いがらしみきお先生による4コマ漫画のぼのぼの。
物語の主人公であるぼのぼのが周囲の仲間たちとのふれあいや
何気ない日常での出来事などをほんわか楽しむ作品です。
いがらし先生の可愛らしい絵柄で描かれているため
ほのぼのとしていますが読み深めてゆくうちに次第と
哲学さえ感じられてしまうそんな不思議な魅力にもあふれています。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【ぼのぼの】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ぼのぼののあらすじ! ぼのぼのとゆかいな森の仲間たち
海辺の海岸で暮らすラッコの子供「ぼのぼの」は
その名の通りに何時もぼーとした性格で
すばやい動きが出来ずにかけっこもかなり遅いほう。
さらにはとっても怖がりで慌てふためくと大量に
冷や汗を流しながらパニックに陥ってしまうのです。
そんなぼのぼのの怖がる原因は少し変わっていて
その豊かな想像力の賜物として生まれた空想の住人
例えば悪い事をした子供を“しまっちゃうおじさん”などを
脳内で生み出しては1人で勝手に怖がり震えてしまうのです。
また何にでも疑問を持ってしまうとだれかれ構わず
応えや意見を聞いてまわるのでぼのぼのと仲の良い森の仲間たちは
その疑問の内容や回答にたびたび困惑させられてしまうのでした。
ぼのぼの
そんなぼのぼの友達も皆が個性的です。
シマリスのシマリスくんはぼのぼの以上に臆病でちょっとした事で
驚いたり怯えたり自分がいじめられやしないか心配で
誰にでも口癖の「いぢめる?」を連発します。
どうやらアライグマくんやお姉さんなどに何時も酷い目に遭わされているため
他の人にもいじめられやしないかと毎日ビクビクしているようです。
また自身や同年代の者に対して「シマリスちゃんは」など“ちゃん”付けで話したり
言葉のアクセントや母音の置き換えなど甘え口調が特徴です。
そして森のいじめっ子ことアライグマくんはわがままで短気な暴れん坊で
ぼのぼのやシマリスくんなど弱い者に対してかなり横暴な面がありました。
ですがぼのぼの達と一緒に行動していくうちにそれらは少しづつ改善され
実はあちらこちらに大勢の知り合いが居る顔の広い面があったり
かなり大人びた考え方をするなど意外性の多いキャラでもあります。
他にもこうした大勢の愉快な仲間たちと繰り広げる
物語がこの『ぼのぼの』という作品なのです。
サイト内より【ぼのぼの】と検索。
ぼのぼののネタバレ! 臆病者といじめられっ子と乱暴者
ぼのぼののお父さんは息子をそのまま大人にしたような姿で
性格はといえばぼのぼの以上にのんびりしていますが
実は以前には多くのラッコを率いるリーダーでした。
ですがお父さんはリーダーには向かなかったのか
他のラッコ達に離反されてしまうと生きる気力を失ってしまいます。
そんな失意のお父さんは食べられる覚悟でシャチの前に現れますが
海の暴れ者であった“そいつシャチ”と戦い倒したことで
シャチ界隈では“死神ラッコ”や“キング・オブ・ラッコ”などと呼ばれ
知る人は知る伝説のラッコでもあったのです。
ぼのぼの
いじめっ子のアライグマくんですがどうやらこれは
乱暴なお父さんと一緒に暮らしてきた影響のようです。
また何時もいじめられていたぼのぼのやシマリスくんも段々と強くなり
まれにアライグマくんへと対抗するようにもなります。
そして当のアライグマくんも何時しか怒鳴ったりど突いたりする相手は
シマリスくんなどの小さな友達ではなく理不尽で大人気ない
“大人たち”へと向けられるように変わるのです。
そして小さく臆病者のシマリスくんはといえば
その家庭環境はかなり複雑で厳しいようです。
父親は以前離婚しており前妻との間に1人息子が
つまりシマリスくんには異母兄弟がいるのです。
またアライグマくん以外にも実の姉である
ショーねえちゃんからは理不尽な理由でいじめられたり
弱った両親の介護など大変な苦労人でもあるのです。
ですが物語が進むにつれシマリスくんも逞しくなり
自分よりも数倍大きな身体のアライグマくんや
物語一のヒールキャラとも言われるショーねえちゃんとも互角に戦ったり
2人に冷や汗やたじろがせたりもするようになるのでした。
サイト内より【ぼのぼの】と検索。
ぼのぼのの感想! 大勢の個性的な友達との係わりで
主人公であるぼのぼのは名前やその見た目通りにのんびりしていますが
誰も気にも留めない些細な事にでも疑問に思ったり答えを見付けようと考える
ある意味で探究心の塊のようなキャラクターです。
そしてぼのぼのが考えたり探したりするその多くのモノは形の無いモノや
自身も言葉に出来ない“何か”なので読者もぼのぼのたちと一緒に
物語の中でその“何か”を見つける事になるのかもしれません。
ぼのぼの
そしてキャラたちが何気なく発するその台詞の中には
現代に生きる私たちへの癒しであったり
勇気付けられる力が込められているようにも思えます。
特に作中でぼのぼのが尊敬しているスナドリネコさんには
名言が多く人の生き方や考え方に死生観そして
無理をしなくとも良いとの安心や慰めさえも与えてくれるのです。
こうしたキャラたちの台詞を作中から選りすぐった「名言集」や
その時の気分で読むためにまとめられた「よりぬき本」なども刊行されており
『ぼのぼの』という作品はある意味現代に疲れた大人のための“絵本”なのかもしれませんね。
サイト内より【ぼのぼの】と検索。