内田春菊先生の原作小説をイワシタシゲユキ先生が
作画した『ぬけぬけと男でいよう』
大手広告代理店に勤める十布は妻子がありながら
萌実というかわいい愛人とどっぷり不倫中。
妻にバレて別れたつもりがさらに同じ会社の
摩夕とも関係を持ってしまって――?
ゲスすぎる男が迷走する恋の果てに見たものとは!?
ぬけぬけと男でいようのあらすじは?
十布は大手広告代理店である電鳳堂に勤めるデキるサラリーマン。
しかも一戸建てに住み美しい妻とかわいい娘もいる
傍から見ればまさに勝ち組。
そんな彼には萌実といういわゆる“愛人”がいました。
連れ歩くだけで誰もが振り返るような美貌の持ち主で
十布の欲を十分に満たしてくれる彼女。
「タイミングを誤って出来てしまった恋人」
十布は不倫をしているのではなくたまたま結婚後に
出会ってしまっただけだと思っているのです。
つまり不倫ではなく純粋な恋愛なのだと。
ぬけぬけと男でいよう
萌実との逢瀬のあとは念入りに形跡を消して帰宅する十布。
妻には絶対にバレないはずだと高を括って
愛すべき娘の橘香をかわいがります。
そんな彼を見る妻の目は何かを見透かすように冷たいもので――
十布はもしかしたら萌実とのことを気付いているのではと不安になります。
そんなある日、萌実とたっぷり楽しんだため
深夜に帰宅するとそこには妻の姿が・・・。
「なんか臭い」
十布の後ろ暗さを笑うように妻が言い放つのです。
いつもはシャワーを浴びて帰宅する彼でしたがその日は帰り際に
盛り上がってしまったのでそのままだったことを思い出します。
全てを知っているかのような妻の態度に動揺する十布は
自分の偽装工作は完璧だと言い聞かせながらある懸念を描くのです。
実は萌実は体臭がキツイのです。
愛情を持ってしても受け入れがたい臭いは
口には出さずともずっと十布の気を滅入らせていました。
弁明もできない十布に妻がさらに追い打ちを掛けます。
十布のせいで橘香が心療内科にかかっているというのです。
娘は夜中に泣きながら起きて姿の見えない父親を探し回っていると――
父親の浮気が橘香を不安定にさせているのだと。
妻とは冷え切った関係でも娘はかわいい・・・。
十布は萌実と別れることを決意します。
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ぬけぬけと男でいようのネタバレとその後の展開は?
萌実に別れ話をしたものの泣かれて
流れでまた彼女を抱いてしまった十布。
ただそこに情はなく涙ながらにすがる萌実を
うっとうしいとすら思うのです。
あんなにかわいかった萌実に以前のような愛情はなく――
彼は密かに見限るのです。
『抱いたからって、僕の精液の保有量以外、何が変わるって言うんだ』
萌実との別れもあやふやなままのある日妻が
「橘香と一緒に舞台に出たい」のだと言ってきます。
妻は以前女優をしていて母娘出演を持ちかけられたらしいのです。
ぬけぬけと男でいよう
アングラ系の劇場だと聞いて反対する十布に妻は
彼の女性関係について橘香にあけすけに説明してみせるのです。
それ以上反対することができず2人は舞台に出演することが決まります。
その夜どうすることもできない苛立ちを抱えた十布は
偶然「家計簿」とカモフラージュされた日記を見つけます。
それは妻と劇団員との交換日記のようで――もしかしたら妻も
浮気をしているのかもしれないと疑念が生まれます。
萌実とは距離を置いたのに妻は自分と娘との間に立ちはだかって
引きはがそうとしているように感じる十布。
そんな彼はなんと萌実とは別の会社の女性と関係を持ってしまいます。
経理の摩夕は優しくて料理も上手でまさに癒し系。
妻との関係や萌実の煩わしさから解放されたいとでもいうように
彼は新しい愛人である摩夕との仲を深めていくのです。
不倫の深みにはまっていく彼を逃すまいと
萌実は妻と娘の所属する劇団に入団するなど
ストーカーのような行動を取るように。
そして妻は妻で浮気相手だと思われる脚本家と
やけに親しげな様子を十布に見せつけてきて・・・。
そしてとうとう萌実が十布の家に押しかけてくるという事態に!
絶体絶命の彼は言葉を尽くして萌実を説得しようとするのですが――・・・!?
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ぬけぬけと男でいようの感想は?
読み終えて率直な感想は「男ってどうしてこうもしょーもないのか」です。
もちろん十布のような男だけじゃなく世の中には
もっとまともな男性もたくさんいます。
でも悲しいことに一定数はこんな男が存在しているんですよね。
ぬけぬけと男でいよう
不倫をして何食わぬ顔をして帰ってくるあたり滑稽ですらあります。
よそよそしい態度や他の女性のにおいを妻が
気付かないと思うなんてなにが偽装工作だと。
でも読み進めていくうちにどうしようもない十布に対して
怒りを通り越しておかしくなってしまうんですよね。
「ばかだなぁ」と鼻で笑いながら最後まで見届けてしまいました。
結末はまあすっきりしませんけども・・・。
よくもまあ、ぬけぬけと詭弁を言ってのける十布をどうぞお楽しみ下さい!
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