麻生周一先生の作品の学園超能力ギャグ
『斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのさいなん)』。
超能力者であることを隠すため日夜努力を怠らない主人公が
周囲の個性豊かな仲間たちに巻き込まれ大騒動となる
笑いと脱力ギャグとで織り成すサイキッカー的つっこみ“おっふ”漫画。
作者の麻生先生が描かれるギャグ作品はどれもが秀逸で
デビュー作は第64回赤塚賞準入賞を果たしたほどの実力者です。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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斉木楠雄のΨ難のあらすじ!災難続きな超能力少年
クールでどこか冷めた主人公・斉木楠雄はPK学園高校
2年巛(3)組に在籍する「ごく普通」な少年・・・とは表の顔で
彼には誰にも言えない重大な秘密がありました。
実は斉木は生まれながらに強力な超能力者で本気を出せば3日で
人類を滅亡させることができるほどトンデモないものだったのです。
ですが日々何事もなく静かに穏やかな毎日を暮らすためにと
彼は自身の超能力を駆使し「ごく普通」な高校生を演じるのでした。
ところがそんな願いなどはむなしく空回りをするように彼の周りには
いつでも何故か個性的でおかしな連中ばかりが集まって来てしまうのです。
![斉木楠雄のΨ難](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/RR155760.jpg)
斉木楠雄のΨ難
例えば粗暴でイカつい見た目のバカだけど
実は心根の優しいモヒカン大男の燃堂力。
時と場所を選ばず中二病的クサい台詞で周りから白い目で見られ
さらには「漆黒の翼」といったキャラを演じてみるも
本当は引っ込み思案で内向的な純粋イケメン少年の海道瞬。
そしてせっかく容姿端麗な美少女なのに裏の顔は
結構腹黒く打算家で学園のアイドル的存在の照橋心美。
彼女は自分になびかない斉木へと何度もちょっかいを出し続けているうちに
段々と惹かれてしまい何時の間にか本気になってしまうのでした。
こうした周囲の仲間たちが何か問題や騒動を起こすたび
斉木はその飛びぬけた「超能力」を行使する事により
ある時は時間や空間を飛び越え
またある時は物質や自分の性別さえも変化させ。
目立たぬように「ごく普通」の日常を送ろうと奮闘する
そんな斉木のかなり“災難”な日常が始まるのでした。
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斉木楠雄のΨ難のネタバレ!多くの謎や秘密、その正体とは?
斉木は自身の強大な超能力を抑えるため頭に大き目の
コントロールレバーに似た2本の「制御装置」を付けています。
さらにピンク色の頭髪や緑色をしてレンズの眼鏡などどれも大変目立ち
普通なら人目を引くこと間違いない奇抜な容姿的特徴です。
ところがそれらは自身の超能力を使うことで他人への
マインドコントロールにより「平凡」な姿に見えるようにしていたのです。
そして「制御装置」を作ったのは“Dr.KU-SUKE”こと彼の兄である空助でした。
空助はIQ218の頭脳を持つ天才発明家でしたが超能力者の弟に
あらゆる面で勝てない事に負い目や劣等感を持ち続けます。
![斉木楠雄のΨ難](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/RR155760.jpg)
斉木楠雄のΨ難
そんな中とある大掛かりな策略を企てたうえで
楠雄に勝負を仕掛けるも結局完敗。
とはいえ空助の本性は勝てない自分に快感を覚える極度のマゾ体質であり
だからこそよけい弟から毛嫌いされているのでした。
なるべく目立たぬよう厄介ごとから遠ざかりたいクールな斉木は
自分のみに何が起きても他人事のように考え
どこか“神の目線”的な考え方や行動をする少年でした。
ところが本人も呆れるほど面倒見がよく厳しい教師に対する
友人らの誤解を解くため超能力で自身を女体化し彼らを和解させるなど
なんのかんのと言いながら人知れず一肌脱いでくれた人情家であるようです。
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斉木楠雄のΨ難の感想見出し!ギャグの中に隠されたちょっといい話
この『斉木楠雄のΨ難』は主人公がその能力で何か凄い事件を起こすでなく
ちょっとした非日常の中で周囲の人間がドタバタ大騒ぎし
その後始末や騒動を彼が超能力で何とかしてくれるギャグ漫画です。
ところが彼の周りに居る友人たちは皆とんでもない人物ばかりで
斉木の超能力の上を行くバカな考えや有り得ない行動さえし出すのです。
![斉木楠雄のΨ難](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/RR155760.jpg)
斉木楠雄のΨ難
超能力のおかげである程度の予知や読心術を持つ斉木は
どこか世間を見下したような態度をしていました。
ところが物語が進むに連れて彼に係わる人々は
少しづつ良い方向に性格や環境が変り斉木自身も
かなり人情味のあるキャラへとなってゆくのです。
特に斉木を勝手に「親友」と思い接している燃堂などは
その見た目や性格の所為で周りからかなり遠巻きに見られていましたが
彼のやさしい性格を知るエピソードに思わず胸の奥がジーンとなりました。
周囲のおかしな連中のボケっぷりに主人公が心の中で
ひたすらツッコミ続ける『斉木楠雄のΨ難』。
斉木と一緒にゆかいなキャラへとツッコミを入れながら
笑ってみるのも楽しいかもしれませんね。
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