新堂冬樹先生・原作、森園みるく先生・漫画の作品の血。
脈絡と流れ続ける血縁関係。
切っても切ることができないその血族に
翻弄されて来た1人の少女が
今、自分の力でその運命を変えて行く――!
流れ行く血を断ち切ることはできるのか?!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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血のあらすじは?
私には直人という弟がいました。
素直で可愛い大切な弟は
不幸な事故で命を落としてしまったのです。
まだ3歳だったかわいそうな弟・・・
弟だけは血縁関係であることが嬉しかった。
そして血縁関係であることを呪いたくなる人ばかりが
のうのうと生き残っているのです。
両親に母方の祖父母・・・
それに父方の祖父母。
みんな死んでしまえばいいと
そう心の中で何度呟いたことでしょう。
そんな私の心の叫びは短い詩となって書き綴られ
その数はもう300を超えています。
高校生になった沙耶は自分の家族にうんざりしていました。
誰も彼も自分のことばかり考えている
似たり寄ったりの人間たち。
そんな人間が2人亡くなりました。
それは父方の祖父母。
この2人との間に沙耶は良い思い出などありません。
両親が不在時に預けられたことがあるのですが
自分がいることでカラオケ教室に
行けなくなったというのが開口一番のコメントでした。
そんな祖母は3年前に寝たきりとなり1年前に認知症を患い
介護に疲れた祖父は祖母のことを枕で窒息死させ
自らも命を絶ったのです。
その告別式の夜、父親は上機嫌で鼻歌を歌っていました。
母親と2人、お気に入りのワインを開けて買い物の相談をし
2人の死を自業自得で片付ける両親。
介護を手伝おうと思わなかったのかと父親に尋ねるも
何故、自分が手伝わなければならないのか
分かっていないその様子に蛙の子は蛙の諺が浮かびます。
この家の人間は皆保身に走り
自分のことしか考えない最低な人間ばかり。
そんな人間の血を受け継ぎたくなければ
その血脈を断つしかない。
夕食は家族3人で取るのが良い家庭であると
そう信じている父親の茶番に付き合わされ
親の遺産で旅行の計画を立てる両親の会話に
もう心も動かなくなりました。
別に悪いことをしているわけでもないし
親が死んだら旅行に行ってはいけないのか?と
そう詰め寄る父親とは一生会話は通じないでしょう。
だけど沙耶は知っています。
その一生が短い時間しか残されていないことを――・・・。
血を受け継ぎたくなければ断てば良い。
そのために沙耶がとった
驚くべき計画性と残虐な手口とは??
その展開から目が離せない!
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血のネタバレとその後の展開は?
仕事が立て込んでいるからと言う父親と
友人と旅行に行くからと言う母親。
そのため母方の祖父母の家に
1ヶ月行って欲しいと突然言われる沙耶。
しかし母方の祖父母こそが
可愛い弟の直人を殺した真犯人だったのです。
幼い3歳の子どもを川に連れ出し平気で目を離した祖父母。
そして、そのことをわかっていながらも
何も問いたださない父親に黙っているだけの母親。
こんな家族、許すことなんてできない。
今夜9時、あれが起こる・・・。
家族揃ってテレビを見る時間に設定し
1人トイレに駆け込む沙耶。
そこに入って来た強盗に沙耶の両親は殺されたのです!
最期まで最低の2人はかばい合うことなく
自分の命欲しさに相手を先に殺すことを求め
助かろうとするのですが呆気なく刺される2人。
事の顛末を確認してから外に逃げ悲鳴をあげる沙耶。
こうなることは計画の内。
晴れて沙耶は両親を一度に失ったかわいそうな少女となり
弟を殺した母方の祖父母の家に引き取られることに。
今度のターゲットは、この祖父母。
番号に足がつかない携帯を手に入れ
偽の住所に毒サソリを配達してもらい
祖父母の寝床に忍び込んだ沙耶。
そしてその夜、ひっそりと犯行は行われたのです。
ぐちゃぐちゃに殺したサソリはトイレに流し
証拠は何も残っていません。
完璧な犯罪を犯し邪魔でしかない血脈を断ち切り
新たな人生を手に入れようとしている沙耶だったのですが
制裁すべき人物はまだ残っていました!
区役所で働く親戚に引き取られた沙耶だったのですが
その家族もゴミのような人間の吹き溜まりであり
沙耶の魔の手が伸びるのです。
血で血脈を洗う沙耶の復讐は止まることを知らない!
果たして彼女はその崇高な使命を
やり遂げてしまうのでしょうか?
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血の感想は?
絵が綺麗なだけに逆に怖い本作。
表情1つ変えない主人公の沙耶が
生き生きとした顔を見せるのがまさかあの瞬間だなんて。
それにしても彼女の家族・・・
ちょっとデリカシーがないというか
優しさが足りないというか。
だけど、こういう人って結構いるよなぁとも思いながら
流れる血の多さに戦慄を覚えながら
読み進めることができました。
ゾッとします!
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