鈴木あつむ先生の作品のおいらん姐さん。
花魁の見習いについている禿という役職の小さな女の子たち。
彼女らは花魁につき幼き目と耳で色事のイロハを覚え
のちの花魁となっていく。
地獄太夫と恐れられた花魁についた禿のなじみ。
遊郭の世界をそんななじみの視点から描いた斬新なストーリー。
新しい吉原の姿が今ここにあり!!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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おいらん姐さんのあらすじは?
江戸の時代――・・・。
吉原には花魁と呼ばれる見事な花が咲き誇っていました。
そんな中、花魁につき従い作法を学びながら
生活をしている少女たちがいます。
彼女らは禿と呼ばれ幼きころから芸事を学び
花魁として必要なことを1人の花魁から学び受けます。
そして後に彼女たち自身が
花魁として見事な大輪を咲かせていたのです。
いつか花魁となること
身請けされて吉原での生活から足を洗うことを夢見て
小さな禿達は今日もお勤めを務めます。
因みに花魁の語源は禿たちが自分たちの付き従う花魁のことを
「おいらん(私の)姐さん」と
そう呼んでいたことにあると言われています。
両親を知らずに育った孤児の禿・なじみ。
彼女がついていた花魁は橋立花魁と呼ばれる美女。
おいらん姐さん
しかしその気性の荒さや気の強さで
地獄太夫の異名を持つ彼女は
客だろうが禿だろうが容赦しません。
今日も花魁姐さんの怒号が朝から響き渡っていました。
花魁と肌を重ねるためには少なくとも
3回は同じ花魁に通う必要があります。
そうして馴染み客となって初めて
花魁をその手に抱くことができるのです。
地獄太夫の異名を持ちながらも橋立花魁は売れっ子の花魁。
そして彼女のお客にはいわゆる変態も多い。
彼女に蔑まれ足蹴にされ
ロウソクまで垂らされては嬌声を響かせる男性から
真っ直ぐに彼女を求めてやってくる男性まで
様々なお客に愛されていた地獄太夫。
彼女はどんなにお金持ちであっても
性根が腐っている相手には
決して媚びることはありません。
そんな彼女でも家族の借金を肩代わりし
真夫に強く出られないなど弱さを見せることもあります。
それでも今日も吉原の大輪として咲き続ける地獄太夫を
禿・なじみの視点から活き活きと描き出すのです!
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おいらん姐さんのネタバレとその後の展開は?
知られているようであまり知られていない花魁の世界。
夜の蝶となるために日々努力を重ねる彼女たち。
いくら心を奪われてしまっても
借金のカタに働くことが多い彼女たとは
吉原を離れることはできません。
そんなことはわかっていても止められないのが恋の道。
中には客とともに逃げるために
祭りの騒ぎに乗じてこっそりと姿を消す花魁もいます。
そんな彼女たとに妊娠はご法度。
妊娠しないために様々な工夫を凝らし
絶妙な絶技でお客と駆け引きをします。
祭りがあれば掻き入れどき。
固定客を逃さないために相手の名前を体に彫ったり
小指を詰めて送ったり・・・。
中にはお墓を暴き女性の小指を集めて
遊女に売り渡す専門の仕事をする者まで現れる始末。
そんな遊郭の日常生活が活き活きと描き出されていく。
おいらん姐さん
遊女の生活を知り尽くし達観しているようであった
地獄太夫にも忘れられない真夫がいました。
大切な家族がいました。
真夫に裏切られていることはわかっていても
冷たくあしらうことができません。
家事で焼け出された家族の借金を返済するために
花魁となった地獄太夫だったのですが
その視点はどこか達観しており厭世的でもあるのです。
そんな彼女には今日も吉原の日常が舞い込んできます!
唯一のライバルからのやっかみや
恩人のような存在であった花魁の死。
そして地獄太夫がなじみの母親かもしれない疑惑。
何気ない出来事の中から吉原の日常と
地獄太夫の人柄が見事に描き出されます!
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おいらん姐さんの感想は?
作者はかなりかなり勉強をされて
本作を丁寧に描かれたことが本当によく伝わってきます。
それ故にストーリーだけではなく遊郭の事情や
遊女の苦悩に毎日の生活の中での工夫など
学べるところがたくさんあるお話です。
おいらん姐さん
江戸の時代にも男性をつなぎとめるために
色々な趣向が凝らされていたことや
様々な性癖があったことなどを
楽しみながら知ることができました。
それは現在の風俗やキャバクラなどにも
通じるところがあるように思います。
そんなストーリーの陰に見え隠れする
花魁の苦悩や悲しみも見事に描かれており
とても読み応えのある作品でした。
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