岡部閏先生の作品の世界鬼。
日常的に奇妙なものが鏡に映って見える奇病
「鏡の国のアリス症候群」。
不幸を絵に描いたような少女・あづまはその患者の1人。
現実世界の全てに絶望しながら生きる彼女の前に
ある日突然現れた世界鬼の正体とは・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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世界鬼のあらすじは?
中学2年生の東雲あづまは日常的に奇妙なものが
鏡に映って見える奇病
「鏡の国のアリス症候群」を患った少女です。
父親とは死別、母親も行方知れずとなっており
叔父一家に引き取られていますが
その家族からは日常的に陰惨な虐待を受ける日々。
唯一心のよりどころとしていたペットの文鳥ちゃんも
従兄弟の手で殺されてしまいます。
日常的に奇妙なものが見えてしまうため
ろくに学校にも行けずに絶望の中を生きるあずま。
その日も彼女の眼にはいつものように奇妙な光景がみえていました。
唯一いつもと違ったことはその奇妙な光景が
他の人間にも見えていたこと・・・。
世界鬼
そしてその直後、奇妙な怪物の手によって
現実世界の人間が殺されてしまいます。
その怪物も手も一般人には見えていないため
その事件は奇妙な爆発事故として扱われます。
その夜、いつものように叔父から性的暴行を受けるあずま
しかし気が付くと彼女は奇妙な空間にいました。
そこにいたのは6人の年も性別も異なる男女6名・・・
彼らの唯一の共通点はみんな
「鏡の国のアリス症候群」の患者ということ。
そして「チェシャ鬼」と名乗る謎の存在が現れ
彼らは6体の世界鬼と呼ばれる化け物と
戦うために選ばれたのだと告げられます。
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世界鬼のネタバレとその後の展開は?
謎の怪物・世界鬼と戦うことを突如強いられた男女7名。
一時はパニックになりながらもその世界の戦い方を
どうにか理解し最初の世界鬼を退けることに成功します。
「鏡の国のアリス症候群」は忌むべき病ではなく
世界鬼に対抗できる唯一の剣であり
7人は選ばれたアリスなのだとチェシャ鬼は告げます。
現実において凄惨な人生を送る彼らは自分たちが世界を
救えるかもしれないというヒロイックに酔いしれます。
しかしそれも長くは続きませんでした。
彼らは知ってしまうのです。
その世界ではアリスが世界鬼を殺すと現実世界で殺したアリスの
一番大切な人間が死んでしまうということを――。
世界鬼
残る世界鬼はあと4匹・・・
しかし大切な人を失いたくはない彼らは
世界鬼との戦いを続けられなくなってしまいます。
そう、あづま1人を除いては・・・。
父は既に亡く、母親も行方不明で何年も会っていない
可愛がっていた文鳥ちゃんも殺され
あづまが日常的に接している相手は
彼女を虐待している叔父家族4人だけでした。
彼女はそのことを理解した瞬間、それまでろくに戦闘に
参加することすらせずぼんやりとしていた様子から一転し
喜々として世界鬼を両断。
そして予想通り現実世界では従兄弟が突然死することとなりますが
悲しむ一家を尻目にあづまだけは満面の笑みを浮かべて考えるのです。
次に犠牲になるのは誰かと――・・・。
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世界鬼の感想は?
裏サンデーで連載されていた本作。
裏サンデーは独特な世界観のストーリーも多いですが
本作はその中でも群を抜いている感じがしますね。
かなり好き嫌いが別れる内容な気はしますが
好きな人にはかなりハマる世界観なのではないでしょうか。
現実とは異なる世界で行われる戦い
それがリアルにも干渉を及ぼしてくることが判明する・・・
というのは割と最近流行りの手法な気もします。
デスゲーム物とかに特に多いですよね。
ただ本作が面白いところはヒロインで主人公であるあづまが
全くそのリスクに対して響くところがないところです。
世界鬼
最初ヒロイックに酔いしれ喜々として
世界鬼退治を先導していた人物たちはリスクを知った瞬間
絶望し戦うことができなくなります。
逆にそれまで戦いに全くやるきを見せず
ぼんやりと眺めているだけだったあづまが
彼らと入れ替わるようにして活躍し始めると。
その対比と鮮やかなまでの入れ替わりがとても面白かったです。
序盤はただただ陰鬱でいまいち面白みがわからなかったんですが
9話を境にぐっと面白くなってくるので
是非その辺りまでは読み進めてみてください。
ただ下ネタ、グロネタ、その他色々と
過激な描写も多いので苦手な人はご注意を。
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