夏原武先生・原案、黒丸先生・漫画の作品のクロサギ。
世に三種類の詐欺師あり。
人(カモ)を騙して金銭を巻き上げる白鷺(シロサギ)
異性(カモ)を餌として心と体を弄ぶ赤鷺(アカサギ)
人を喰わずシロサギやアカサギのみを喰らう黒鷺(クロサギ)。
史上最凶の詐欺師、クロサギの正体は21歳の若者でした。
クロサギのあらすじは?
人(カモ)を騙して金銭を巻き上げる白鷺(シロサギ)
異性(カモ)を餌として心と体を弄ぶ赤鷺(アカサギ)。
そしてそんな詐欺師たちを喰らう詐欺師・・・
詐欺罪で逮捕されたシロサギたちが揃えて口にする
「黒崎」という名前になぞらえ
クロサギと呼ばれている男がいました。
警察内部でも話題となっているクロサギ。
その正体はかつて父親が詐欺師によって嵌められた末に起こした
一家心中事件で唯一生き残った青年・黒崎高志郎でした。
一見普通の21歳という若さである黒崎ですが
この世のシロサギを全て食いつくすことに
執念を燃やす異端の詐欺師。
クロサギ
そんな彼がある日出会ったのは
美容品詐欺に遭った大学生の女性・三島ゆかり。
法律に疎い彼女を騙し金をせ占めていた
そのシロサギを食うため
彼はゆかりに協力するよう持ち掛けます。
しかしそこに割って入ったのは彼女の友人である吉川氷柱。
詐欺ならばきちんと順を追って正当な手段で訴えるという氷柱。
しかしその過程で多額の金が必要になること
立証が難しいことを黒崎に指摘されてしまいます。
詐欺師を信用するなんてと氷柱は止めますが結局ゆかりは
大学へ通い続けるため黒崎を手伝うことを選び・・・。
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クロサギのネタバレとその後の展開は?
化粧品詐欺師はゆかりの協力もあり
あっさりと黒崎が喰らうことに成功します。
あの人のおかげだと喜ぶゆかりでしたが氷柱は
法で裁けないからといって
犯罪で対抗していいことにはならないと憤ります。
しかしまた一緒に学校へ通えると
嬉しそうな顔を見せるゆかりをみて
詐欺師を喰らう詐欺師とはいったい何なのだろうと
彼女は悩むこととなり・・・。
おまけにひょんなことから貧乏学生である氷柱は
彼が大家をつとめるボロアパートに
意図せず引っ越す羽目になってしまいます。
詐欺師と隣人契約をしてしまったと打ちひしがれる氷柱。
しかしある日彼の部屋に立ち入ったことから
黒崎の過去を知ってしまいます。
クロサギ
詐欺によって一家心中、しかしその遠因となった詐欺師が
逮捕された記録はなし・・・。
シロサギ相手とはいえ自身も家族も
破滅に追いやった「詐欺」という手立てを使い
復讐を行おうとしている黒崎の執念。
そして彼から自分の目指す「検事」というものが
どういった存在なのか突き付けられ氷柱は揺れ動きます。
さらに詐欺被害に遭ったゆかりの友人から
黒崎は自分を助けてくれてあなたはなにもしてくれなかった
非難されるいわれはないと吐き捨てられてしまいます。
それでも彼女は悪を許すことはできずに検事を目指し続けます。
詐欺師の黒崎と正義を目指す氷柱の二人の関係も
黒崎の復讐もまだはじまったばかりです。
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クロサギの感想は?
以前放送されていたテレビドラマは観ていたのですが
実は原作を読むのは今回がはじめてでした。
本編が完結していることを知り
今回初めてコミックスを手に取ってみました。
黒崎の父親を詐欺にかけた詐欺師への復讐を果たすという
ストーリー全体としての大きな目標?のようなものはありますが
基本的に数話で一つの詐欺をやり遂げる・・・
といった感じの話となっています。
オムニバス形式とは少し違いますが
序盤は特に物語の根幹とは関係のない事件も多いですね。
クロサギ
ただ一つ一つの事件が実際に現代社会で起きている
詐欺をテーマにして描かれているので
程よくリアリティもあって面白いですし読んでいて飽きがきません。
詐欺の話なので頭を使いどうしても文字が多いタイプの
漫画にはなりますが一つの事案がそこまで長編になることはないので
私はそこまで読みにくいことはありませんでした。
まだ新クロサギの方は読めていないんですが
そっちになってくると物語の根幹にかかわる
詐欺事件が多くなってくるそうで・・・
ちょっと話が重くなってきそうですかね。
元々明るい漫画ではないんですが。(笑)
またドラマを知っているとドラマとの違いも
色々見つけられて楽しかったです。
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