ストーリーな女たちで連載のなかのゆみ先生の作品の虐待の家。
子どもが悪いことをしたらぶって言い聞かせるのが
それがしつけだと言うひとみ・・・。
そんなひとみも親に虐待をして育ってきた感じで・・・。
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虐待の家 無数の棘のあらすじは?
ふすまに落書きをしては顔をグーで殴られ
座布団を顔に押し付けられ苦しむ直人くん。
また別の日は新聞を開いては散乱させてしまい
いつもいつも私の邪魔ばかりするのと
お母さんに怒られてしまうのです。
そしてその日はお母さんに掃除機で殴られてしまい
その拍子に机に頭を打ってしまい意識を失う・・・。
慌ててお母さんは直人くんを病院に連れていくと
軽い脳震とうということで一安心するものの
帰り際に中学時代の同級生に会うのでした。
お母さんの名前はひとみと言い看護婦のみっちゃんとは
13年ぶりの再会になりました。
みっちゃんにも3歳になる娘がおり保育園に預けながら
仕事をしていてひとみは看護師になりたいという子どもの頃の夢を
叶えたみっちゃんをすごいと言うのでした。
そして今度の休みの日に遊びに来てと言われるのです。
実はひとみは小さい頃いじめられっ子で
みっちゃんに助けてもらっていました。
ひとみの父親はゴキブリのような人で汚い言葉に汚い部屋
わけもなく暴力を振るう人。
小学2年生の時に母親が亡くなってからは更にひどくなり
ひとみ自身もゴキブリのように父の目を盗んで
冷蔵庫から食べ物を食べたりしていました。
そんなひとみをみっちゃんは汚いバイキンって言われるからと
自分の服をあげると言ってくれたり家に遊びに行くと
おやつもくれたりしていたのです。
そんなひとみも父の暴力から逃げるために上京し
夜学へ通ってバイトをしそこで知り合った男性と同棲し
直人くんができたのです。
子どもなんてほしくなかったけど結婚をして育ててきたひとみ。
それでも夜中に泣いていると苦情が来ると旦那に言われ
休日の昼間はテレビの音が聞こえないと言われ直人くんの相手で
くたくたの毎日でも旦那は仕事から帰って来る時ぐらい
きれいにしとけと言うのでした・・・。
歯医者にも美容院にも行けない日々・・・。
子どもの頃からひとみの心はすりきれるばかり・・・。
虐待の家
そしてみっちゃんと約束の日がやってきました。
みっちゃんは一軒家に住んでおりお隣の方もやってきて
楽しい時間を過ごそうとしていました。
しかしまた直人くんがいたずらをしてしまったのです。
汚れた手で洗って干してあるシーツを触ってしまう・・・。
いつものように汚い手でシーツを触ってはダメと
直人くんを叩いてしまうひとみですがその様子をみっちゃんは
シーツなんてまた洗えばいいんだからと怒ります。
ぶつことはしつけではないと・・・。
ひとみは小さい頃からぶたれて育ってきたために
悪いことをしたらぶって教えることがしつけだと思っていました。
そしてみっちゃんはひとみにしつけとはどういうことだか教え
みっちゃんが作ったケーキを食べようと言うのです。
しかしまた直人くんがジュースをこぼしてしまい
またひとみは直人くんを叩いてしまう・・・。
叩かれても直人くんはなかないので子どもが泣かないと
親はもっとぶつようになるとみっちゃんは思います。
みっちゃんは2人で働いていることもありいい暮らしができるのだと
自分も働きたいと言い出すひとみみみっちゃんのお隣に住む田川さんが
うちでバイトしないかとバイトしている間は自分が直人くんを
見てくれるとも言ってくれたのです。
ひとみは直人くんとの2人きりの生活に息がつまりそうだったと
今日ここに来てよかったと思うのでした。
直人くんが悪いことをしてしまったりだだをこねたりすると
すぐにカッとしてしまうひとみでしたがそれでも
みっちゃんたちの子育ての様子などを見て変わろうとするのです。
しかし家に帰ると旦那さんから離婚してくれと・・・。
ひとみが時々顔つきもちがってくるしおかしいと気持ち悪いと――。
ひとみの旦那が気持ちが悪いとおかしいというのは
一体なんなのか・・・。
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虐待の家 無数の棘のネタバレと結末は?
ひとみの旦那はできちゃった結婚だっただけで自分の
思ってたような女じゃなかったと離婚届を・・・。
ひとみの父親は旦那さんに金を送れと言ったりもしていて
それももううんざりだと言うのです。
直人くんの養育費は送るからと頼むから別れてと
一方的に話をして出て行ってしまうのでした・・・。
それから1週間以上が経ちみっちゃんたちは
バイトをすると言ったのに連絡もないと
心配になりマンションに行ってみました。
鍵も開いており部屋の中はカーテンが閉まっていて
布団にはひとみが寝ていました。
しかし一緒にきた田川さんは直人くんの様子を見て
びっくりするのです・・・。
それは机にひもで体をしばられおしっこを漏らしながら
倒れており顔にも傷ができていました。
これは幼児虐待だと2人はひとみを責めました。
田川さんは直人くんにこんなことをするぐらいなら
私にちょうだいとも言ってきます。
田川さんはリンパ腺白血病で子どもをなくしており
ひとみの態度が許せなかったのです。
2人が何を言ってもひとみは何も答えず問い詰めると
ひとみはこう答えるのです。
「あんた誰?」
更には自分は夕湖だと中学生だと――。
虐待の家
実はひとみは多重人格だったのです。
ひとみの中には8歳のシオリちゃんと14歳の夕湖ちゃん
更には17歳のケンヤくんがいました。
ひとみは父親に子どもは殴って育てるものだと言われ
殴られるのは自分じゃないと他の女の子だと
思うようにしていました。
父親にレイプされ膀胱炎になったり腎盂炎になって
高熱を出し心の中から激しい怒りがわき出て
それはケンヤだと・・・。
他にもマリリンとかジョンもいると・・・。
ひとみが治るためには子どもの頃からの記憶を完全に整理し
再構成させ何も信じられないという気持ちをなくすことだと・・・。
それからのひとみや直人くんはというと――。
直人くんは田川さんが里親になりみっちゃんとは隣同士で
みっちゃんの娘と仲良く遊んだりしています。
更にはひとみも2年が経ちだいぶ良くなり
ときどき直人くんに愛にも来るようになりました。
田川さんのところの便利屋さんで掃除のバイトをしながら
アパートで暮らしているそうです。
そして子どもの頃の話をみっちゃんに話してくれるようになり
記憶がなくなることもなくなったと・・・。
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虐待の家 無数の棘の感想は?
最初はただ虐待されて育ったから子どもの育て方が
わからないだけのお母さんかと思っていました。
中学時代の友達のみっちゃんと関わることで
子育てのことやしつけのことがわかっていき
でも旦那さんに離婚の話をされてその八つ当たりで
直人くんへの虐待が酷く・・・。
こんな感じのストーリー展開を予想していたのですが
ほんとなかのゆみ先生の本作は良い意味で裏切られる
予想もつかないようなそんな結末ばかり。
虐待の家
旦那さんがひとみを怖いと言って離婚したいと
出て行こうとした気持ちもわかりますが
本当であればひとみを支えなければいけないのは
旦那さんのはずだと思ってしまいました・・・。
でもひとみにはみっちゃんという友達がいたから
多重人格を良くすることもできたんだと思います。
もしあの日、病院でみっちゃんと出会わなければ
ひとみも直人くんも大変なことになっていたのだと思います。
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