藤森治見先生の作品の
緋い初夜~家畜同然に売られた女の復讐~。
ある日、一族を守るために
和解の契りとして敵の花嫁として
差し出されてしまったラジア。
しかし性奴隷として扱われ仕舞いには――・・・。
残酷な運命をたどることになった
ラジアの結末はいかに――。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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緋い初夜 家畜同然に売られた女の復讐のあらすじは?
キャラバンの隊長と一夜を共にする娼婦。
男は場末の娼館の娼婦にしては上玉だと言い
よそ者だからこんな粗末な部屋を
あてがわれているんだろうと・・・。
そしてどんな事情で落ちぶれたか知らないが
こんな掃き溜めに埋もれるには惜しいと言うのです。
しかし娼婦は目的のために自ら掃き溜めに
身を投じる子もいると言い
夢物語を男に聞かせるのでした。
それは遠い遠い場所からきた女の子の話――・・・。
女の子の名前はラジア。
旅先案内人の娘でラジアには兄や弟に妹がいます。
旅から戻ってきた父親は旅の途中で
酷いものをみたと話し始めます。
それはふたご山の者たちが一族の恥さらしと
殴る蹴るの暴行を加えています。
女性はただ道を訊かれただけだと言いますが
色目を遣ったと地獄へ落ちろと聞く耳を持ちません。
父親や兄たちは見ないでその場を立ち去りましたが
それは女性にまつわる悪しき因習・・・。
ラジアは自分もかと不安になりますが
父親はそんなことするものかと
家族みんなが自分の宝物だと。
ただ常に清く正しく在りなさいと父親は言います。
そうすればきっと神はラジアを
救ってくださるからと・・・。
緋い初夜~家畜同然に売られた女の復讐~
そんなある日、ふたご山の一族が旅道を明け渡せと
言ってきたのでした。
旅道を開拓したのは我が一族だから祖先の誇りと砕身の証を
奪われるわけにはいかないと言っていたところに
夜襲をかけられたのでした。
そして族長であるラジアの父は負けてしまい
和解の契りとして族長の娘を嫁に差し出せと・・・。
長の亡き今、次の族長はラジアの兄であるサーディク。
当然ラジアは嫌だとサーディクに言いますが
断れば再戦の布告とみなされ
また族長の首を落とすことになる・・・。
たかが女ひとりと一族の存亡を秤にかけるのは
賢明とは思えないと言われ
サーディクはラジアを差し出そうと・・・。
ラジアが断れば妹のクルトだとわかってくれと
泣きながら頼まれるのです。
そして決まりだと連れて行かれるラジア・・・。
ラジアは父親がいった言葉を思い出し
どうか自分を護ってと思うのです。
ふたご山の一族に連れて行かれたラじアは
今日から一族の女だと家族のために尽くし
家族のために働けと言われます。
そしてラジアが最初に与えられたのは家畜の世話。
ここで生きていくしかないと
頑張らなきゃと思うラジアでしたが・・・。
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緋い初夜 家畜同然に売られた女の復讐のネタバレとその後の展開は?
ここで生きていくしかないと
頑張っていうことを聞くラジアでしたが
男たちがやってきて襲うのです。
ここでは女には自由はなく男たちに従って
生きるのが当たり前だと・・・。
ラジアは父親や神様に助けてと
心の中で思うのですがそのまま・・・。
酷い目に遭ったラジアですが
休んでいる暇などありません。
手を止めていると愚図だと
いつまで洗い物をしているんだと叩かれ
早く食事の支度に取りかかれと言われます。
食事をしているといつまで食べているのかと
家畜の世話があると朝から晩まで働かされる。
そして男たちの相手も・・・。
それから1年後、ラジアの夫である
シャーヒドが帰ってくることになります。
シャーヒドは賢しくて体も強く
何より商才のある男。
この国で1~2を争うほどの
大きな隊商を率いている。
ラジアはまだシャーヒドを見たことがありませんが
もし帰ってきたらこの地獄も少しはマシに
なるのではないかと思ったりもしました。
しかし婚礼の儀を執り行う準備のため
妻となるオンナの純潔を確認すると
嫌がるラジアの脚を抑え調べ始めたのでした。
緋い初夜~家畜同然に売られた女の復讐~
ラジアが純潔ではないと分かると
淫売と言い家族の名誉を汚した罪人だと・・・。
当然、ラジアは無理やり奪われたと
そう伝えるのでしたが
身内に罪を被せようとまでするのかと
処刑を言い渡したのです。
ラジアは閉じ込められそこで
自分を殺す話を聞きます。
死にたくないと家族に会いたいと思い
一生懸命土を掘って逃げ出しました。
寒いし食べる物もなく
もう歩くこともできない・・・。
父親や神様に助けてとそう思いながら
ラジアが目を覚ました目の前には
夫であるシャーヒドがいたのです。
そしてラジアの行為は一族への恥辱だと
耳と鼻をそぎ落とされたのでした・・・。
どんなに助けを求めても
神様は助けてくれない・・・。
それだけではなく傷ついたラジアを
一緒にいた叔父が抱くのです。
せめて快楽の中で死なせてやると・・・。
こんな目に遭っているのにどうして神様は
この地獄から自分を救ってくれないのだろうと
そう思いながら1つの結論に達するのです。
私には神様はいないんだ――。
そしてラジアはそばにあった石で
叔父を殴り殺したのでした。
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緋い初夜 家畜同然に売られた女の復讐の感想は?
キャラバンの隊長と一夜を共にする娼婦は
耳や鼻を失ったあのラジアでした。
そしてラジアがこのキャラバンの隊長に
自分の話をした理由・・・。
それはこの隊長がラジアの夫の
シャーヒドだったからです。
ラジアは耳と鼻を切り落とした
シャーヒドに復讐しにやってきたのです。
復讐を果たしたことで
やっと自由を手に入れたラジア。
ですがあの夜、夜襲がなければ
もっと幸せに暮らしていたことでしょう。
ラジアの人生は悲劇的なものでした。
緋い初夜~家畜同然に売られた女の復讐~
本作を読んだとき娼婦が話しているのは
自分のことだということはすぐにわかりましたが
キャラバンの隊長に話しているのは
ただの昔話なのかと思ったら
こんな繋がりがあったのですね。
藤森治見先生の作品は美醜の大地で知りましたが
これからどうなるのだろうと引き込まれる感じです。
そしてこの結末を誰も
想像していなかったことでしょう。
本作には表題作以外にも4作品が収録されていて
どの作品も読みごたえのある作品です。
私のように美醜の大地で藤森治見先生の作品を
読み始めた方も一度読んでみてはいかがですか?
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