橋本花鳥先生の作品のアルボスアニマ。
植物採集家のノアは植物の根より記憶を辿ることができる
特殊能力を持っていました。
しかしその代償は15年もの時に渡る幽閉。
ようやく外に出ることができた彼は
助手兼護衛の元海賊・ラジャードと共に
希少な植物を求め世界中を飛び回ることになります。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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アルボスアニマのあらすじは?
植物採集家のノアは助手兼護衛の元海賊・ラジャードと共に
ディーバ商会から依頼を受け
希少な植物を求め世界中を飛び回っています。
体力もなければ腕っぷしも強くない
さらに人とのコミュニケーション能力も皆無というノア。
しかし植物に関する知識は人一倍でありその存在は
人と植物とを仲立つものとすら言われています。
15歳になるまで自宅の敷地から出たことすらなかった
文字通り温室育ちのノア。
それは幸か不幸か彼の植物採集家としては
この上ない特技のせいでした。
アルボスアニマ
なんとノアは生まれつき「起源追想」という
根から植物の記憶を読み取り経験を共有するという
異端の能力を持っていたのです。
ノアの家であるレスコット家には時折この能力者が生まれるものの
その存在は必ず家に悲劇をもたらしてきました。
そのせいでノアは15年間ずっと温室に閉じ込められていたのです。
それゆえ人とのコミュニケーション能力は皆無に等しいノアでしたが
彼は15年間ずっと自分の唯一の友達であった植物のことを
人一倍大切に思っていました。
彼は植物採集家としてはもちろんですが自分の友達を守るために
今日もラジャードと共に植物をぞんざいに扱う商人や賊から
それらを守っているのです。
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アルボスアニマのネタバレとその後の展開は?
相変わらず植物があるところには
危険を顧みず突っ込んでいってしまうノアと
それを叱りつけるラジャード。
そんなノアの前にある日、1人の少女が現れます。
彼女の落とし物を拾いその中身の種に触れたことで
妙なビジョンを見てしまうノア。
それは燃え盛る森と目の前で朗らかに笑う少女・イヴが
険しい顔で矢を構えている姿でした。
園芸花の価値は美しくそして希少であること。
そのため信じがたいことですが本来植物への
理解を深める立場であるはずの植物収集家が
富のために自生地を焼いて
潰してしまうこともあるのだと言います。
アルボスアニマ
そしてイヴはそういった植物収集家から
故郷の森を燃やされてしまった1人でした。
彼女は故郷を燃やした植物収集家や
貿易商の人間に敵討ちをするため
ありとあらゆる場所で弓を構えていたのです。
植物収集家は大嫌いですがノアには借りがあるから
放っておいてくれれば危害は加えないというイヴ。
彼女は植物収集家を粛正する傍ら故郷を焼いた
張本人である男を探しているようでした。
紆余曲折あった末、そんなイヴを自分の家に置くことにしたノア。
あまりにも少ない彼女の復讐相手の手がかりに
事態は長引くかと思いきやある日その人物は自ら
ノアに会いに来るという形で現れることになります。
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アルボスアニマの感想は?
植物をテーマにしたファンタジーチックな物語になります。
ノアの特殊能力が目立つため
完全なフィクションの物語かと思いきや
実はイギリスが植物狩りに精を出していたという
史実を元にしていたりします。
実際作中に出てくる国名や花も
現実に存在するものばかりですしね。
しっかりその花の特徴などを作中で紹介してくれるため
そのあたりも含めて面白く読むことができます。
登場人物たちは基本明るくギャグちっくな場面も
交えながら話は進んでいきます。
アルボスアニマ
ただそれぞれが過去に何かしら大きなトラウマや
訳ありな事情を抱えており物語全体の行く末はもちろんですが
そういった秘密なども気になります。
絵は抜群に美しいとかうまいとかはないんですが
植物やキャラクターたちが生き生きと描かれていて
読んでいて楽しくなります。
カラー絵との雰囲気はちょっと違いますかね?
個人的にはカラー絵の色遣いなどがすごく好みです。
草木がたくさん登場する作品なので
モノクロなのがもったいないなと思う場面もあります。
まだ現段階で4巻までしか発売されておらず
最新刊で新章に突入したという所です。
今後の展開が非常に楽しみな作品ですね。
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