音久無先生の作品の花と悪魔。
大悪魔ビビが思いつきで人間界にて生活を始めて早2年。
人間界で迎える2度目の冬に屋敷の前で
ビビが見つけたのは人間の赤ん坊でした。
大悪魔・ビビに向かって花のように微笑むその笑顔から
はなと名付けられた女の子はビビの屋敷で大切に育てられます。
14歳の少女に成長したはなは以前と異なる気持ちを
ビビに向けるようになるのですが・・・。
齢200歳の大悪魔にその思いは届くのでしょうか――?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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花と悪魔のあらすじは?
ビビは大悪魔で触れるものの生気を奪い
ビビが触れる花はみんな枯れてしまいます。
戯れで向かった人間界で拾った赤ん坊・はなは
そんなビビを恐れることなく
満面の笑みを向けてビビの後をついてくるのです。
いつの間にか14年の月日は流れ赤ん坊は少女へと成長。
成長してもビビのことを恐れることなく
枯れてしまうと分かっていても
自分が好きな薔薇をビビの元に届けるはな。
ただの気まぐれで拾った人間の女の子はそれまで誰もが
見せたことのないような無邪気な笑顔を見せては近寄ってきます。
花と悪魔
それは大悪魔のビビが誰からも
見せられたことがない表情や感情でした。
自分を恐れることなく慕ってくるはなですが
ビビははなに冷たく当たってしまっていました。
そのことにはなが傷ついていることも知りながら・・・。
そう、ビビは大悪魔である自分が大切なはなのことを
損ねてしまうのではないかを心底恐れていたのです。
誰かを大切に思い本当は触れたいその大切な相手を守るために
自分の気持ちを押し殺す・・・。
自由気ままな人生だったビビの生活が
大切なものを守るために変わっていく――!
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花と悪魔のネタバレとその後の展開は?
大悪魔ビビは魔界の行く末をになうべき立場の悪魔で
本来であれば魔界で過ごし悪魔としての力を
つけていかなければならない存在・・・。
人間界で人間の子どもを育てているビビは
たちまち魔界でもニュースとなりビビを魔界へ
子供を人間界へとたくらむ魔界の者たちが
ビビの元へとやってきます。
ある時そうして魔界から使わされてきた友人の一人が
はなを町へと連れ出してしまったことが発覚します。
大切なはなが人間界へと連れて行かれてしまうかもしれない・・・。
焦ったビビがとった行動は大の苦手であったはずの
太陽の元へはなを探しに行くこと・・・。
不要になった時には捨ててしまえば良いと思って
拾った人間の子どもがいつの間にか
ビビの中で大切な存在へと変化していたのです。
花と悪魔
無事にはなを連れて帰ることが出来たビビに
はなはきっぱりと伝えるのです。
「はなはビビが悪魔でも大好き」
自分の手の中でも枯れない花があるかもしれない。
そうはいっても自分は大悪魔・・・
触れる花々はその瞬間から枯れ落ちてしまいます。
もし自分が長くはなに触れていたら
はなも花と同じように枯れてしまうかもしれない。
ビビが葛藤している間、はなもまたビビと仲良くなりたい
ビビに触れたいビビと手を繋ぎたいという思いで
色々なことを画策するのです。
ビビの言いつけを守れば優しくしてもらえるのではないかと
奔走してみてもなかなか効果を得ることが出来ないはな。
相手を大切に思う心は同じなのに悪魔と人間という
人種の違いが切なくも苦しい感情を掻き立てます。
それでも出来ることを少しずつ・・・。
複雑な感情を抱きながら成長していく
2人の関係はこの後どうなっていくの――?
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花と悪魔の感想は?
身分の違いというほどの大きな違いではないかもしれませんが
学校の先生に恋をする女の子や会社の上司に憧れる女の子。
以前交際していてもう戻ることが出来ないことが分かっている
相手のことが忘れられない女の子や男の子など
恋愛の何らかの壁を抱えながらそれでも恋をしている人は
たくさんいるのではないでしょうか。
本作は是非そんな人に読んで欲しいなと思える作品でした。
花と悪魔
相手のことが大切で大切な人に近寄りたいのは
とても自然な気持ちです。
でもそれをすることで相手を傷つけてしまうかもしれない
相手を大切にするためにはやり方を工夫しなければならない。
そうやって人は複雑な感情を学び
人を大切にする方法を知っていくのではないでしょうか。
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