水城せとな先生の作品の黒薔薇アリス。
1908年のウィーン。
若く美しい歌手・ディミトリは
幼い頃からとある少女に思いを寄せていました。
彼はある日、不運な事故に見舞われますが
奇跡的にほぼ無傷な状態で目を覚まします。
しかしその日から彼の身体と
そして身の回りで奇妙なことが起こり始め・・・。
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黒薔薇アリスのあらすじは?
1908年のウィーン。
若く美しい歌手・ディミトリは知り合いの少女
アニエスカの16歳の誕生日を祝うために
久々にウィーンへ戻ってきていました。
幼い頃から彼女に思いを寄せているディミトリ。
しかしアニエスカは親友であり
自分の身を引き取ってくれた
侯爵の息子であるテオドールの婚約者です。
出会った当時はまだ幼く子供だったアニエスカでしたが
その無垢な心と笑顔に
ディミトリはずっと思いを寄せ続けていました。
自分のことを天使だといってくれたアニエスカ
しかし彼女こそ天使だとディミトリは感じていました。
時間は流れ残酷なことにそんな2人の状況も
少しずつ変わり始めていました。
黒薔薇アリス
誕生日を迎えた日の夜
初めてアニエスカと寝たというテオドール。
適当な女を抱いた時と同じような口ぶりで
そのことを話すテオにディミトリは思わず激高し
屋敷を飛び出してしまいます。
その直後、彼は暴走した馬に蹴られ病院へ運び込まれることに。
目を覚ましたディミトリがみたのは
侯爵とテオドールの姿でした。
自分が即死だと聞いて駆け付けたものの
怪我らしい怪我は見当たらないらしいと安堵する2人。
自身を思い涙を流すアニエスカを見てディミトリは
改めて彼女を心から愛していることを実感します。
しかしその事故の後、彼の周りで奇妙な事件が起こります。
自分が出演する公演のそのリハーサルに
参加したものほぼ全員が
突然相次いで自殺してしまったのです。
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黒薔薇アリスのネタバレとその後の展開は?
リハーサルに居合わせたほとんどの人間が
突然死するという奇妙な事件。
さらにディミトリは事故の直後から音や光
匂いに敏感になっていると感じるようになります。
事故の時に首の後ろについた痣も
未だ消えずにいる彼の元へ
ある日マクシミリアンと名乗る男が現れます。
彼から告げられた言葉・・・。
「貴方はヴァンパイアになられたのです」
人間としてのディミトリは事故の時死んでおり
以降彼はヴァンパイアになったのだと言います。
さらにディミトリがある音程で出す声には服従の作用があり
相次ぐ身近な人間たちの突然死は歌手である彼が
リハーサルでその音を発してしまったからなのだといいます。
最初こそ馬鹿馬鹿しいとその言葉を一蹴するディミトリでしたが
実際に自分の声を聴いた女が目の前で自殺をしたことで
ようやくその言葉が真実なのだと悟ります。
黒薔薇アリス
繁殖を終えればヴァンパイアは命を終える・・・
そう聞いていたディミトリは絶望の中
テオドールの元を訪れます。
アニエスカを譲れという突然のディミトリの言葉に
状況が呑み込めないテオドールは
彼に酷い言葉を浴びせてしまいます。
結果的にテオドールまでも自らの声で殺し
それを目にしたアニエスカは自ら首をかき切ります。
マクシミリアンに命じなんとか命はとりとめたものの
魂が抜けた体で永遠の時を過ごすことになるアニエスカ。
そうして自らのヴァンパイアとしての生を受け入れ
ウィーンを離れることとなったディミトリ。
そうして舞台は2008年の東京へと移ります。
教え子と秘密の恋愛をしている女教師・梓。
事故に遭い相手の少年が重症を負ったこと
彼女が自分がどうなっても彼を救いたいと願ったこと
そしてそこにディミトリが現れたことから
少しずつ運命は再び動き始めることになります。
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黒薔薇アリスの感想は?
ヴァンパイアものでおまけに序盤の雰囲気では
ディミトリが主人公のような感じなので
少女漫画なの?という雰囲気で進んでいきます。
BLコミックも描いている先生なので
ちょっとそれっぽいシーンもあったりしますし・・・
しかし1巻の終盤から少しずつ物語が進み始めます。
1巻の前半は本当に序章という感じで
本編が始まる前に前日談が入っているような感じです。
ヴァンパイアものはいくつかこれまでも読みましたが
本作はその中でもかなり群を抜いて
面白い設定だったように思います。
繁殖のために誕生した「アリス」とその繁殖相手になるために
彼女にアプローチをする吸血鬼たち。
ともすればハーレムもののようになりそうですが
本作はそういった甘い物語ではなく
吸血鬼たちの生と死を生々しく
そして切なく描いている作品です。
黒薔薇アリス
命がけの繁殖や年輪でわかってしまう自分の死期・・・
吸血鬼たちの心情や生や死との向き合い方
その表現力にとにかく引き込まれていきます。
グロ描写としてはそこまでではないかと思いますが
テーマがテーマなので少女漫画として
考えるとちょっと多めですかね?
あとはとにかく虫などの表現が多いです。
どうやらこの点で苦手だと感じた人が
多かったようなので注意が必要かもしれません。
現在は一部完結という形になっていますが
残念ながら長年連載は再開していないようですね。
一応話としてはまとまって終わっているので
尻切れトンボ感はないです。
読み応えがある作品なのでぜひ読んでみてください。
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