ストーリーな女たちで掲載の
貧困の家庭～もっとお金が欲しい・・・。
その中に収録されている
なかのゆみ先生の作品の消された心。
虐待や育児放棄をされながらも
母親と2人で暮らしていたひとみ。
しかし母親に彼氏ができ
一緒に暮すことになったことで
ひとみの生活は急変し・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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貧困の家庭～もっとお金が欲しい・・・のあらすじは？
トイレの水を流しただけでも
水道代がかかると怒られるひとみ。
トイレの水はウンチの時と寝る前だけと
母親から言われておりうっかり流したことで
怒られてしまったのです。
ひとみの母親は水商売をしており
夜になるとお化粧をして出かけて行きます。
ひとみがお腹がすいたと言っても
明日学校で給食が食べられるんだと
がまんをするように言います。
しかも仕事に行っている間は
電気代がかかるからつけないようにと
そう言い聞かせて出かけるのです。
暗闇では何もできないため宿題を持って
コミュニティセンターに出かけるひとみ。
ここなら宿題もできるし大好きなお絵描きもしたいと
ウキウキして入ろうとしますが
小学生は6時までだと入れてもらえないのです。
仕方がなく薄暗い中を歩いていると
ネコに煮干しをあげているおばさんがいました。
思わずおいしそうと言ったひとみに
おばさんは煮干しをくれました。
給食にも出てこないお魚でしたが
堅くて味がありおいしいと言うひとみ。
おばさんは今どきめずらしいと言います。
給食しか食べていないひとみですが
土日は給食がないため何も食べれません。
母親もいつ帰ってくるのかもわからず
1人寂しく泣きながら眠るのです。
それから1週間後――・・・。
母親が彼氏ができたから紹介すると
ひとみの待つ家に帰ってきました。
母親の彼氏の名前は松本達也。
松本は子どもが苦手だと言いますが
女の子ならまぁいいと言い
今度一緒に暮らすことになったと・・・。
しかしひとみたちの暮すアパートが
6畳1間だと分かると
自分の家にこいと言い出したのです。
当然、母親はアパートを引き払って
松本の家に行こうとしますが
松本はためしに同棲するだけだから
引き払うのはダメだと言います。
電車に乗り郊外にある高尾。
家賃は安いし広いし運送業だけど
会社が近くにあるらしく
母親は3LDKということに夢みたいだと大喜び。
しかしひとみの歯が汚いことや
服や髪も汚いことに怒り出します。
お風呂に入りたくても
水道代やガス代がもったいないと言って
お風呂に入れさせてもらえなかったのに
何回言ってもお風呂に入らないと怒る母親。
子どもが好きではない松本は
ひとみが使ったお湯は捨てて
洗ってから入れ直してと言う始末。
更にはきちんとした料理もしていなかったため
納豆や漬物に豚のしょうが焼きだけの料理に
不満を言い出す松本・・・。
しかも落ちたお肉を拾って食べたり
トイレの水を流さないひとみに
躾がなっていないと言うのです。
すべては母親が普段からそうさせてきただけなのに
母親はひとみが悪いと言わんばかりに怒って叩き・・・。
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貧困の家庭～もっとお金が欲しい・・・のネタバレとその後の展開は？
普段からそうしろと言われていることを
ただ守っただけなのに怒るのはなぜ・・・？
これでは近所から苦情がくると
そう言われた母親はなんとひとみを
1人でアパートまで帰らせたのです。
しかもこれだけあれば1ヶ月は大丈夫だと
5000円を手渡したのでした。
何もかもが合わない感じの母親と松本。
実はフラれたばかりでイライラし
スナックに入って悪酔いし
気が付いたらホテルにいたという
ただ1晩過ごしただけの2人だったのです。
母親から5000円をもらったひとみは
色々と食べ物を買って
1週間を過ごしていました。
そんなときアパートの大家さんがやってきて
家賃を2ヶ月も払っていないと言うのです。
そして更に1ヶ月が過ぎ家賃は3ヶ月も滞納し
ちょうど帰ってきた母親は大家さんに
明日振り込むと約束。
振り込みがなかったら玄関のカギを
取り換えるとも言われるも
わかったとそう答える母親・・・。
しかし母親が取った行動は荷物をまとめ
松本の家に荷物を送り夜逃げをすることでした。
荷物を宅配便で送り駅に向かう2人。
しかし電車賃は1人分しかないから
ひとみは歩いてこいと言うのでした。
泣いて待ってと言うも母親は振り返りもしません。
ひとみは標識などに書かれた高尾という文字を見て
母のいる松本の家に向かいます。
いつになったら高尾に行けるかもわからず
足が痛くなりながらも歩くひとみ。
だるくて寒気がし始めたひとみは
神社の床下で休むことに・・・。
このまま母親に会えないと死んでしまうのか
誰にも好かれず気にもされず死ぬのか
なんのために生まれてきたのかと涙するひとみ。
自分はみんなに嫌われる子なんだ
いなくなればいい子なんだと
そう思いながら涙を流していると
ネコたちがやってきて
ひとみはネコたちをギュッとしたりしながら
朝を迎えるのでした。
とってもあたたかかったネコたち。
おかげで朝を迎えることができたひとみは
ネコたちにお礼を言って
母親の待つ家へ向かおうとするのですが・・・。
フラフラし頭がグラグラして
倒れてしまったのです・・・。
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貧困の家庭～もっとお金が欲しい・・・の感想は？
母親からも愛されず友達もいなく
神社ではこのまま死んでしまうのかと
涙していたひとみ。
ひとみの夜泣きが原因で浮気され離婚したとはいえ
ここまでわが子にできるのかとびっくりな母親。
仕事をしなければいけないとはいえ
子どもを1人家に居させたり
ご飯も学校の給食だけ・・・。
電気代やガス代のためにお風呂にも入れず
更にはトイレの水も制限・・・。
それだけでもひどい母親なのに
彼氏と一緒に暮すために
子どもを1人アパートに暮らさせ
夜逃げするときには自分は電車で
子どもには歩いてこいと・・・。
こんな母親が本当にいるのかと
疑ってしまうほどの内容でした。
しかしそんな母親だったから
天罰が下ってしまったのかもしれません。
彼氏である松本とはうまくいかず
階段から落ちてケガをしたのに
救急車も呼んでもらえなかったんですから。
肺炎になって倒れていたのを助けてくれたのは
あの煮干しをくれたおばさんの知り合いで
退院した後は施設に入ったひとみ。
ですが退院して施設に入っても
煮干しをくれたおばさんが会いに来てくれ
ひとみをギュッと抱きしめてくれました。
一度でいいから母親に
ギュッとしてもらいたかったのに
してもらえなかったひとみ。
それでも煮干しのおばさんが抱きしめてくれ
病院の人たちや児童相談所の人たちなど
多くの人に優しくしてもらいました。
ずっと辛い生活でグレてもおかしくないのに
ひとみはすごく優しい性格で
大人になったら優しい人になって
ギュッとしてあげる人になると
そう言っていました。
消された心の作品以外にも難病に侵され
娘を助けようとしたものの
騙されて寄付金もすべて取られ
娘を救えず復讐をした女性の話など
貧困の家庭をテーマにした作品が収録。
どの作品も読みごたえがある作品です。
ぜひ一度読んでみてはいかがですか？
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