米代恭先生の作品のあげくの果てのカノン。
ゼリーと呼ばれる未確認生物から襲撃を受ける未来の東京。
高月カノンはそんな東京の小さなケーキ屋さんで
店員として働いている。
彼女は高校生の時から8年間ずっと境先輩に
恋をし続けておりその思いはストーカーレベル。
そして境先輩は今、地球を守るための
ヒーローとなって活躍をしていた。
ゼリーに襲われるたびに修繕される体と心。
以前と少しずつ変わっていく先輩は既婚者で
カノンの恋に希望はない・・・。
そんな絶望的な状況でカノンがくだした答えとは――?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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あげくの果てのカノンのあらすじは?
未来の東京は現在私たちが生きている
東京とはまったく異なった形をしています。
ゼリーと呼ばれる未確認生物から
襲撃を受ける日常の中、選び抜かれたヒーローたちが
日々戦い地球を守ってくれていました。
高月カノンはそんな東京で弟と一緒に暮らす女の子。
高校生の時から強烈に憧れていた境先輩は今
結婚して地球を守るためのヒーローとなっています。
それでも境先輩を諦めきることが出来ないカノンは
今や崇拝の域まで先輩への思いを高めていました。
あげくの果てのカノン
高校生の時に告白し玉砕した過去なんてものともせず
先輩が出現する付近のエリアでアルバイトを始め
一目でも先輩の姿を見ることが出来る日を夢見ていたカノン。
あるとき夢が叶って先輩がカノンの働く
ケーキ屋さんに姿を見せるようになるのです。
何時の日か常連となった先輩とカノンは少しだけ
言葉を交わすことが出来るようになってきました。
しかしそれは不倫の始まり。
そして未確認生物と戦う先輩は戦いの度に体を失い
「修繕」という特殊な技術で失われた体が補修され続けていく・・・。
体の一部を失いまた補修される先輩は少しだけ以前と違う先輩。
考え方や雰囲気、食事の好みなどが
少しずつ変わっていく先輩を目の当たりにしても
カノンはまだ先輩のことを
好きでい続けることが出来るのだろうか・・・。
そして不倫の果ての恋に絶望以外の道は残っているのだろうか?
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あげくの果てのカノンのネタバレとその後の展開は?
結婚していることも自分が相手にされていないことも分かっている・・・
それでも何故か先輩はカノンのことを気に掛けるようになり始めました。
連絡先を交換し誕生日を一緒に祝って欲しいと言われるカノンですが
先輩には奥さんがいてこの片想いは絶対に叶うことはありません。
今は先輩が出ている雑誌の切り抜きを集めたり
先輩との会話を録音して後で聞きなおすなどの
ストーカー行為だけが自分を慰めてくれています。
戦いに出かけ修繕を繰り返されるたびに
先輩は少しずつ変わっていく・・・。
以前は食べられなかった肉が食べられるようになり
以前はあったほくろが無くなっていきます。
それでも不思議と先輩のことを嫌いになれないカノン。
しかし先輩に誘われて向かった先の施設でのデートで
目の前でゼリーによって先輩が惨殺されてしまったのです。
あげくの果てのカノン
また修繕されて戻ってくるかもしれないけれど
あの時の先輩が惨殺された映像、血液の匂い
肉の感触は自分から消えることがないのでした。
冷静さを失い始めたカノンの元に現れたのは
まるで何もかも見透かしているかのような境先輩の奥さん。
先輩が変わっていくことが許されず
かといって先輩から離れることも出来ない奥さんもまた
狂った形で先輩のことを愛していました。
それは時に先輩を傷つけるような手段であったとしても。
一方で先輩も変わっていく自分に戸惑い
違和感を覚えながら生活をしていました。
そんな中、8年前から変わらず自分に
狂信的な愛情を示してくれるカノンは特別な存在。
お互いがお互いしか埋められない穴を抱えながら生きていく中
なんとカノンの弟がカノンに対して衝撃的な告白を始めて!?
4人の人生が複雑に絡み合うこの物語の
一体どこが終着点になるの・・・?
そして絶望しかないと思われていた不倫の恋の行方とは――?
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あげくの果てのカノンの感想は?
狂っているというその一言が
一番あてはまるような作品なのではないでしょうか。
上手く言葉にすることが出来ませんが
主人公のカノンの先輩に対する狂信的な思いは
ある意味先輩の姿を見ることも無く自分の思いの中で
ストーカーのように膨らんでいるように思いました。
本来であれば現実生活とのすり合わせの中で
自分の理想と現実の違いから少しずつ幻滅したり諦めたりして
自分の気持ちに折り合いをつけていくのですが
現実を否定し自分の世界に入り込んでいるカノンは
そのすり合わせを否定しています。
あげくの果てのカノン
そして修繕の繰り返しによってある意味現
実感を失った境先輩の実際の姿はある種現実離れをしていて
カノンの妄想と合致してしまう部分もあり
2人は妄想の中で関係を続けてしまいます。
挙句の果てに出てきた奥さんもある意味で現実を否定し
先輩を自分の妄想の中に取り込もうとしている・・・。
3人の妄想世界が現実感を失って絡み合った時に
そこに生まれるのは果たして新しい世界か、あるいは絶望か。
挙句の果てにカノンはいったいどうなっていくのか・・・
これからの展開から目が離せません!
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