藤本タツキ先生の作品のファイアパンチ。
『氷の女王』によって雪と飢餓と狂気に満ち溢れてしまった世界。
人々は食糧難による飢えなどで苦しみ死んでいった。
しかし、その世界に様々な能力を持った人間
「祝福者」と呼ばれる者たちが存在した。
そんな中、とある町に現れた「祝福者」の兄妹。
彼らは自らの能力で飢えに苦しむ人々を助け尊敬されていたが・・・。
非情な運命に立ち向かう兄妹の姿を描く
衝撃のダーク・ファンタジーが登場!!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ファイアパンチのあらすじは?
とある兄妹が雪に覆われたこの世界で行き倒れていました。
彼らはある町に拾われ育てられましたが
一つ違っていたのは彼らにはある特殊な能力があったこと。
その町の人々を飢えから救う能力が。
妹のルナは兄のアグニ向かって思い切り
斧を振り下ろしその腕を切断します。
切り落とされた部分からはまた瞬時に新しい腕が生えていて
新鮮な人肉を人々に届けることでその町は飢えを凌いでいたのでした。
その兄妹に備わっていたのは「祝福者」と呼ばれる
人間の能力であり彼らには再生能力がありました。
ルナは再生するのに一時間程度かかるのに対しアグニは
瞬く間に再生するのでいつも人肉を届けるのはアグニの腕でした。
村の人々はそんな兄妹を心から歓迎し敬っていました。
それでも飢えや凍えて死んでいく人は後を絶ちません。
ファイアパンチ
この世界は「氷の魔女」と呼ばれる存在があり
永遠の冬をもたらしていました。
アグニとルナの両親も奪われ人々は数少ない食糧で
飢えを凌ぐという生活を余儀なくされていたのです。
二人は幼いころから一心同体で過ごしてきたので
互いに兄妹の感情を超えた想いを抱いているようでした。
しかし、そんな貧しくも平穏な暮らしは突如終わりを迎えます。
軍の人間がやって来て人肉を食べているということが知られてしまい
リーダーのドマに目をつけられてしまったその村は焼き払われてしまうのです。
ドマもまた炎をあやつる「祝福者」の一人だったのです。
炎の中、再生していくアグニですが再生能力が遅いルナは
見る見るうちに塵になっていきます。
再生を拒否しかけたその時、死の間際だったルナの
「生きて」という一言でアグニは復活を遂げることに。
そして、自分たちをこんな目に遭わせたすべてのものに
復讐をするためにアグニは立ち上がります。
その身に決して消えない炎を宿して・・・。
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ファイアパンチのネタバレとその後の展開は?
再生の能力を持ちながらドマの炎に身体を焼かれてしまったアグニは
消えない炎に身体を焼かれては再生を繰り返すという体質になってしまいます。
それは、自分の意思と関係なく触った相手を
焼き尽くすという非常に厄介なものでした。
身体のほとんどを炎に包まれながらもアグニは自分と大切な妹を
こんな目に遭わせたドマを探して復讐の旅を続けるのです。
旅の途中で奴隷にさせられ殺されそうになっていた
サンという少年を助けることになるアグニ。
妹のルナと重なるところがありなぜか放っていくことができません。
サンも自分を助けてくれたアグニを「アグニ様」と呼び慕います。
彼は電気を扱う祝福者であり疫病が蔓延した村で
一人生き残ったという過去がありました。
サンとともに旅を続けるアグニでしたが
軍から次々と追手がやって来てアグニに襲いかかります。
しかし瞬時に再生する能力を持っているアグニは
たとえ頭を撃ち抜かれても生きています。
ファイアパンチ
そんな中、旅を続ける最中に出会うことになる謎の女性・ユダ。
彼女の素顔は妹のルナにそっくりなのですがアグニを見るなり
首を切り落とすなどかつてのルナには到底見られない行動をします。
しかもユダは首を切り落とした際に炎が燃え移った自身の腕を
躊躇なく切り落とし瞬時に再生させるという能力を持っています。
ルナは同じ再生能力者でもその再生のスピードは遅く
しかも炎に焼かれて死んだはずなのですが
この女性とルナは同一人物なのでしょうか・・・?
さらにアグニの前に宿敵ドマも現れます。
しかしドマはかつて会ったときのような覇気はなく
アグニのことも忘れている様子。
何かあったとしか思えないドマの様子にアグニも戸惑いを隠せません。
そして、いろいろあって軍に捕まってしまっている様子のサンにも
悲劇が訪れたりアグニに興味を示しているようなトガタなど
新キャラクターも続々登場。
このトガタ、後々重要な人物になりそうな予感・・・。
アグニとルナの凄惨な過去なども描かれていて
序盤から急展開の連続で目が離せません。
果たしてユダの正体はルナなのでしょうか?ドマは何故あんな状態に?
そして物語の最大の疑問である氷の魔女とは一体!?
続きが気になって仕方がない作品の内容はぜひ
ご自身の目で確かめてみて下さい!
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ファイアパンチの感想は?
圧倒的な画力と作風で惹き込まれるダークファンタジー。
1巻からものすごいスピード感で展開していくので
ついていくのに正直必死になってしまいましたが
1巻衝撃のラストは必見です。
なんで!?と言いたくなるようなラストでしたが
完全に作者の思惑に乗せられてしまいましたね。
今のところまだ謎だらけで今後どんな展開になっていくのか
想像もできませんが必ず面白い展開になっていくんだろうな・・・
と思わせてくれるような終わり方だったので期待大です。
ファイアパンチ
途中現れる謎の女性ユダとアグニの妹ルナの関係も気になりますが
様々な場面で登場する祝福者たちは物語にどう絡んでくるのか
非常に気になるところです。
物語自体は非常に残酷なものをテーマにしていて
かなり過酷な世界に人類が立ち向かっている姿が描かれています。
主人公であるアグニと妹のルナの過去は
個人的に一番目を背けたくなるエピソードでした。
あのエピソードがあったからこそ二人は
兄妹をも超えた絆で結ばれていたのだろうと思います。
読者なりに様々な想像ができるこの作品ですが
まだまだ予測不能な展開が待っていると思うので
続きに期待したいと思います。
普通のファンタジーでは物足りないという方には
ぜひオススメの漫画です。
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