駿河ヒカル先生の作品のプリズンハーツ。
生まれて17年、不幸のどん底のような生活を送ってきた本田無我。
大切な人の死に始まり、虐待、いじめなど・・・様々な不幸を背負って
生きている無我の前にある日謎の少女が現れる。
彼女は無我は囚人で「死にたくなるほど不幸な人生」というものが
生まれながらにしてプログラムされているのだと告げ――!?
自らの運命に抗う少年の姿を描くプリズンブレイクストーリーが登場!!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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プリズンハーツのあらすじは?
ひとり河川敷に座り込む少年・無我。
彼に声をかけるちょっと年上の少女・葵。
無我は母親に虐待されているため服装はボロボロ
顔にもぶたれた跡がありました。
無我のことを心配し何かと世話を焼いている葵は
この日も持っていたおにぎりを渡します。
そんな二人に声をかけてきたのはケースワーカーの慧。
慧もまた無我のことを心配している数少ない知人の一人でした。
ある日、三人での帰り道、無我が虐待されていることに我慢の限界だった葵は
母親にひとこと言ってあげると無我に言いますが無我はやめてくれと拒否します。
その時、無我は石につまずきバランスを崩し川に落ちてしまいます。
慧がすぐさま助けに入り無我は難を逃れますが
ともに助けに入った葵は流され、そして――・・・。
それから五年後、あの時の葵と同じ年になり17歳になった無我は
今でもあの時の夢を見て悪夢に苛まれていました。
プリズンハーツ
家は相変わらず荒れていて母親も家庭を放棄したまま。
葵も行方不明のまま時が経っており
慧はたびたび無我の家を訪れている様子。
自分が生きている限り、不幸なことしか起こらない・・・
学校に行くも同級生に暴行を受けたりいじめられている無我。
自分の人生などとっくに諦めていました。
生きるのがつらくなった無我はビルから飛び降り自殺しようと考えますが
突然無我の前に現れた少女・桔梗の口から驚くべきことが語られるのです。
桔梗は刑務所に入ることなく服役している囚人を見張る刑務官であり
無我は自分の人生が誰かの不幸な記憶だけで決められていると教えられるのです。
そしてそれが服役している囚人が受けるべき刑なのだと。
いきなりそう言われても信じられない無我ですが無理やりにでも
信じさせようとする桔梗が胸に手を当てると魂の結晶が姿を現します。
無我が冤罪だと思っている桔梗はその魂の記録を上書きし
脱獄させようとしていました。
魂は肉体が死んでも死なない・・・
新しい肉体を器に永遠に生を繰り返す。
無我のような無期限懲役囚は生まれ変わるたびに監視され
永遠に服役しなければならなかったのです。
そんな理不尽なこと冗談じゃない。
自分を不幸にした相手を絶対に許さないという無我ですが
この信じられない状況を乗り切ることはできるのでしょうか?
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プリズンハーツのネタバレとその後の展開は?
桔梗から自分の境遇について聞かされた無我でしたが
いまいち信じることができません。
しかし家に帰ると目の前に立っていたのは
以前の母親の姿ではありませんでした。
母親もまた無我を監視していた刑務官だったのです。
わけがわからず母親である刑務官に思いのたけをぶちまけた無我。
刑務官は長年無我を監視するにつれ情が芽生えていたこともあってか
無我を逃がすために自らの胸の魂を取り出し力尽きます。
こうして無我と彼の冤罪を信じる桔梗との奇妙な逃亡生活が幕を開けたのです。
自分の身近にいる人間は刑務官だと思っていい――・・・。
桔梗の言葉通り幼いころから無我を見守ってくれていると思っていた慧や
学校でいつも無我をいじめていたクラスメイトたちが刑務官であることも発覚します。
桔梗によって「脱獄」した無我は今までのような不幸な出来事は
起こらなくなっていましたが今度は刑務官との攻防が待っていることに。
プリズンハーツ
逃亡の最中に出会うことになる無期限懲役囚の
リアムとともに新しい生活を始める無我。
今までの孤独が嘘のように無我は
初めての体験をすることになるのです。
誰かと食事をすることも友達を作ることも・・・。
しかし慧をはじめとした刑務官の魔の手は
着実に無我たちに迫っていました。
刑務官たちに見つかって魂が奪われれば
また新たな身体で転生させられることになる・・・。
無我たちが生き残るには無実を証明してみせるしかないのです。
無期限懲役囚の刑にも様々な方法があることもわかってきます。
そして自らの罪を知るためにそして自分たちをこんな目にあわせている
張本人を突き止めるため刑務官と戦うため・・・。
無我たちの終わりの見えない戦いはまだ始まったばかり。
細かい内容はぜひ実際に読んで確かめてみて下さい。
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プリズンハーツの感想は?
新感覚の脱獄ストーリー、非常に面白い作品でした。
まだ一巻が出たばかりで物語としても
これからなんですが一気に惹き込まれました。
序盤は主人公である無我の人生の残酷さ不幸さが際立っていましたが
桔梗が登場しその人生が刑であることなどがわかってきた辺りから
一気に展開が面白くなっていきました。
無期限懲役囚や魂とは何なのかまだ謎はたくさんありますが
細かい説明は実際に読んでみないとわからないところは多々あると思います。
それにしても桔梗の説明で徐々に感づいてはいましたが
やはり慧も刑務官だったんですね・・・。
プリズンハーツ
一番信用していると言っても過言ではなかった慧にまで
裏切られた主人公が不憫でなりませんが新たに得た仲間とともに
どうにか冤罪を勝ち取ってもらいたいと思います。
桔梗は無我の幼なじみで行方不明になっている葵に
似ているといった設定ですが今後関係してくるのでしょうか?
それに関連して一巻ラストに驚きの事実も発覚したりして
まだまだ見逃せない展開が満載の作品になっています。
冤罪、それぞれの過去、胸の魂や番号の謎など・・・
たくさんの仕掛けが隠されていて目が離せない作品となっているので
ぜひオススメしたいと思います!
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