津田雅美先生の作品のヒノコ。
シンがとある商人から奪った宝の箱の中には
両手足を縛られた女の子
マユラが閉じ込められていました。
甲斐甲斐しく看病すること三日三晩。
やっと回復したマユラでしたが
彼女を取り戻そうと商人が都から役人を連れてきて・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ヒノコのあらすじは?
龍門を通ろうとする商隊を止めた役人は
荷車の確認をしようとします。
物々しく厳重にされた箱。
それを役人は怪しんだのですが
商人は大変な宝であると耳打ちします。
聞くだけで関わりたくないそんな内容のようで
役人はその商人たちを通してしまいます。
彼らを通したイオは耳が汚れてしまう内容であったと憤慨
そして変わり果ててしまった土地や街道を見て嘆きます。
そんな役人たちの話を物陰から盗み聞きしていた人物がいます。
ヒノコ
仲間の1人がその者を頭と呼びその宝を頂く運びになり
そうとは知らない商隊は薄気味悪い道を通っていました。
そこに現れたのは巨大な龍の顔・・・
それを見た彼らは瞬く間に気絶をしてしまいます。
早速、宝を奪おうとする頭たちですが
箱の中にいたのは薄着で両手足を縛られ
猿轡までされた女の子でした。
女の子は酷い熱を発し
さらに至るところを殴られた形跡があります。
彼らはその子を連れ帰ることにしました。
頭はその子の右手の爪の色が気になりましたが
それよりも早く回復してくれることを願い
口移しで薬を飲ませたのです。
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ヒノコのネタバレとその後の展開は?
女の子が目覚めると知らない場所で
さらに着替えさせられていたことに驚きます。
そこに三日三晩うなされていた事実を伝えに頭が現れます。
頭の姿に驚く女の子ですが
頭は警戒する必要はないと伝えます。
頭の名はシン、女の子の名前はマユラ・・・。
シンは自分たちがどこでどんなことをして
生きているのかを説明します。
隣を歩くマユラの足が変なことに気づくと
彼女は逃げようとして折られたと返します。
酷い目にあったマユラを秘密の湯治につかせると
瞬く間に傷が癒えてしまいます。
シンは湯治場の威力だと単純に驚きますが
どうやらマユラの右の爪の色が関係しているようです。
そこに危機を知らせに仲間がやってきます。
悪徳商人が都の役人を連れマユラを捜しにきたのでした。
ヒノコ
上に報告をしないでこっそりと
連れ込もうとしたことを咎められる商人ですが
マユラの力を封じるのが精一杯で
決して意図的に黙っていたわけではないと弁解。
都の役人は門番をしていた役人に
人捜しを手伝ってもらうつもりでしたが
彼らが合流するとどこから匂いがして
そちらへと向かいます。
源泉に気づいた都の役人は龍が出てきたカラクリ
人が住んでいた形跡までも見破ってしまいます。
龍門に戻ってきた役人たち。
とくに都の役人は住人たちの視線が
自分に注がれていることに気づきます。
誰かまとめている人物でもいるのか・・・
勘ぐった彼は全員を捕らえるよう命じます。
あまりの傍若無人に門番が異を唱えると
彼らはあっさりと斬られてしまいます。
都の役人がいうには龍門に門番などいないというのです。
住人を捕らえようとすることを強行するとシンが名乗り出て
すべて自分がしたことであると自白します。
そこにマユラが姿を現すと悪徳商人が怪物と罵ります。
マユラは赤い爪をした手で文字を書くと
その通りになることができる術者でした。
縛の文字で商人と役人を縛り
門番たちの願いを聞き入れ水を与えると
彼らは鯉の姿になり天へと昇っていきます。
あるべき姿、竜神が治める地に戻ったのでした。
こっそりと出て行こうとするマユラに気づいたシンは
添い寝や口移しをした責任をとると言って
彼女の旅に同行することになるのでした。
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ヒノコの感想は?
文字を書くことでそれが現実に起こす術が使えるマユラは
怪物と言われ一方的な虐待を受けていました。
それを救ったのがシンで彼女の力を純粋に凄いと
感動する彼はマユラの旅に同行します。
主人公の置かれている立場が悲惨という話は多々ありますが
登場シーンが両手両足を縛られて箱詰めですからね・・・
かなりインパクトがあります。
ヒノコ
反面、頭と言われ盗みをするシンですが
とても純粋で情が厚い青年。
親らしき存在もないことから
彼もまた恵まれた設定ではないと思われますが
感じさせない明るさがあるため
マユラとは対照的な存在です。
今後、この2人がどう関わってどう変化していくのか
とても楽しみに思える作品です。
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