史村翔先生・原作、ながてゆか先生・漫画の作品のSILENCER。
消音銃（サイレンサー）を巧みに操る敏腕刑事・桂木静。
彼女はその銃の腕と何の躊躇もなく悪党を殺すことから
配属されたのは警視庁の問題児の集まる生活安全課“分室”。
相方である警視庁随一のクセ者・伊波健也とともに
静は今日も悪を討つ――・・・！
毒を持って毒を制す、珠玉のクライムアクションが誕生！！
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SILENCERのあらすじは？
ニューヨーク・某ホテルの一室。
とあるマフィアのボスが娼婦と一夜を過ごしていました。
一見娼婦に見えるこの女性、実は警察官・桂木静警部補。
麻薬の売買に関わっているこのマフィアのグループから
情報を収集するための潜入捜査だったのです。
静はボスの服の袖から何かの鍵が覗くのを確認すると
隠し持っていた銃で迷わずボスの頭を撃ち抜いたのです。
その後やって来た部下までも撃ち殺した静は
何食わぬ顔で捜査が始まったニューヨーク市警に合流しました。
研修という名目で滞在している静かですが
ニューヨークにいられるのも残すところもうあと3日。
この麻薬売買事件がここでの最後の仕事になると思われていましたが
相棒のジョンとともに組織を一網打尽にした際にまた新たな事件が起こります。
ＳＩＬＥＮＣＥＲ
ボスから奪った鍵を使い麻薬売買に必要なモノを手に入れた静とジョン。
それを持って潜入捜査の仕上げとして
売買が行われている現場に立ち会い
仲間の警察官とともに組織を壊滅することに成功。
組織のメンバーを拘束した際、1人の男のスーツに
「39」の数字が刻印されたバッジを発見します。
それを見たジョンはこの取引の裏に
偽ドル・ヘロイン・覚せい剤などを扱う北朝鮮の非合法機関――
「39号室」が関わっていると睨みます。
俺たちはモンスターにぶち当たったかもしれないという
ジョンの言葉が頭から離れない静でしたが
これ以上追うのはよせと言われてしまいます。
日本への帰国まであと2日。
静はたまらず日本にいる上司・水沢警視長に連絡を取るのですが・・・。
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SILENCERのネタバレとその後の展開は？
消音銃（サイレンサー）を武器に研修で訪れたニューヨークで
危険な仕事をこなす敏腕刑事・桂木静。
その過程で彼女は「39号室」と呼ばれる
北朝鮮の非合法機関のメンバーと接触することになります。
その組織は相当ヤバいらしく
裏には中国とも繋がっている可能性があると相棒のジョンに言われ
この捜査は打ち切りだと言われてしまいます。
日本への帰国が2日後に迫る中どうしても諦めきれない静は
上司である水沢に事件の経緯を説明します。
すると水沢は珍しく弱音を吐く彼女にこう発破をかけ
本来の静に引き戻すのです。
「らしくないな、君がそんなまともなやり方にこだわるとは」
そして静はチャイナタウンにある「39号室」の拠点に単身乗り込み
その人並外れた銃の腕と身のこなしで組織を壊滅に追い込むのでした。
ジョンがわざわざ「39号室」の件を静に漏らしたのは
彼女の性格なら必ずそうするだろうと予想してのことでした。
ＳＩＬＥＮＣＥＲ
そうして日本に帰国した静は「生活安全対策分室」という
部署とは名ばかりの問題児の掃き溜めに配属されることになります。
そこで新たに相棒になる伊波健也とともに
再び危険な世界へ飛び込んでいく静。
この伊波という男、金と女に汚く
欲にまみれたどうしようもない刑事であり
扱いづらい静とともに
警察の上層部から目をつけられていました。
そんな彼らの扱う事件は徘徊老人の捜索や
詐欺に遭った老人の相手など一見すると退屈なものばかり。
しかしその裏には人身売買組織や
大規模な詐欺グループなどが絡んでいて
静たちは時にぶつかり合い時に協力（？）し合いながら
真相に迫っていくのです。
そんな中、主人公である静の謎めいた過去も明らかになってきます。
なぜ彼女はこんなにも強いのか――
その驚愕の事実が明らかとなり
過去を知る人物が静に接触してくるのです。
自らの過去に向き合わざるを得なくなった
静のとった行動とは――・・・？
また物語は危険な化学兵器を巡る攻防から
騙し騙されの心理戦にまで発展していき
静や伊波にもかつてない危機が訪れます。
果たして彼女は数々の危険をかいくぐり
無事生還することができるのでしょうか？
見どころ満載のクライムアクションをぜひ、ご覧ください！！
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SILENCERの感想は？
大ヒットコミック「ギフト±」で知られるながてゆか先生作画
原作はあの「北斗の拳」を手掛けた史村翔先生とあって
とても気になっていた作品です。
さすがと言えばいいのでしょうか。
ギフト±に負けず劣らずのストーリー展開でひとたび読むと
この物語の世界観にどっぷりと浸かってしまいました。
麻薬組織からはじまり北朝鮮情勢や中国との関係
警察組織や国家の闇などのタブーとも思えるテーマに挑戦し
スリル満載のストーリー。
加えて主人公は腕っぷしもメンタルも強すぎる
美しい女刑事だというのだから
興味をそそられない訳がありません。
タイトルにもある消音銃（サイレンサー）を巧みに操り
1人でも迷わず犯罪組織に乗り込んでいくさまは
とてもカッコ良かったです。
ＳＩＬＥＮＣＥＲ
途中彼女の知られざる過去が明らかとなりますが
それも今までの展開を考えてみると納得でした。
詳細は伏せますがとても過酷な時代を生き抜いてきた静だからこそ
凶悪な敵に立ち向かえるのだと思います。
一方、上司で相棒の伊波のキャラクターも面白い。
雰囲気は正反対でも共に問題児扱いされている
この2人がどのように動くのか
毎回ハラハラドキドキしながら読みました。
終盤はとても重いテーマを扱っているので難しいとは思いますが
サスペンスやミステリーなど
スリルある物語が好きな方にはオススメです。
ぜひとも読んでこの物語の虜になって頂きたいと思います。
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