桜小路かのこ先生の作品のストノーツ。
焚くとその煙の中に会いたい死者が
浮かび上がるという不思議な香「反魂香」。
それを取り扱う下町の路地裏にひっそり佇む二藤香堂分店は
アキとハルという2人の少年が切り盛りしていました。
そんな店にある日えみるという少女がやってきて・・・。
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ラストノーツのあらすじは?
焚くとその煙の中に会いたい死者が
浮かび上がるという不思議な香「反魂香」。
それを取り扱う下町の路地裏にひっそり佇む二藤香堂分店は
アキとハルという2人の少年が切り盛りしていました。
どちらも系統は異なるながらもそれぞれ曲者の2人
そんな2人の元へある日、1人の少女がやってきます。
その少女の名前はえみるといいアキとハルたちの店が
香木を仕入れている人物の孫娘でした。
えみるから渡されたのは新たな香木
そして祖父が死んだという知らせでした。
ラストノーツ
身寄りのないえみるを自分たちの家へと置くことにするものの
彼女は祖父から「反魂香」のことも
祖父が店にそれを卸していたことも知りませんでした。
アキもハルもえみるの祖父から卸してもらうばかりで
その入手ルートは知らないといいます。
すでに在庫が尽きかけているためえみるは
「反魂香」について何か聞いていないか問われますが
知らないと答えることができずに
咄嗟に嘘をついてしまいます。
もし知らないと言えばこの場所には
もういられなくなるかもしれない・・・。
えみるは祖父と暮らしていた村で虐げられ
蔑まれて育っていたため
そのことに怯え本当のことが言えなかったのです。
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ラストノーツのネタバレとその後の展開は?
まだここにいたいその思いからえみるは
咄嗟に「反魂香」について祖父から
聞いたことがある気がすると答えてしまいます。
近所の人々と仲が良く和気あいあいと暮らしているアキとハルの
そんな姿をえみるはまぶしくそして羨ましく感じます。
彼女の母親は村で色目を使い奥さんがいるような相手も
次々と寝取ってきたのだと言います。
やがて母親は死んだと祖父から聞かされたもんの
排他的な村では母への恨みは晴れず
その矛先は娘であるえみるに向いてしまっていたのです。
そんな環境の中で数十年育ちさらに死んだ祖父からも
仕事のことも「反魂香」のことも
教えられなかったという悲しみからえみるはある日
ひょんなことから酷く傷つき店を飛び出してしまいます。
ラストノーツ
しかし彼女はもう優しくて暖かい
世界を知ってしまっていました。
冷たい村に帰ることができず
1人河原でぼんやりと過ごすえみる。
そんな彼女のことをアキは「反魂香」のことを
知らなくても構わないと言って迎えに来てくれます。
さらにえみるに祖父が彼女のために
遺した莫大な遺産・・・
そして「反魂香」により彼女と祖父を引き合わせ
そのわだかまりを解きます。
祖父から実は母親は生きており
いつか戻ってくるかもしれないという未練から
あの村を離れられなかったのだと聞かされるえみる。
祖父はアキとハルの2人にえみるを託し
さらにお前たちが知りたいことは
あの村の家にあると告げて消えていきます。
春の夜の夢のようにあっけなく消えた煙は
微かな香りだけを残していました。
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ラストノーツの感想は?
桜小路かのこ先生の他の作品が
とても好きだったので本作を読んでみました。
全3巻完結ということで短めのお話になります。
「反魂香」という不思議な香を中心に繰り広げられる
3人の男女の淡く優しい物語。
序盤がえみるが村八分的なことになっており
結構嫌な雰囲気だったのでアキとハルとの関係も
三角関係ものっぽくドロドロするのかなと心配していましたが
巻数が短いこともありその辺りは気になりませんでした。
ラストノーツ
辛い環境で生きてきたながらも
祖父のことが大好きな田舎の美少女が擦れずに
綺麗に育ったためヒロインにも好感がもてます。
最後もしっかりハッピーエンドでしたが
巻数が少ないためかやや風呂敷がたたみ切れずに
終わった感は否めませんでした。
短いながらもストーリはしっかりと描いてくれていましたので
なんじゃこりゃ!といいう終わり方ではなかったですが
もう少し続いてくれてもよかったかなぁという気持ちです。
がっかりというよりは残念に思ってしまいました。
しかしそういったことを踏まえても話としては
とても面白くあっという間に読めてしまうため
手軽に面白い少女漫画が
読みたいときにおススメの作品です。
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