押川剛先生・原作、鈴木マサカズ先生・漫画の作品の
「子供を殺して下さい」という親たち。
精神疾患に引きこもり子どもは様々な理由で家に居続け
親の脛をかじり親から何もかもを吸い取って行く。
いっそ殺してしまいたいとまでこじれてしまった親子関係。
しかし、そんな家族にメスを入れる存在がいた!
社会の闇に紛れた真実が鋭く描き出される。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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「子供を殺してください」という親たちのあらすじは?
殺人事件の加害者と被害者の関係が
配偶者を含む親族である割合は55%以上。
その件数は年々増加しており
実に半数以上の事件が家族絡みとなっています。
その多くは単純な怨恨ではありません。
社会に出ることのできないほどの
重篤なうつ病や統合失調症
強迫神経症やパニック障害などの精神疾患。
アルコールや薬物の使用による物質関連障害。
ギャンブルやインターネットへの嗜好による引きこもりに
ストーカーや家庭内暴力などの犯罪加害歴。
子どもがそれらの事情やトラブルに巻き込まれ
家から出ることができなくなり
抱えていかなければならなくなった親たち。
彼らは本来、適切な時期に適切な医療機関へと繋がり
適切な支援を受けるべき子どもたちでした。
しかし家族の恥として世間から隠してしまったり
家族のサポートが最良の手段であると信じ
医療機関に繋げ損ねたりすることによって
その負担は重く家族の肩へとのしかかって行く。
そしていつしか年老いた家族には
手に負えなくなっていったモンスターと化した子どもたちが
その鋭利な牙を剥き出しにします。
可愛くて仕方がなかった子どもたちに脅かされ命の危険を感じ
いつしか子どもの死を願い始める毎日がくるのです・・・。
そんな凝り固まってしまった家族に
メスを入れることを生業としている人たちがいました。
それがトキワ精神保健事務所。
彼らの仕事は閉ざされた家から子どもを連れ出し
適切な対応ができる機関につなげること。
そしてその後もフォローアップを行い
方向性を見失いつつある家族のサポートをすること。
所長の押川とスタッフの実吉は家族の依頼で
1人の青年の様子を見にきていました。
真昼間から全裸のフルチンで素振りを続ける21歳の慎介。
弁護士の両親の元に生まれ
弁護士になることが当たり前だと思われていた慎介。
しかし彼の人生は受験を前に少しずつ狂い始めます。
支離滅裂な言動、奇異な行動。
精神科で下された診断は統合失調症だったのですが
投薬治療に目立った成果は見られません。
自宅療養を続けるうちに
手に負えない状態となった息子から逃げるべく
トキワ精神保健事務所の扉を叩く――!
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「子供を殺してください」という親たちのネタバレとその後の展開は?
突然髪を金髪に染め歌手になると何百枚も写真を撮らせるなど
徐々に不安定さを増していった慎介。
自分に逆らうとどうなるか思い知らせてやると
飼い猫をゴルフクラブで殴り殺し
身の危険を感じた両親は
トキワ精神保健事務所に一縷の望みを託します。
押川の説得に素直に応じ病院へとつながった慎介・・・
しかし本当の地獄はここからでした。
多くの精神病院は急性期を減ると自宅療養を促されます。
それは慎介も同様で3ヶ月の入院生活ののち
退院を促されました。
しかし慎介との生活を両親は拒絶。
それを機に押川は同じような境遇の若者を集めて
共同生活を始めたのでした。
しかし、ものの1ヶ月足らずで慎介は脱走。
再び戻り苦労して働き口を見つけても
暴力沙汰を起こして警察の厄介となることを繰り返す。
妄想は固定化し慎介は精神病院で
静かに入院治療を継続していました。
そこに両親の姿はありません。
彼らは自分たちの人生から息子を切り離す道を選んだのです。
酒を飲むと人格が変わるアルコール依存症。
もう飲まないと言う言葉を信じ
酒の力に溺れて裏切られる毎日。
酒を飲むとコントロールを失い
とうとう切りつけられてしまったのです。
そうして両親がトキワ精神保健事務所を訪れたとき
両親はもう子どもを切り離すことを決めていました。
子供を殺してくださいという親の思いが積み重なり
具現化した現実を赤裸々に描く話題作!
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「子供を殺してください」という親たちの感想は?
トキワ精神保健事務所のような仕事があることは知っていましたが
まさかこれほどまでに過酷な内実であることは知りませんでした。
血肉を分けた肉親だったはずなのに
ここまで憎しみ合わなければならなくなる現実に背筋が凍ります。
だけど忘れてはいけないのは
精神疾患が全て悪いのではないということです。
育て方や親子の関係性などそれまでにできたことは
たくさんあったんだということを
しっかりと頭において人と関わっていきたいです。
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