エロスの種子のネタバレと感想に無料試し読み！珠子を抱いた幸太郎の衝撃の結末

もんでんあきこ先生の作品のエロスの種子。

 

人間の体には種が仕込まれている・・・。

 

エロスという名のその種は
何かの拍子で芽を出して神経を伝って成長を続け
いつしか脳細胞をも支配してしまうという・・・。

 

そのエロスの芽をどう花咲かせるかは自分次第。

 

そんな大人ならば誰しも覚えがある小さな芽に
人生を左右される4人の人間のお話です。

 

 

ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。

 

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エロスの種子のあらすじは？

 

時は昭和――・・・。

 

大学生の蒼井幸太郎は恩師である日下部教授の元で
書生として住み込むことになりました。

 

実家の仕送りが滞るようになった幸太郎に
キミは僕にどこか似ているから・・・
そう教授自ら申し出てくれ幸太郎は下宿を引き払って
日下部教授の自宅の門を叩きます。

 

ポン・・・。

 

そこで迎えてくれた若く美しい女性。

 

彼女を見た瞬間、幸太郎は自分の中で
何かが芽吹いた音を確かに聞きました。

 

その女性の名は珠子といい
親子ほども年が離れているとはいえ日下部教授の妻。

 

そしてその晩より珠子の前で芽吹いたその気持ちは
幸太郎の意思とは関係なく
神経を伝って徐々に成長していきます。

 

初めて聞いた閨で鳴く女の声・・・
エロチックな唇で苺を頬張る横顔・・・。

 

雷を怖がって夢中でしがみついてくる
柔らかい肢体・・・。

 

幸太郎の神経をがんじがらめにするほど成長した
その「エロスの種子」。

 

エロスの種子

 

珠子の唇に顔を寄せソファに押し倒して乳房を貪り・・・
幸太郎を欲望に忠実にさせるには十分過ぎるほどで。

 

珠子も貞淑な妻でありながら
書生のそんな姿を抵抗一つせずに受け入れます。

 

そしていよいよ挿入・・・
そのときになって現れたのは日下部教授。

 

慌てふためく幸太郎を落ち着いた笑顔でなだめ
こともあろうか全裸の妻の恥部を自ら開いて
書生に差し出します。

 

さらに珠子が未だ処女という驚愕の事実・・・！

 

日下部教授はさる事情で珠子を抱けない身で
若い幸太郎に代りに慰めてやって欲しいというのです。

 

気持ちとは裏腹に吸い込まれるように
挿入を始める幸太郎・・・。

 

神経の髄までエロスの虜になり
その欲望に忠実になるのみ・・・・。

 

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エロスの種子のネタバレとその後の展開は？

 

ところが間もなく幸太郎は
日下部夫妻から離れることになります。

 

性に溺れて成績も急降下・・・
意を決して大学を退学し
地元に帰って父の家業を継ぐことになります。

 

あれから20年あまり――・・・。

 

事業に成功した幸太郎の前に
日下部教授のからの使いで
透子という20歳の娘が訪ねてきます。

 

珠子の娘であるという彼女の艶めかしい姿は
最後に会った珠子の姿そのもの！

 

まさか・・・！

 

20年の時を超えて解けた
「わけあって交われない」という
日下部教授と珠子の不可解な関係。

 

自分の娘を妻に娶り
その子どもを自分に差し出したということは
自分にも同じことをさせようというのか・・・。

 

エロスの種子

 

でも同時に息を吹き返したエロスの狂気は
幸太郎の意思関係なく
己の欲望に忠実にさせていくのです。

 

「私も、自分によく似た若者を探さねばなるまい・・・。」

 

次のお話は戦争で家族を亡くした娘
鞠子がたどった終戦間際のころのお話。

 

戦争の不条理に自暴自棄になった鞠子は
片手を失った退役軍人・松岡に拾われ
その家で性の機能を失っている内縁の妻
紫乃の介助を受けながら
松岡の性の相手をすることになります。

 

松岡と紫乃の2人の性の人形としての
虚無な毎日を送りながらも
否応なく蝕んでくるエロスの芽・・・。

 

そんな中、松岡が実は死を望んでいて
自分の失策のために命を落とした
257人の部下全員の遺族に
詫び状を書いていることを知ります。

 

死に場所を求めながらも生きる欲望に苦しむ姿は
松岡も紫乃もそして鞠子も同じ・・・。

 

最後、鞠子が生きる欲望に身を任せるようになる
衝撃の結末が待っています！

 

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エロスの種子の感想は？

 

本作は4つの「エロスの種」をテーマにした
短編が収録されています。

 

第3話は母親の内縁の夫・井崎六郎に恋をした少女が
早熟なために毒と化したエロスの芽に忠実に従うお話です。

 

邪魔な母親を排除するため
男をヤクザ業から足を現わせるため
長期的に二重三重に仕掛た罠で井崎を刑務所送りにし
結局は井崎を自らのものにします。

 

もうどこからが少女の罠で
計算だったのか分からないくらいの周到さに
もろ手を挙げる井崎の複雑な心境・・・
同情するやら呆れるやら。

 

エロスの種子

 

第4話は不幸な生い立ちのハーフの娘・マリーが
エロスの殿堂・ストリッパーとして大成するお話です。

 

ストリップ劇場の支配人・林に拾われて成長していき
いつしか思いを寄せるようになりますが
高度経済成長期も盛りを過ぎると徐々に客足も遠のき
時代の波が2人を襲うことになります。

 

エロスのパワーの強さそして女神かと思うほどの
清らかさを感じられる感動のお話。

 

そしてちょっぴり悲しい衝撃の結末で
エロスってこういう風にも心の在り方次第で
如何様にも様子を変えるものなんだなぁと
深く考えさせられました。

 

もんでんあきこ先生らしく細い線ながらも美しく
シンプルで無駄のない構成や作画で読みやすい作品です。

 

内容の割にグロテスクな描写のＨシーンも少ないため
モロな性描写が苦手な女性にも
安心して読んでもらえると思います。

 

そしてもちろん行間や間で
ぐっと迫ってくるエロスの内容ですので
大人の女性にはかなり満足度高い内容ですよ！

 

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