蘭の道浦での暮らしがスタートしました。
サイト内より【南紀の台所】と検索。
南紀の台所の感想は?
見ているだけで美味しそうな料理の数々。
そして田舎の人間にとっては田舎あるある連発の作品です。
車がないと生活できなかったり鹿が近所に出たり・・・
都会育ちの蘭にとっては
これから信じられないことがたくさん起こります。
![南紀の台所](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/l/RR901660.jpg)
南紀の台所
東京のスーパーではお目にかかれない大きなタラの芽を採ったりとか・・・。
そして食材を手に入れる度に披露される蘭の料理。
趣味が料理だけあってそのどれもが美味しそうで
思わず自分でも料理を作ってみたくなります。
この作品の注意点は空腹時に読んではいけないことでしょうか。(笑)
料理好きや田舎の暮らしってどんなの?という
疑問を持っている方はぜひお読みくださいませ。
サイト内より【南紀の台所】と検索。