香川まさひと先生・原作、和気一作先生・劇画の作品の逃亡花。
その日、咲子は指名手配犯になった。
ある日、夫と警官の殺人犯に仕立て上げられた咲子は
夫を殺した真犯人に復讐を誓い裁判所を脱走する。
まだ見ぬ真犯人とは・・・？！
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逃亡花のあらすじは？
私のカバンにはサングラスが3種類
そして眼鏡が4種類入っています。
目が悪い訳ではなく
コレクションだというわけでもありません。
仕方がないのです
私は警察に追われる身なのだから・・・。
交番前の指名手配犯の写真に写る女・小園井咲子。
指名手配犯本人である咲子は写真を眺めながら
事の始まりを思い出していました。
3ヶ月前――・・・。
自宅で料理をしていた咲子は
夫に呼ばれて和室に向かいます。
そこに活けてあった牡丹の花を見て夫は
植木屋である自分が剪定した
ゴミ場にあった物だと気づいたのです。
ゴミになるはずだった花がいい感じに
活けられているのが気に入ったようでした。
今日はパートから着替えずに帰ってこいと言う夫に
どうしてかと和かに答える咲子。
言わせるなと夫は照れくさそうにしました。
植木屋の仲間である光一が迎えにきたため
夫は仕事に咲子はパートへと向かいました。
着物屋でパート勤務をしている咲子は
その日、夫に言われた通り
着替えずに着物のまま帰りました。
逃亡花
帰り道に魚屋に寄ると刺身にするために
魚をさばいてもらいました。
店員に旦那とやるコスプレかと聞かれ
その冗談を受け流した咲子ですが
夫は抱くだろうと咲子も思っていました。
つい行為のことを考えてしまい恥ずかしいと思っていると
急に雨が降り出しました。
咲子は雨だと夫が早く帰ってくるからと
雨が嫌いではありませんでした。
帰り道、遠くから家に明かりが灯っているのを見つけ
やっぱり早く帰ってると咲子は嬉しくなります。
そのとき電柱の陰に雨で背中の刺青が透けている
男が立っていることに気づきました。
怖々と横を通り過ぎ家に帰ると
牡丹の花が床に落ちています。
ふと和室を覗くとそこには
血を流し倒れている夫の姿があったのです。
「あなたー！」
そう叫んで夫の身体を抱える咲子ですが
そこへ警官が現れました。
助けて下さいとの咲子の叫びに
警官は夫はもう死んでいると伝え
そして咲子に名前を訪ねます。
名前なんてどうでもいいじゃないかという咲子に
名前をさらに尋ねる警官。
咲子が名を名乗ると神妙な顔持ちになり
夫から電話があったのだといいます。
「刺された・・・咲子・・・に」
確かにそういったというのです。
何かの間違いだと言う咲子はさきほどの
刺青の男のことを思い出し外に出て男を探します。
ですが見つけられず仕方なく家に帰ると
そこには警官の死体がありました。
落ちていた包丁を拾い刺青の男を探す咲子。
そこへ応援に駆けつけてた警官達が現れ
咲子は手錠をかけらて連行されたのです。
これが悪夢の始まりでした・・・。
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逃亡花のネタバレとその後の展開は？
静山県警静山西署の取調室。
咲子は刺青の男を探してくれたかと警官に尋ねますが
警官は咲子の嘘だと思ってとりあってくれません。
それどころか仲間を殺されたと思っている警官は
咲子を恨んでさえいるようでした。
検察庁に送検された咲子は
検察官と再度話し合いをしました。
刺青の男は誰一人として見ていなかったと
捜査結果を告げた検察官は生涯孤独なこと
児童養護施設で育ったことなど
咲子を蔑むような態度をとり
夫は知っていたのかと言います。
咲子はもちろんだと答えましたが
男は疑っているようでした。
拘置所接見室。
国選弁護人である小堺との面会で
咲子は罪を認めるように言われました。
していなくてもしたと罪を認めることで
刑務所に入る時間が短くなると言うのです。
咲子は児童養護施設で育ちで
生涯孤独であることを夫に告げたこと
そしてそれを聞いた夫が
自分が絶対に幸せにするからと
力強く手を握ってくれたことを小堺に話しました。
心から愛し合っていたのだからあの人を刺すことも
あの人が私に刺されたと言うこともないと
はっきりと咲子はそう言い切りました。
わかってないという小堺に
咲子は分かってないのは小堺だと言い返します。
咲子は自分が犯人であることよりも
夫を殺した犯人を捕まえて欲しい・・・
ただそれだけが咲子の切実な願いでした。
小堺から弁護人を変え次に来た弁護人である仲田は
あっ！そうだ！と急に立ち上がりました。
そして妻であるあなたにまだ誰も
お悔やみを言われてないということかなと言います。
どういうことか分かっていない咲子の目の前で
仲田は深々と頭を下げこの度はと
心からのお悔やみを告げました。
そしてありがとうございますと咲子は涙を流しました。
逃亡花
静山県静山地方裁判所。
咲子の裁判が開かれ凶器の包丁が
自宅にあったものだと物証としてあげられます。
咲子が事件当日着物だっとことについて
仲田は仲が良かった証拠だと証言しますが
検察はたもとに凶器を隠すためだと証言。
110番にかけられた録音テープでは
確かに夫の声で咲子に刺されたと言っていました。
刺青の男は見つからず
さらには金品も取られていないのになぜ殺されたのかと
咲子に不利な物証ばかりが出てきました。
このような裁判が計7回行われ
咲子に有罪判決が出るのは目に見えていました。
拘置所に戻った咲子は膝を抱えながら
夫のことを思い出していました。
そして、あの人を殺した人を見つけるまでは
自分は鬼になる！夜叉になる！そう心に決めたのでした。
仲田に接見を求めた咲子は
判決前に仲田にお願いをしました。
光一に夫の写真を大きな額に入れて
持ってきてくれるよう頼んでほしいと・・・。
そして神さまに望むのは
判決の日に雨を降らせてほしい・・・
それだけを願っていました。
静山地方裁判所。
最後の判決が下るその日、外は雨が降っていました。
懲役20年に処する・・・その判決を聞いた咲子は
すぐさま机を乗り越えて光一のもとまで走ると
額を割って破片を光一に突きつけました。
きたら殺すと警官たちを脅し
光一には小声で協力を求めました。
ドアを開けても3分待ちなさいと告げて
光一を連れて法廷の外へ出ると
光一に傍聴人が気分が悪くなったと
そう嘘をつかせてトイレへ向かいました。
あとを追ってきた警官は
トイレで光一だけしかいないことを確認すると
窓の外を見つめてまずいと呟きます。
外は傘ばかり・・・。
どこに咲子がいるのか
全くわからない状態となっていたのです。
裁判所から逃走した咲子はいったい・・・？！
真犯人の正体と目的とは？！
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逃亡花の感想は？
愛する夫を殺された妻が殺人犯として指名手配され
夫を殺した真犯人に復讐するためにあらゆる困難に立ち向かう・・・
そんな本格サスペンス作品。
とても仲睦まじく幸せな生活を送っていた夫婦だったのに
夫が殺されたことによって妻である咲子は不幸のどん底に・・・。
私が同じ立場だったら復讐する気力は湧くのだろうか？
そんなことを考えながら本作を読みました。
咲子を陥れた真犯人はまさに残忍で身勝手な人物で
結末ではまさかこの人が？！という驚きもありました。
逃亡花
拳銃を扱うシーンや殺害シーンもあるので
そこそこ残酷なシーンが描かれているのですが
それが気にならないくらいのストーリー性で
とても面白いです。
一気読みしたくなるくらい先が気になる内容になっていて
読みながら犯人を推理していくのも面白いと思います。
ぜひ一度読んでみてください！
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