唐草ミチル先生の作品のマシュリの匣。
昔から行方不明者が異常に多い寂れた田舎町
葉霧町へ赴任してきた郡司行斗。
ある日、老人より毒々しい赤い花を受け取り目が覚めると
赤い花が大量に咲く山の中に・・・。
そこには1つの箱があり娘のために
あなたあ必要だったと言われ更にはあの匣からは
誰も逃げられないと・・・。
禁忌の匣に棲みつく真朱莉の正体とは――?
そして葉霧町の神隠しとどういう関係があるのか――。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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マシュリの匣のあらすじは?
寂れた田舎町、葉霧町へ赴任してきた郡司行斗。
実家から通える距離ではあったものの兄が結婚するため
実家に居づらくなったと一人暮らしを始めたのです。
なにか事情がなければ住む気にならないほどの
ショボい町でしたがちょっとワケ有りで・・・。
それは葉霧町は昔から行方不明者が異常に多く
町の人や同級生、調べてた記者や警官まで
消えてしまうので神隠しとも言われていて・・・。
その数30年でなんと56人。
誰の遺体も見つからなく
何かに食べられでもしたみたいだと。
ある日、行斗は教頭に頼まれ華道部の顧問を頼まれました。
そこにやってきた1人の老人。
老人の名は平方と言い毎週稽古用の花を寄付していて
この日も花を持ってやってきたのです。
マシュリの匣
平方は行斗を優しくて賢く良い先生だと言い
他の花も見せたいと山へ誘いました。
しかし行斗は仕事が山積みだからと断ると平方は
せめてこれをと赤い花を行斗の胸ポケットに・・・。
それは毒々しい色をした花で香りも強く
この花は葉霧の山の決まった場所にしか
咲かないと説明をしていると――。
目を覚ました行斗は車の中で降りた先には
あの毒々しい赤い花が一面に咲いていました。
香がすごく戻ろうとした行斗の目の前にはなぜか箱が・・・。
そしてそこに現れた平方はこう言うのです。
「娘のためにあながが必要だったんです」
更には持っていたスコップで行斗の頭を殴り
こうするしかないと誰もあの匣からは逃げられないと
平方は行斗に襲い掛かるのでした――。
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マシュリの匣のネタバレとその後の展開は?
殺されかけた行斗は自分の身を守るために
平方を殺してしまったのでした。
どうしてこんなことに僕はもう終わりだと思った次の瞬間
行斗を見つめる視線を感じました。
しかしそれは人ではなく草を身体中に巻きつけた怪物で
行斗をじっと見つめているのです。
そして行斗の背中におぶさるようにくっつき
草を巻き付けていくのでした・・・。
そんな行斗が目を覚ますと病院にいました。
何も思い出せない行斗は何も起きていない
ここが現実なんだと思うようにしていました。
しかし見つけたときは萎れかけてたけど
活けたらキレイに咲いていると言われ振り返ると
そこにはあの赤い花があったのでした。
やはり平方を殺してしまったのが現実・・・。
退院した行斗の元にはあの平方から
一通の手紙が届いていました。
マシュリの匣
そして手紙にはこう書かれていました。
「おまえのすべてをみている、山にもどれ
あの子がおきる真朱莉が歩きだすまえに」
言う通りにしなければ終わらないってことなのかと
葉霧町のことを調べ始めました。
すると葉霧町は花に祟られている忌み花を
起こすなかれという言葉があることを知ります。
むやみに山に入ったりその花に近づくことはタブーだと。
忌み花に関わった者は皆いなくなってしまう・・・。
一度魅入られてしまったら花を求めてどこまでも彷徨い
やがて次の花を咲かす餌として食い尽くされる・・・
だから忌み花の色は血のように赤い・・・。
行斗はこの先へ進んだら巻き込まれるかもしれない
でも行って確かめない限りずっと何かに
追われ続けると悪夢に引きづり込んだ
忌まわしき場所へ来てしまったのでした。
そしてついにあの日の記憶を思い出したのです。
行斗が殺した平方はあの箱の中へ消えた――。
これで自分を脅かすやつがらいなくなったと
思った次の瞬間、行斗の前に一人の少女が・・・。
少女の背中にはまるで蔓が這ったみたいな痕があり
少女の目を見た行斗はあの時の怪物だと気づくのですが・・・。
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マシュリの匣の真朱莉の正体とは!?
行斗が山で出会った少女の名前はマシュリ。
なぜか行斗の名前を知っていて血のような
ものすごい甘い蜜を飲ませるのです。
頭も身体も痺れて焼けていく・・・。
行斗は決しては呑んではいけない猛毒を
飲んでしまったのでした。
マシェリはそんな行斗を見つめこう言うのです。
「ユキツカマエタ」
行斗はマシェリを学校温室に連れてきました。
そして生徒の吉野とマシェリが居心地悪くならないように
残り物を片づけていました。
吉野は行斗を救世主みたいなものだと言い
行斗にすべてを託すしかないと
日記のようなものを手渡しました。
そこには新たな栽培者へとこれを読んでいるという事は
マシェリが受け入れたのだろうと葉霧村で何が起き
なぜマシェリが生まれたのか記されていました。
マシュリの匣
昭和54年の葉霧村に議員の平方の息子が
子どもの頃から病弱で仕事にも就けず
名家の息子ではあるものの勝手に村をうろつくなと
恥さらしと父親に言われていました。
そんな淑夫を守るのが幼なじみの雄介。
雄介は自分が生きているうちは守ってやるから
杏シロト言うのですが淑夫は血を吐いてしまい・・・。
そんな淑夫を救いにやってきたのは
一人の少女と大きな箱。
名医にも見放された病だというのに
必ずお薬が効くと言うのです。
そして淑夫の手にナイフを突き刺し
その傷口から血を飲み始め少女の身体から
蔓がでてきて花が咲くのでした。
その花はお薬になると言うのですが
それはあの赤い花・・・。
さらにはその少女は奇跡の力を宿した
真朱莉の血を引く者だと言うのです。
その花からできた薬を飲んだことで
淑夫は元気になり父親の跡を継いでいました。
そして真朱莉の血を引く少女は真緒子として
人里で暮らしていたのですがある日
突然倒れなくなるというやっかいな病気が
村を襲いました。
当然、真緒子の力で病気を治させようとしますが
真緒子の身体は患者の血を拒み
花を咲かすことができなくなるのです。
一族の女が癒しの儀式を行えなくなる理由はただ一つ・・・。
真朱莉は昔、癒しの力の持ち主でした。
しかし今では人を襲う怪物・・・。
真朱莉の身にいったい何が起こったのか――?
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マシュリの匣の感想は?
まだまだ謎ばかりの本作。
真朱莉とはいったい何者なのか
どうして今のようになってしまったのか
気になることばかりです。
最初は人を食べて生きている怪物・・・
そんな風に思っていましたが
真朱莉にも普通の時があったのです。
癒しの力で人を救いそして恋も・・・。
本来はあの花にはそんな力があったのかと
ビックリしました。
マシュリの匣
またあんなに真朱莉を恐れていたはずの行斗が
今では真朱莉を守っています。
生徒の吉田も力を貸していて
行斗を救世主と言っていました。
真朱莉が行斗を知っていたこともあり
葉霧町の謎は深まるばかり・・・。
ホラー系が好きな人には楽しめる作品だと思います。
そんな謎が多い本作を読んでみてはいかがですか?
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