一井かずみ先生の作品のどうせもう逃げられない。
野田蔵なほ、24歳。彼女の夢はOLになること。
OLとして程々に働いて仲の良い同僚とランチをして
好きなショップの洋服を買ってそして優しい先輩と素敵な恋ができたら・・・。
そんな平凡な夢を描くなほの夢は果たして叶うのでしょうか。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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どうせもう逃げられないのあらすじは?
野田蔵なほの夢はOLになること。
すし詰めの通勤電車に揺られてお昼には仲の良い同僚とランチをして
お給料日には好きなショップの洋服を買ってそして素敵な先輩社員と恋をする。
そんな特別ではないけどほんの少し夢見がちな
将来の展望を持っている彼女。
しかし現実は厳しく大学生の頃に100回以上の面接を受けた就職活動は全滅。
2年間派遣社員とバイトでつないできた彼女でしたが
夢であるOLになることを諦めきれませんでした。
努力の甲斐あってか現在は最終面接までこぎつけている
会社が一社あり月内には採用が決まることとなっています。
しかし彼女が今から向かおうとしているのはとある会社の面接。
短期バイトを急募しているその会社で
当面の生活費を稼ごうと考えていたのです。
どうせもう逃げられない
早めにつきすぎてしまったと会社の前でそわそわするなほ
そんな彼女の目に飛び込んできたのは男女の修羅場でした。
面接前に縁起でもない・・・とその場を立ち去ろうとしますが
なぜか修羅場の原因である男から「今日からこの子と付き合うから」と
身体を引き寄せられたことによりその修羅場に巻き込まれてしまいます。
不誠実な男の態度や修羅場に巻き込まれたことに憤りながらも
自分を庇ってけがをした相手になほはハンカチを押し付けます。
もう二度と会うことはないだろうと考えていたなほでしたが
実はその男はなほが面接を行く会社の代表の向坂という男だったのです。
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どうせもう逃げられないのネタバレとその後の展開は?
散々悪態をついた男が自分の面接先の代表だったことに
慌てるなほでしたが男・向坂は特に気にする様子はありません。
それどころか態度に違いに笑いながら
彼女を「のらくらちゃん」と呼び採用することにします。
絶対落ちると思っていたなほは驚きつつも彼が代表を務める
不思議な会社「ソロ・デザイン」のバイトとして働くことになるのです。
代表の向坂を含め社員は4人でしかし向坂以外の社員は見当たらず
電話もならない向坂も仕事をしている素振りがないという
会社とは思えない雰囲気になほは不安を覚えます。
就活仲間に愚痴をいいながら今は我慢の時だと耐えるなほ。
来月からは楽しい日々が待っていると信じ
向坂からバカにされまくる毎日に耐え続けます。
なほを馬鹿にしながら基本はへらへらとし
優しい言葉を投げてくれることもある向坂。
しかしふとした瞬間にとてもシビアな物言いをすることがあります。
それはどれもなほが恋愛や就職に対して夢見がちな発言をしたときでした。
しかしなほはただ漠然と楽しい未来を思い描いているだけではなく
その先にある辛いことも見据えたうえでそういった発言をしていたのです。
どうせもう逃げられない
なほの言葉からそれを感じた向坂は
珍しく納得したような穏やかな顔を浮かべます。
しかしそんな時、事件が起こります。
なほの就職仲間である男性から
面接の日付が変わったと嘘をつかれてしまうのです。
向坂は瞬時にそれを嘘だと見抜きますがなほは彼を信じます。
その結果は案の定、彼の嘘でした。
事情を離せと説得する向坂ですが彼を信じた自分が悪いのだと言い切るなほ。
しかしこれまで何度も同じような経験で失敗してきたなほは
向坂の胸で我慢できずにそのことを全部ぶちまけながら泣きじゃくります。
翌日、出社した彼女の前に現れたのは
これまで出会うことのなかった二人の同僚でした。
超個人主義の同僚とのなれ合いもない小さな会社
向坂はなほを正社員として採用したいと告げます。
なほの描いていたOL像とはかけ離れていますが
自分の名刺をもらいこれも夢の一つだったと笑うなほ。
こうしてなほのOL(仮)生活は一応めでたく幕をあけることとなるのでした。
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どうせもう逃げられないの感想は?
いい意味でも悪い意味でも序盤はいかにも
王道の少女漫画だな~という感じの作品です。
特に最初の方はなほがいい子キャラ過ぎて
ちょっとええーって思ってしまうような場面も。
けれど実は内心はきちんと色々抱えており
それを全部抱えた上で行動も発言もしていることがわかってくるので
ぜひ序盤でくじけずに読み続けてほしいです。
けど正直就活の一件で向坂さんにちゃんと謝れ!と
思ったのは私だけじゃないはず・・・。(笑)
向坂は普段はへらへらとしておりなほをからかってばかり
女癖もよろしくないようですがふとした瞬間に酷く人生に対して
冷めきっているような言動をし明らかに過去に
何かありましたといわんばかりの雰囲気です。
どうせもう逃げられない
一巻では言動だけでなく元々デザイナーであった過去や
それに触れられると激怒することさらには
背中に大きな傷があることなども明らかになります。
そんな向坂に対してなほはどう接していいかわからなくなったりもしますが
垣間見える優しさに離れることができません。
向坂もデザインのことに関しての話題はタブーにもかかわらず
なほの名刺を自らデザインしたりと少なからずなほを特別視しているようです。
とはいえ一筋縄ではいかなそうな雰囲気の二人の恋愛
どのような終着点を迎えるのでしょうか。
すでに完結している作品なので
この機会に一気に読んでしまうのもいいかもしれません。
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