高校生ふたりの会話で綴られる此元加津也先生の物語「セトウツミ」。
大阪の高校男子ふたりが川辺で他愛ない話を繰り返すお話で
センス良い台詞まわしや微妙な間が特徴ですが
バカバカしさの中にも思わずしんみりさせられてしまいます。
少年誌である「別冊少年チャンピオン」掲載作品ではありますが
読者層は男性のみにあらず多くの若い女性層からも支持をされ
実写映画化もなされた人気作品です。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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セトウツミのあらすじ!瀬戸と内海
大阪の高校に通うお調子者の瀬戸小吉と横文字や
難しい単語をちょいちょい混ぜて話すインテリ眼鏡の内海想は
あまり接点のない高校2年の同級生。
ですが放課後になればどちらとも無く川べりの階段におもむき
お互い暇つぶしのような会話をポツポツ続けているのでした。
ふたりが話す内容はといえば片思いをしている同級生で
お寺の娘・樫村一期が気になるやら嫌がらせをした上級生・鳴山の悪口など
他愛の無いものから始まり「アレが思いつかない」と言葉に詰まったり
「そういうフシがある」と“フシ”にこだわってみたりと妙なものばかり。
セトウツミ
ところが腹が立つ相手への怒りの連鎖の断ち切り方や
各々が抱えたやるせない気持ちを語るなど会話の奥に
どことなく人生の真理さえ垣間見せてもくれるのでした。
キッチコピーは“この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか”。
そんな瀬戸と内海ふたりが放課後の川辺で語り合う
ちょっと切なくホロ苦い青春トーク物語がこの『セトウツミ』です。
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セトウツミのネタバレ!ゆるいのに、なぜか奥深い面白さ
瀬戸は以前サッカー部に所属していましたが「上手いヤツが蹴るべきだ」との考えで
先輩を無視しフリーキックを蹴ったことが原因でサッカー部から追い出されてしまいます。
そのため今まで部活に費やしていた放課後の時間が持て余し気味となったことで
いつしか川辺の階段へと通うようになるのです。
一方の内海はと言えば学校と塾との空き時間を潰す意味で来ていたはずが
いつのまにか瀬戸との他愛の無い話をするための時間となってしまうのでした。
塾や大学受験の勉強に追われる内海を気の毒と言う瀬戸でしたが
飼い猫のミーニャンの調子が悪いため母親が高い食事を与えていた二年後の現在
なぜか両親が離婚することになったとポロリとんでもない告白をしてしまいます。
セトウツミ
予想していたのとは全く違った瀬戸の話に内海は結末が意外過ぎて
神妙な面持ちどころか妙に苦笑交じりな表情となってしまうのでした。
そんなふたりが座る階段の反対側、川辺で長らく立ち尽くしていた中年男性こそが
実は不良の上級生・鳴山の父親だったのです。
鳴山の両親は離婚しており18歳の誕生日を境に
養育費が終わるため逢っていました。
父親と最後となった鳴山は「今までありがとう」の言葉を伝え
そのやり取りを目の前で見ていた瀬戸と内海は
やはり神妙な面持ちに失敗してしまうのです。
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セトウツミの感想!放課後の短くも大切な暇つぶし
この『セトウツミ』は基本、主人公である瀬戸と
内海ふたりだけの会話で物語が進んでゆきます。
ですが彼らの他にも、家庭の事情がちょっと複雑な
不良の先輩・鳴山や瀬戸が片思いするも内海を好きな樫原一期
そんな瀬戸が好きな下級生のハツ美。
そして川辺によくいるバルーンアートのバルーンさんは
最初はよく風船を破裂させ下手クソだと思っていたふたりでしたが
アメリカの戦闘機ホーネットを風船で作るとんでもなく凄いベラルーシの人でした。
セトウツミ
こうして文字で説明してもなかなか伝わりづらいとは思いますが
1話だけでも読んで頂けたならこの作品の小気味良いテンポや
意外性に富んだ展開さらにはクスリと笑ったその後に
何だか少しだけ違った考えを貰えた気にさえなれるのです。
物語の中で何かを成すわけでもそれどころか何かが起きるわけでもないのに
読んでいてちょっとだけ得した気分になれる『セトウツミ』。
みなさんも瀬戸と内海が語る他愛のない会話を
作品を読むことで一緒に加わってみてはいかがでしょうか。
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