日渡早紀先生の作品の未来のうてな。
自作のRPG創作に打ち込む夢見る少年・茉雪健は
高校受験を控えたある日、高校見学で出会った
美少女・苺に一目ぼれしてしまう。
最近やたらと現れる不思議な少年・全の言動に困惑しつつも
普通の学生生活を送っていた健。
あるとき全は健と苺が結婚する運命にあると言い出して――!?
過去と現在と未来が交錯する近未来SFファンタジー!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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未来のうてなのあらすじは?
高校受験を控えた中学生・茉雪健は
自分でゲームのシナリオを作ったり
妄想したりするのが大好きな少年。
食事をするときも、勉強中も頭の中は
主人公はどんなやつがいいかな・・・とか
どんな冒険をするかとか妄想ばかり。
ある日、学校に行こうとした健の前に
奇妙な幼稚園児らしい男の子が現れます。
話しかけると顔を真っ赤にして答えるその子に違和感を覚えますが
なんとその子は健が高校受験であることまで知っていたのです。
未来のうてな
学校では高校進学と再来週の高校見学会の話題ばかりで
健は母親の強い勧めで私立の穂波高校に行こうかと考えていました。
父親がハーフであるため外国の血が混じっている健でしたが
英語は全然できないため母は
そこで英語を勉強させたがっているようでした。
そして迎えた高校見学会の日・・・
また健の前にいつかの奇妙な幼稚園児が現れます。
北凰院全と名乗ったその子はなぜか妙にそわそわしており
関係もないのに健が高校見学会に行くのを心待ちにしていた様子。
意味も分からず全と別れ第一志望の穂波高校に向かった健は
そこで超タイプの女子・鈴鳴苺に出会うのですが・・・。
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未来のうてなのネタバレとその後の展開は?
高校受験を控えた茉雪健は高校見学会にて運命的な出会いをします。
そこで出会った他校の鈴鳴苺に一目ぼれしてしまった健は
その日以来苺をヒロインにしたゲームのシナリオ作りに没頭します。
そんな中、母親が事故でこの世を去ります。
亡くなる間際、健は瀕死の母から実は健には
4歳上の姉がいることを知らされます。
氷樹というその姉は母がまだ父と結婚する前に
父が付き合っていた女性との間に生まれた子供で
その女性はもう既に亡くなっており
今は外国で一人暮らしをしているといいます。
母は父が氷樹を引き取りたいと言っていたこと
それを素直に受け入れられず後悔していること
できれば今後氷樹と一緒に暮らしてほしいということなどを
健に伝え亡くなったのです。
葬儀の日もなかなかそれを受け入れられない健は
氷樹を引き取りたいという父に反発してしまいます。
しかし周囲の話を聞いたり本人と電話で話すうち
氷樹の人となりにふれた健は
次第に氷樹を受け入れようと思い始めます。
そして、その後来日した氷樹と本当の姉弟のようになっていくのです。
一方、高校受験で穂波を落ちてしまった健は
結局公立の高校に通うことになります。
そこで健はまさかの苺と再会を果たします。
その間もちょくちょく現れるあの幼稚園児・全に
翻弄されながらも苺とドキドキの学校生活を送る――
かと思いきやなかなかうまくはいきません。
苺もまた一癖も二癖もある小悪魔で健を翻弄していきます。
未来のうてな
そして物語が進むにつれ全がなぜ健に付きまとうのか
その理由も明らかとなっていきます。
実は全の一家は前世の記憶があり転生を繰り返す一族「南一」でした。
彼ら南一の転生に関与する過去と現在を見渡すことのできる
「うてな」に登る力を持った人物の魂が宿っているのが健であり
その妻の魂が宿っているのが苺だったのです。
そして全は将来自分が結婚する相手が
健と苺の間に生まれると知っており
しつこくふたりを結びつけようとしていたのでした。
その他にも全の家族たちはそれぞれ
自分の相手が現れるのを待っていて・・・。
さらに「南一」と敵対している一族「北一」も登場。
北一は南一との戦いの過程で
南一と関わりの深い健や苺の家族を狙います。
悠久の時を越えて続くふたつの一族同士の争い・・・
そして健と苺の恋模様、一族の前世からの恋の行方・・・
物語が進むにつれ次第に人間関係も複雑になっていきます。
そしてふたつの一族に絡んでくる謎の少年・聖の存在も。
全ての謎が明らかとなるラストは必見。
傑作ファンタジーの行く末はぜひ、ご自身の目で!!
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未来のうてなの感想は?
名作「ぼくの地球を守って」で知られる
日渡早紀先生のSFファンタジー。
今作も前世や時空を超えてのラブ要素とか
不思議な能力を持った登場人物とか
まさに日渡先生らしい作品だなと感じました。
過去や未来を行き交う難しい話ではありますが
そのぶん読みごたえもあって何度も読み返したくなる作品です。
今作は味方側「南一」メインの話だったのですが
敵側「北一」に焦点を当てたストーリーも読んでみたい気もしました。
完全なる「悪」には思えない彼らに同情してしまう場面もありました。
しかし何といっても全くんが可愛かったです。
健と苺の間に生まれる自分の婚約者を
待ちわびている姿はとてもキュートでした。
未来のうてな
早くしないと自分がどんどん年を取っていってしまう・・・と
健と苺を一生懸命くっつけようとしている姿とか。
その他様々な登場人物の背負った宿命が
時に切なく、面白く、感動的に描かれています。
恋あり、友情あり、前世のからの宿命あり・・・。
様々な要素が詰まったこの作品。
ファンタジーが好きな人も学園ドラマが好きな人も
いろんな人にオススメできる作品だと思います。
全5巻と手に取りやすい作品だと思いますので、ぜひどうぞ。
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