樫木祐人先生の作品のハクメイとミコチ。
ハクメイとミコチは身長がわずか
9センチメートルの小さな女の子。
そんな2人が緑深き森で暮らしながら
昆虫の背中で移動したり
鳥に乗って大空を飛んだりと
小さいからこそできる
毎日をコッソリ覗き見する作品です。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ハクメイとミコチのあらすじ!身長9センチから眺める世界と風景
舞台となるのはとある山間の街
マキナタの北西に位置する緑深き森の中。
そこにある大きな楠の根元、木の洞に
家を造り暮らしているのが
身長9センチメートルの小さな女の子
“ハクメイ”と“ミコチ”。
ハクメイとミコチ
2人はタンスを運ぶのにも一苦労をしたり葉っぱの傘や
小さなトマト数個で鍋いっぱいとなるミネストローネ。
そして昆虫で地面を移動したり
“夕焼けトンビ”の背中に乗って大空を飛んだりと
2人は「小さい」からこそできることがいっぱい。
可愛らしい少女たちと独創的な衣装や文化など
まるでミニチュアやドールハウスを見るように
小さな世界の日常をコッソリ覗き見できる物語。
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ハクメイとミコチのネタバレ!小人の世界と読み切りからの連載
本作はハクメイとミコチという2人の
小さな少女を中心に物語が進められてゆきます。
実は彼女たちはその見た目どおり“こびと”であり
彼女たち以外にも多数の仲間である
こびとたちと共に“こびとの町”が存在します。
ウェーブがかったツインテールのコンジュは吟遊詩人で
店や街で竪琴を引きながら歌を歌っている女の子。
ネコ目でポニーテールのセンは“生命”の研究をしている少女で
研究成果である骨の亀“ジョージ”に住んでいます。
ちなみにこのセンですがミコチが全財産を投じて造った
理想の家が大破した際、彼女の協力で再建しました。
そしてセンの研究は“魔法”と似た
不思議なものが多いのですが
作中では蒸気機関車などが登場するなど
ある程度文明が進んだ設定での
ファンタジーものであるようです。
この物語には森で暮らす
様々な動物や昆虫も登場しますが
彼らの多くは擬人化されており
こびとと共に日常生活を営んでいるのです。
ハクメイとミコチ
またこびとたちは耳が尖っており
特徴的な帽子を被っている者も大勢います。
勿論ハクメイやミコチもそれぞれ青や緑と
大変個性的な帽子を被っていますが
彼らの衣装は大変個性的であり可愛らしいので
こちらも作品の見所とも言えるでしょう。
そして少しだけクスリと笑ってしまうのが
ファンタジーである
この世界における通貨が「円」であり
価値もほぼ私たちの同じであることなど。
しかし作中では私たちのような
“人間”は登場しておらず
さらには“人間が居る”とも
言及されていないのが気になります。
ところで本作『ハクメイとミコチ』という作品は
元々が隔月誌「Fellows!」にて
2011年4月に『きのうの茜』の題名で
発表された読みきり作品でした。
この作品の反響が良かったために
その後は同誌の兄弟雑誌「Fellows!(Q)」に
2011年11月『足下の歩き方』の題名で
新作読み切りとして2話が掲載されます。
その後は再び「Fellows!」に戻り
2012年4月より『こびと日和』の題名を用いて
連載がスタートしましたが
2012年12月よりは現在の題名
『ハクメイとミコチ』になりました。
さらに掲載誌が「Fellows!」から
2013年より「ハルタ」へと
名前が変わってから現在も連載が続くなど
どうやらこの『ハクメイとミコチ』とは
つくづく“名前の変更”に縁のある作品のようです。
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ハクメイとミコチの感想!箱庭のようなイメージと共存する広い世界感
この『ハクメイとミコチ』という物語は
小さな少女たちの日常を覗く
いわば“箱庭”のようなイメージと共に
彼女たちが見聞きする広い広い世界を
読者である私たちも共に体験できる作品です。
女の子なら多くの人が幼い頃
お人形さんゴッコをし
そのお人形さんに自分だけの設定や
物語を投影したのではないでしょうか。
ハクメイとミコチ
この物語は愛らしい絵柄と
細部まで緻密に描かれたディティールとで
あますことなく私たちの
“小さな世界”へと誘ってくれるのです。
もしかしたら何処かにこんな世界が
あるのでは?とそう思わせてくれる本作。
皆さんも本作を読むことで
彼女たち“9センチメートル”目線で
冒険してみてはいかがでしょうか?
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