天ヶ江ルチカ先生の作品の
コインロッカー・ベイビー~昭和子ども虐待事件~。
ある夜、玲子はコインロッカーから
女性が出てくるのを目撃。
しかもしばらくすると赤ちゃんの泣き声が聞こえ
探してみるとなんとコインロッカーの中から――・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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コインロッカー・ベイビー 昭和子ども虐待事件を無料で立ち読み
コインロッカー・ベイビー 昭和子ども虐待事件のあらすじは?
昭和48年、仙台駅の深夜1時。
バス停のベンチに1人座る女性、礼子は
コインロッカーから女性が出てくるのを目撃。
口の横に大きなホクロがあるのが特徴的。
コインロッカーから出てきた女性は
ゴミ箱に何かを捨て逃げ去っていきました。
礼子は何をやっているのかと思いながらも
バス停で1人座っていたのですが
そこに赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。
どこから聞こえてくるのかと探し始める礼子。
赤ちゃんの泣き声はコインロッカーから聞こえ
どこにいるのかと探してみると・・・
なんとコインロッカーの中!
慌てて女性が捨てた物を調べてみると
バックの中には哺乳瓶やコインロッカーのカギがあり
すぐにカギを開けてみるとそこには
生まれて間もない赤ちゃんの姿が・・・。
コインロッカー・ベイビー~昭和子ども虐待事件~
こんなことをするなんて信じられないと
礼子が抱っこしてあやすと赤ちゃんは笑い出します。
礼子は赤ちゃんを連れて交番へ向かいますが
遠くで何かが起きていて忙しいようで
待っていてもお巡りさんは帰ってきません。
赤ちゃんを抱えながら礼子は
付き合っていた男性が産科医に呼ばれ
礼子はもう子どもが産めないと言われ
自分は跡取り息子だから結婚はできないと
そういわれたことを思い出します。
自分はもう赤ちゃんを・・・。
そう思った礼子は赤ちゃんを連れて
どこか誰も知らないところへ行こうと思ったのです。
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コインロッカー・ベイビー 昭和子ども虐待事件のネタバレとその後の展開は?
あれから3年後――。
礼子は東京で暮らしていました。
あのときの赤ちゃんも大きくなり
礼子の子どもとして暮らしています。
誠一と名付けられ保育園に通っています。
礼子が迎えに来ると笑顔で出迎えますが
先生はやっと笑ったと言います。
誠一はおとなしくていい子ですが
1日中笑わない・・・
というよりあまり表情がないらしく
怒ることも泣くこともないと・・・。
でも礼子がくると笑ってくれたと
先生は安心した感じです。
家に帰り寝るために電気を消した礼子。
しかし誠一の悲鳴とドンドンという音
更に暗くて怖いと言う誠一。
電気をつけると誠一のおでこは血まみれで
パニックになり壁にぶつけていたようでした。
電気をつけたままにすると伝え
落ち着き始める誠一・・・。
コインロッカー・ベイビー~昭和子ども虐待事件~
礼子は「暗い」という誠一の言葉に
コインロッカーを思い出したのではと
そう思うのでした。
あの暴れ方は普通じゃない・・・
誠一は何かに怯えている。
誠一にコインロッカーの記憶なんてないはずなのに
苦しんでいてどうすればと悩みます。
別の日、礼子は誠一を連れて公園に行きます。
砂場で楽しく遊んでいる誠一に
すぐそこのポストに手紙を出してくると伝え
誠一から離れた礼子。
すると公園の方から泣き声・・・。
慌てて戻ってみるとどうやら誠一が
公園で遊んでいた子のオモチャを
砂場に埋めちゃったせいでした。
無意識のうちにあの狭い箱の中の記憶が・・・。
誠一は何も悪くない・・・
どうしたらこの子を苦しみから
救ってあげられるのかと抱きしめる礼子。
どうしてそんなことをしてしまったのかと
誠一に聞きますがわからないと言い
でも埋めたかったと言うのでした。
それから2年後――・・・。
小学校に入るのに必要な就学時健康診断の案内が
礼子の元に届きました。
次の春から誠一も小学生。
あれからもう6年も経っていて
学校でうまくやっていけるのかと
心配になるのでした。
そして誠一の寝顔を見ながら
ある決心をするのです。
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コインロッカー・ベイビー 昭和子ども虐待事件の結末は?
いつ出そういつ出そうと後回しにしていたけど
小学校に入るにはちゃんと届けを出さないとと
誠一の寝顔を見ながら悩む礼子。
本当に誠一を自分の子にしていいのか
この先もずっと育てられるかと思いながら
それでも誠一は自分の子だと思います。
でも誠一にとっては何が本当の幸せなのか・・・
実の母親と暮した方が・・・。
そして礼子はある決心をしました。
それはコインロッカーに誠一を捨てた
あの母親を捜して会うこと。
なんらかの事情があって捨てたにしても
あの母親だって後悔しているはず・・・
きっと探していると・・・。
そしてあのコインロッカーに荷物を預け
あの母親が捨てたバックに入っていた
新聞とボールペンから手がかりを探します。
ボールペンと新聞の記事には
議員の名前が書かれていました。
今は市長で街の名士ということもあり
おかげで家もすぐにわかりました。
大きな家を見ながら礼子は誠一が
こんな金持ちの家の子だったら
幸せかもと思います。
いきなり訪ねても変な人と思われて
追い返されると近所に話を聞こうと歩くと
あの市長の息子の選挙事務所がありました。
そして車からは誠一と同じ年頃の子が降り
続いて女性が・・・。
その女性の顔を見て気付いた礼子。
女性の顔にはホクロがあり
あのホクロは誠一を捨てた女。
その女性は市長の娘で初出馬する
議員の妻だったのです。
女性に話しがあると声をかけると
何かと困っている感じでしたが
コインロッカーのことと聞き
更には誠一の顔を見て表情が変わる女性。
コインロッカー・ベイビー~昭和子ども虐待事件~
6年前のあの日のことを話し出し
今まで黙っていたこと
勝手に連れ出したことを謝る礼子。
しかし女性は持っていた札束を差し出し
これで終わりにしてくれと・・・。
女性は夫が市長選に出る大事な時期のため
昔の話をしてくるなんてお金が目当てだと
そう思ったのです。
礼子はそんなつもりはなかったのですが
続けて女性はこう言うのです。
「あの子はいらないから捨てたの
あなたが拾ったんでしょ あなたにあげるわ・・・」
その一言に礼子は涙し
誠一がどれだけ傷つけられているか
わからないのかと訴えかけます。
すると誠一は泣いている礼子を見て
女性を叩きこう言うのでした。
「ママを泣かすなぁ ボクのママをいじめるなっ!」
礼子の訴えも誠一の訴えも女性には響かず
誠一のママは礼子でいいじゃないと・・・。
礼子は女性の態度により
もう会わないと決めました。
そして礼子は誠一にママを守ってくれて
ありがとうと笑顔で伝えるのでした。
そんな礼子に誠一はこう言うのです。
「だってボクのママでしょ」
2人は手をつなぎ帰って行くのでした。
誠一の苦しみはこの先も
ずっと続くかもしれない・・・。
だけど自分は一生、誠一のママでいると
そう思うのでした。
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コインロッカー・ベイビー 昭和子ども虐待事件の感想は?
自分のわが子をいらないからと
コインロッカーに捨てたことから始まった本作。
礼子がたまたま見つけたことにより
最悪な事態はまぬがれました。
きっと誠一を捨てた女性は今の夫と結婚するのに
誠一が邪魔になって捨てたのでしょうね・・・。
我が子を捨てることはよくないですが
それでも生き長らえるように
発見されやすい場所や児童養護施設などに
しなかったのかと思ってしまいます。
もし礼子がいなかったら
誠一は死んでいたかもしれません。
コインロッカー・ベイビー~昭和子ども虐待事件~
いらないからといってあのようなことができるなんて
人としてどうなのかなと思ってしまいます。
生まれすぐとはいえトラウマになってしまい
暗いところで寝られないとか
ちょっとそばを離れるのもダメなんて
すごくかわいそうです・・・。
他の作品も切なくなるような作品ばかりで
ぜひ読んでもらいたいと思います。
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