時雨沢恵一先生・原作、シオミヤイルカ先生・漫画の作品の
キノの旅 the Beautiful World。
主人公の少年キノと彼の相棒である
“言葉を話す”二輪車(モトラド)エルメスは
あてどもなく世界を旅する2人組。
どの土地でもほんのわずかな3日程度の逗留ですが
さまざまな人々との出逢いや別れ
そして言葉では言い表せない鮮烈で
忘れることの出来ない物語を綴るのです。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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キノの旅のあらすじ!キノと二輪車エルメス
主人公のキノは言葉を話す二輪車(モトラド)・エルメストともに
世界のあちらこちらをあてどもない旅をしていました。
彼らが訪れた国々は個性豊かでそこに住む人々は皆
自分たちなりの法や秩序を保ちながら暮らしています。
キノとエルメスはどの土地でも基本3日程度の短な逗留の後に
再び次の国へと目的も無く旅立って行くのでした。
キノの旅 the Beautiful World
“美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい”世界を。
こうしてキノとエルメスの2人は
さまざまな人々との出逢いや別れを重ねながら
言葉では言い表せないほどの鮮烈で
そして心に深く刻まれ忘れることのできないであろう
そんな多くの物語を綴り続けるのでした。
時雨沢恵一先生による同名小説を
漫画家のシオミヤイルカ先生がコミカライズした
長くティーンエイジャーに愛され続けた人気作品。
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キノの旅のネタバレ!寓話を盛り込んだ異世界ストーリー
この『キノの旅-the Beautiful World-』は
基本的に主人公らが様々な国々を巡る
短編小説を元にコミカライズされた作品です。
各話ごとに多種多様な価値観を持つ国や人々
制度、技術、思想などにまつわるストーリーの中には
“寓話(比喩)”の要素が込められています。
ですが原作者である時雨沢先生によれば
原作小説の読者が小学生から高校生であるために
なるべく難しい表現は避けられており
そのため“寓話”が何であるかが解らなくとも
「作者が何を伝えたいのか」が読者の心に
するりと容易に滑り込んでくるはずです。
小柄で華奢な見た目のキノですが運動神経は大変に優れ
パースエイダー(※この世界では銃器)の扱いにも長けています。
銃器は師匠のもとから勝手に持ち出したり
人から譲り受けたりなどを経て合計三丁を持ち
それぞれが大口径のカノン、小口径の森の人
そしてライフルのフルートなど名前が付けられています。
ところで表紙や名前などから多くの方が
キノを“少年”だと思いがちですが
実はキノはれっきとした“女の子”なのです。
キノの旅 the Beautiful World
ですが多人数の大の男たちを相手にしても怯まず
多少不利な状況でも臨機応変に対応できます。
さらに頭の回転がよい上に
現実的な価値観と生きるための手段を熟知した
どこか大人びた少女でもあるのです。
しかしそんなキノにもちょっとした“弱点”がありました。
それは「食事」と「タダ」であること。
特に美味しい食事のためならば多少は己のルールを曲げてでも
トラブルに巻き込まれることをよしとする
そんな子どもっぽい一面も見せてもくれるのです。
キノには女性らしき師匠がおり
作中では彼女らを主人公とした物語も幾つか描かれています。
さらにキノと同様に旅を続ける青年・シズは
日本刀を携えた剣術の達人で彼もまた
人語を話す犬の相棒・陸と共に物語を紡ぐのです。
また本作はシオミヤイルカ先生作画により
「少年マガジンエッジ(講談社)」にて連載の作品ですが
他にも郷先生作画の『キノの旅-the Beautiful World-』が
「月刊コミック電撃大王(KADOKAWA)」にて発表され
それぞれが新しい「キノの旅」を綴っているのでした。
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キノの旅の感想!どこの世界かわからない不思議な世界
本作『キノの旅-the Beautiful World-』とは
多くの都市国家が存在する“架空の世界”を旅する物語です。
その国々は千差万別で科学が発展した近未来国家があったり
反対に原始的な様相の国家なども存在します。
価値観も考え方も違い文化や社会体制
それぞれの国で暮らす人々の考え方も様々です。
これはグローバル化した現代に生きる私たちも同様で
例えネットを介し言語の壁を乗り越えようとも
皆が持つ独自の倫理観や価値観を容易く覆したり
理解をする事は難しいでしょう。
この『キノの旅-the Beautiful World-』は
そんな私たちへと物語の中から
様々なメッセージを送ってくれる作品です。
キノの旅 the Beautiful World
その人なりの幸せ、その国の秩序、その正義の是非と結果。
これらは外から見たなら不幸であると
そう捉えられてしまうかもしれませんが
本当の幸せとはもしかしたら読んでいる私たちにも
あるいは物語の登場人物でさえ
気付かない場所にあるのかもしれません。
そんな何かを気付かせ様々な思想や空想の余地を
自由に与えてくれる『キノの旅-the Beautiful World-』。
皆さんも是非、本作で“心の旅”を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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