西炯子先生の作品のたーたん。
28歳の童貞男──上田敦はふとしたことで
ある日突然一児の父になってしまう。
かつて自分をいじめていた同級生が殺人で捕まり
無理矢理に押し付けられてしまった赤ん坊の
鈴の世話を頼まれてしまった彼。
親もなく身寄りもないその子を見捨てることができず
義理の父親として見守り続けること早15年。
美少女となった鈴にたーたんと呼ばれ
それなりに充実した親と子の日常を送るも
多感な時期を向かえた
彼女に訊ねられてしまう母親のこと。
語れぬ出生の秘密に悩む父・敦と
自分の本当の親を知らない娘・鈴の
2人の平穏な日常は一体どうなってしまうのか?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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たーたんのあらすじは?
事の始まりは15年前の雨の日に遡ります・・・。
28歳の上田敦は人生の岐路に立っていました。
職を転々とし失業保険の5万円のみが全財産。
未だに女性を知らない童貞だった彼は
明日の食事よりも童貞を卒業することに意欲を燃やし
いざ風俗店へと入ろうとしたとき
彼の携帯が突如として鳴り出します。
慌てて取ってみるとそれは警察からの電話でした。
葛木征司とかつて自分のことをいじめていた相手が殺人を犯し
刑に服すために娘を預かってほしいと頼まれてしまいます。
必ず迎えに行くと生まれたての赤ん坊
鈴の世話を半ば無理矢理に押し付けられた敦は
童貞のままで父親になってしまったのです。
たーたん
・・・そんな過去から年月は過ぎていき
赤ん坊だった鈴は年頃の娘となり
中学3年生になっていました。
子どもからすっかりと女性へと成長するお年頃となり
可愛らしさから愛らしさと美しさがにじみ出ていた彼女。
自分のことを幼い頃から「たーたん」と呼び
いまではその呼び名が当たり前になりつつある日常ですが
成長していく娘にどこか寂しさを覚えていました。
スカートが短いと注意をしても今はこれが当たり前だと
敦のことを変態親父呼ばわりし
言うことを素直に聞かなくなっています。
成長する娘に寂しさを覚えるも
ここまで無事に育ってよかったと
敦は運送業に励んでいました。
でも、敦は鈴に言えないでいました・・・。
彼女の出生の秘密。
父親が殺人を犯してしまい今も服役していると
絶対に言うことのできない彼女の秘密。
本当の父親の刑期が終わるまであと1年を迎えましたが
敦はどう言えばいいか解りません。
そして鈴は自分の出生に疑問を持ち
独自に調べようと動いていきます。
はたして2人の親娘の平穏な日常は守られるのでしょうか?
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たーたんのネタバレとその後の展開は?
義理の父親の敦と義理の娘である鈴。
血の繋がりのない父娘の関係はそれなりに良好でしたが
年頃の鈴は自分の母親・智絵のことについて
しきりに訊ねる様になっていました。
敦からは母親は死んだと教えられてはいるも
そのことに疑問を抱いていた彼女。
父親には似ていない自分に疑問を持ち
また父はイケメンでもなくこれといってお金持ちでもなく
人柄は良くともモテる要素のない人物。
そんな父と母親がどんな出逢いをして
自分が生まれたのかと
疑問を抱くようになってしまった鈴は
本当は母親は生きているのではないかと
そう考えてしまいます。
一方、敦はそんな鈴に本当のことを
伝えるべきかと頭を悩ませていました。
彼女が生きていると思っている母親の智絵は
もうこの世にはおらずまた本当の父親である
葛木征司は殺人者であり服役中。
それにつけてあと1年で出所し
必ず迎えに来ると言ってもいました。
その事実を伝えるべきかと悩む中
時間だけが無情に流れていました。
鈴は父親のどこにモテる要素があるのかと
探偵みたく父親の仕事現場を観察する様になりました。
すると父は仕事場ではそれなりに信頼され
また思いの外に女性に気に掛けられてもいたのです。
でもそのことを知らない敦はそんな女性陣の
アプローチに気づいてもいません。
ついには鈴は学校へと赴任した奥村智絵を
自分に母親ではないかと考えてしまい
父親に愛想をつかして出ていったんだと考え
2人をドッキリで対面させるなど暴走してしまいます。
でもそれは鈴が一途に母親のことを想っていたから。
たーたん
母親がいる家庭を考え母親という存在に憧れを抱いていた鈴。
それも鈴の親友でもある吉川を通して
家族のことについて悩む様になっていたのです。
吉川は鈴とは違い根暗な転校生であり
制服の違いや引っ込み思案な性格ゆえに
クラスメイトからイジメられていましたが
鈴により助けられ彼女と一緒に過ごす様になった彼女。
吉川もまた鈴と同じ境遇の立場であり彼女は母子家庭でした。
父親が暴力を振るい離婚した父親を知る吉川は
鈴の父である敦を見て優しい父親と言い
また母親が決して優しいわけではないとも言います。
離婚したがために夜の仕事に勤めていた母親と
軋轢が生じていた吉川。
でも鈴はそんな吉川を家へと招待し
敦を交えた中で食事へと誘います。
母親の足手まといになっていると悩んでいた吉川に
そんなことはないと優しく親の気持ちを代弁する敦。
そんな敦の優しさに救われた吉川は
鈴の父親は理想的で魅力的な父親と言いますが
鈴は複雑な気持ちを抱いてしまいます。
そんな中でまた鈴は街灯インタビューを使い
自分の母親の事をテレビで呼びかけると
大胆な行動に出てしまいます。
そんな中で鈴の母親だと現れた女性。
でも相手は鈴の事を利用して有名になろうとした女優でした。
また自身の容姿を使い敦を誘惑してもきますが
鈴を利用しようとした彼女に敦は拒絶します。
敦は鈴のことを大切に想い血が繋がっていなくても
本当の娘の様に慕っていたのです。
15年前のあの日に無理やりに赤ん坊の鈴を押し付けられ
彼は一度は彼女を捨てようとしましたが
抱いていた温もりがなくなり
また腕が軽くなった事に大きな喪失感を抱き
彼女を自分の娘として育てることを決意した敦。
でも今までモテていなかった彼に
40歳越えのモテ期が到来していたのです。
彼が務めるシロネコ急便には真面目な事務方の妹尾と
男性陣から「姫」扱いされていたアルバイトの片岡遥香に
密かに想いを寄せられていました。
妹尾はかつてお人よしだった父親と敦を重ねて見てしまい
彼のあまりの気の良さに気が気ではなく
次第に好意としての想いを抱いていたのです。
そして遥香は彼氏にフラれその腹いせに
アルバイト先の男性に色々と色目を使っていましたが
何故か敦だけは平然としていることが気に入らず
彼を誘惑しようと必死でした。
そんなモテ期が到来していることに気づく間もなくに
朴念仁な敦はそんな乙女心に気づく間もなく
また鈴の複雑な気持ちも気づいてはいません。
でもそんな朴念仁ぶりが災いし敦はある日
業を煮やした遥香にラブホテルへと誘われてしまいます。
はたしてこの複雑な関係は
どんな結末を迎えるのでしょうか?
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たーたんの感想は?
ふとしたことで童貞男子が父親になってしまい
美少女中学生の娘を持ちつつ
複雑な女性関係と娘の母親に対する気持ちなどが描かれた
実にハートフルなラブコメディでもある本作。
娘を持つも童貞のままの父親を
務めることになってしまった主人公の敦と
自分の複雑な出生事情を知らず母親のことを考えてしまい
家族について思い悩んでしまう思春期な鈴の気持ちなど
家族がテーマに物語は進んでいきます。
この作品の主な見どころとなるのは
敦と鈴の親子関係から垣間見れる家族の在り方や
家族愛などのハートフルな部分に目が行きますが
敦の活躍も目の離せない内容になっています。
たーたん
一見すればお人好しな性格をして
周りに良い様に扱われてしまうも
その優しさこそが彼の最大の魅力でもあり
理想の父親として見えるも
鈴のことで深く悩んでしまうなど
彼の優しさに思わず惹かれてしまいます。
昨今どことなく殺伐とし父親と母親と
子どもの関係が希薄化し
また虐待などが題材になった漫画などが
多く出されているなど
家族の複雑化が進んでいます。
そんな中で純粋な家族愛が感じられる内容は
疲弊した心を潤してくれる内容に纏まっています。
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