森下裕美先生の作品の少年アシベ。
ゴマフアザラシのゴマちゃんと一緒に暮らす芦屋アシベや
彼らと関わる周囲の人々との交流を描いたほのぼのギャグ漫画。
森下先生の可愛い絵柄で描かれた個性的なキャラは皆が楽しく
時にはブラックなユーモアさえ見せてくれます。
特に「キュー」と愛くるしい鳴き声と姿のゴマちゃんは
20年以上経った今も女性を中心に大人気キャラです。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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少年アシベのあらすじ!ゴマちゃんとの出会い
主人公の芦屋アシベは近所にの無口で三白眼の
阿南スガオとは仲が良い友達同士でした。
ところが小学1年の時大工であるアシベの父ちゃんが
建築中の家を火の不始末で火事にしてしまい芦屋一家は
今まで住んでいた一軒家からアパートへと引っ越すはめになすのです。
![少年アシベ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/ss/W2100012777961.jpg)
少年アシベ
そのためアシベは転校してしまいスガオは母親に作って貰った
アシベ人形を大事にしながらそれでも淋しいと泣いていたのでした。
そんなある日アシベが道路を歩いていると
目の前を通りかかったトラックから白い何かが転がり落ちます。
魚だろうと思ったアシベは夕飯に食べるつもりで家に持ち帰りますが
いざ捌こうと父ちゃんが動物図鑑で調べるとどうやらその白い何かは
ゴマフアザラシの赤ちゃんであることが分かるのです。
思わず口から出た父ちゃんの「食べるのはかわいそうだ」の一言を受け
アシベは「じゃあ、こいつ飼おうぜ!」となりゴマフアザラシだから
“ゴマちゃん”と名付けられるとゴマちゃんはこの日から芦屋家の一員となるのでした。
一方のスガオはアシベと離れ離れとなり毎日悲しみに暮れていました。
さらに父親の転勤に伴い阿南一家はネパールへと転住し
そこでは山から来たイエティやスガオの家庭教師(?)
としての修行僧が居座るようになります。
こうしたアシベを取り巻く周りの人々との日常や
たまにスガオの周辺などを大勢の魅力的なキャラで彩る
癒し系コメディがこの『少年アシベ』という作品です。
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少年アシベのネタバレ!アシベの父ちゃんと父ちゃんの父ちゃん?
アシベの父ちゃんは大工職人で口が悪くうっかり建築中の家を
燃やしてしまうような困った人ではありますがゴマちゃんを食べるのは
かわいそうだと口にする心の優しい人でもあるのです。
そしてこの父ちゃん実はかのケンブリッジ大学を卒業しており
さらには大企業である芦屋商事の1人息子つまり元は
セレブな“御曹司”だったのです。
![少年アシベ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/ss/W2100012777961.jpg)
少年アシベ
父親とつまりアシベにとってはお爺ちゃんと父ちゃんとは
折り合いが付けられず庶民派だった父ちゃんは家を出て大工になりました。
ですが御曹司時代の感覚がまだ抜け切らないのか皆が話すギャンブル基準が
父ちゃんにとってはラスベガスだったり引っ越したアパートの大家さんに
無断で地下に高級ワイン倉庫を作ったりとかなり変。
因みに大工になる前は美術品への評論を行っていた事がある目利きで
夢は自分でサン・ピエトロ寺院のレプリカを建てる事だと言うのですから凄いです。
またアシベのお爺ちゃんもやはり息子である父ちゃん同様に変で
社員を選ぶ基準が“面白いから”で決め手しまったり双子の山本兄弟に対し
手品のネタや額縁などの「美しいシンメトリー」にするためだけに
ニコイチ採用をするほどです。
またアシベと離れ離れとなっていたスガオですが後に阿南家は日本へと戻り
2人はクリスマスにようやく再会することができるのでした。
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少年アシベの感想!ゴマちゃんの愛らしさとスガオの博愛固め
この作品では多くのキャラが登場します。
爺ちゃんの会社で秘書をしているペッペッペッ・ソーラナレマさんは
ギリシア人のとても綺麗で優しい人で多くの男性社員にも人気がありますが
日本ではその独特な名前の所為で苦労させられる気の毒な女性です。
また社員も双子の山本兄弟の他にどう見てもガラが悪すぎる越完治や
性格がかなりねじれ曲がっておかしな言動ばかりをする味田など様々。
さらにほとんどがほのぼのな展開の中でゴマちゃんをいじめちゃう
母ちゃんや爺ちゃんの社員弄りにスガオの家庭教師など
たまにブラックユーモアーが盛り込まれますがそれがこの作品では
ある意味“スパイス”となってもいるのかもしれません。
![少年アシベ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/ss/W2100012777961.jpg)
少年アシベ
またゴマちゃんが困り顔で「キュー」と鳴いたり
アシベの小脇に抱えられているその姿は
大変可愛らしく女性以外にも男性にさえファンが居るほど。
そしてそのゴマちゃんそっくりなアシベの友人である
天池まお(まおちゃん)は 乗り物酔いが酷く反応が鈍いうえ
ほとんど言葉を話しませんがとっても可愛いキャラです。
また2歳年上のいじめっ子だった坂田の兄はゴマちゃんの可愛らしさに魅了され
日々ゴマちゃんに好かれようと努力を重ねる結構いじらしい男の子でしょう。
しかしアシベの友人の中ではスガオが一番“凄い少年”ではないかと思います。
スガオは両手を広げ相手を抱きしめる「博愛固め」の技をアシベへ伝授し
それを当時いじめっこだった坂田の兄にすることでアシベは撃退に成功するのですから。
かわいいゴマちゃんとともに一時期ブームとなり世間を騒がせたスガオの「博愛固め」。
みなさんもこの『少年アシベ』を読んでゴマちゃんと
博愛固めを堪能してみてはいかがでしょうか。
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