三原ミツカズ先生の作品の毒姫。
生まれ出た女の子は少しずつ毒という毒に
耐えられる体を作らされ毒姫となっていきます。
そんな毒姫の1人、ベラドンナにも
生きては戻れない使命を与えられるときがきたのです。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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毒姫のあらすじは？
犬のように四つん這いで手を使わずに
皿に用意された食事を口に入れる青年がいます。
その様子はとても楽しんで食事をしているわけではなく
逆らえない境遇の中での女王様の毒味でした。
青年の名はアセビ、毒味専属の奴隷です。
彼はまた1日生き延びることができたことで
憧れの女性・ベラドンナを訪ねます。
一輪の花を手にして彼女の元へやってきたアセビですが
意中のベラドンナにあっさりとあしらわれてしまいます。
毒姫
さらに彼女のためにと摘んだ花は毒花・・・
2度と来ないでと遠ざけるベラドンナですが
アセビは気にすることもなく生き延びて出世してと
明るい未来があると思っています。
しかしベラドンナにはアセビを
遠ざける理由があったのです。
決して人を愛せない体・・・
彼女は全身が猛毒の毒姫だったのです。
そんなベラドンナに命が下されます。
カラパッシュの皇帝の寵姫となり暗殺をすること。
ベラドンナは美貌を武器に男を虜にし
猛毒の体を使い暗殺するのです。
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毒姫のネタバレとその後の展開は？
後日、ベラドンナが皇帝の元へと
差し出されたことをアセビが知ります。
毒姫は使い捨てのため暗殺者として送り込まれれば
もう戻ってくることはありません。
その頃、ベラドンナは皇帝に差し出されていました。
ベラドンナの美しさに皇帝は
たいそう気に入った様子です。
しばらくしてベラドンナが部屋へと戻ると
木の上から彼女の名を呼ぶアセビの声がします。
地理に詳しい仲間に抜け道を教わり
彼女を逃がすために
彼は他国までやってきたのでした。
アセビは生きて幸せになりたいと強く願っていて
彼女のためなら何でもやる覚悟があります。
自分も彼女も使い捨てではない・・・
逃げられないと諦めるベラドンナを説得しますが
その様子を見ていた者がいます。
毒姫
翌日からほかの寵姫よりも
ベラドンナにご執心の陛下の姿があり
その様子を噂する者たちもいます。
そこに怪しい者を捕まえたとアセビが連れられてきます。
アセビを見たほかの寵姫の口から自分の側女が
ベラドンナの寝所にいたところを見たと告げます。
しかしベラドンナはアセビのことなど
知らないと突っぱねます。
アセビは酷い拷問を受け指を折られていきます。
それでも口を割らないアセビ・・・
ベラドンナも彼の意思を尊重するかのように
口を閉ざします。
アセビはベラドンナの幸せだけを願い消えていきました。
その夜、陛下の寝所にてアセビとの恋仲を疑われますが
どうでもよいことと話を遮りベッドの中へ。
口づけを交わした途端、陛下は血を吐き息絶えます。
ベラドンナは素足のままアセビに教えてもらった
抜け道を走り抜けます。
その先には彼が用意した馬が置いてあり
鞍には一輪の花が・・・。
しかし彼女が触れ涙が滴ると
たちまちその花は枯れていきました。
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毒姫の感想は？
毒味係や毒を武器に暗殺をする
そんな設定の話はたくさんあると思いますが
本作は生まれる前から毒姫としての
宿命を背負わされている女の子の話です。
体そのものが毒なので人を愛することもできないし
泣いて流れた涙も毒・・・。
彼女たちが背負う宿命も酷ですが
取り巻きの人も気の毒です。
毒姫
もちろん利点だけで動ける人もいるでしょうが・・・。
読後はしんみりとしてしまうのですが続きが気になり
ページをめくる手が止まらなくなります。
毒姫となるまでの過程が少しずつ明らかになっていきますが
創作とわかっていても耐えられない描写ももちろんあり
それには個人差があると思います。
我慢してまで・・・と思われるかもしれませんが
そういった描写を我慢してまで
読む価値のある作品だと思います。
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