石川雅之先生の作品の惑わない星。
遥か先の未来。
夏休みの終わりが起こりシェルター内でしか
人類は暮らせなくなった。
シェルター内はまさに妄想の箱庭で人類は本来の地球が
どんなものであったのか知らないのだ。
その人類が宇宙に送った手紙を読んでやってきたのは・・・
太陽系の惑星たち?!
寝込んだ地球を惑星たちと人類代表(?!)
及川とS沢は元気にできるのか?!
惑わない星のあらすじは?
地球の汚染が進み地表には防護服なしでは
出ることができない状態の未来。
人々が暮らすシェルター内は人工的に作られた
空などがありましたがその空は
曜日によって色が変わるというもの。
もはや人類は空がどのようなものであったのかすら知らないのです。
シェルター内はアニメだらけで家の外でも中でも
アニメが溢れかえっています。
人間は失敗するし打たれ弱いから使い勝手が悪いという理由で
アニメキャラクターしかテレビに映さないのです。
その日の朝も日本最大の輸出品目である
アニメキャラクターたちに励まされながら多くの人々は
シェルターの外へ出勤していったのでした。
惑わない星のネタバレとその後の展開は?
S沢3国もその一人。
かなり昔に国民の5分の1以上が読めない漢字は
廃止する決まりが決定されたために
このような変な名前表記になっています。
S沢の仕事は宇宙に手紙を送るというもの。
彼の同僚は及川8月という女性です。
彼女は就職当初やる気がある女性でしたが
今はそのような様子が見てとれません。
及川は防護服を着て地球すなわち外へ出ることが許されており
地球へ出て物を回収してくるのが仕事です。
外の様子は暴風が吹き荒れる凄まじいもので
その中を防護服を着ないで歩いてくる女性の姿がありました。
彼女の横には浮いている丸い物が・・・。
及川が地球へ出てすぐに施設と地球を繋ぐ扉に
『帰還者アリ』の表示が出ました。
及川は今日はここには戻らないと言って出て行ったので
何かあったのかと心配するS沢。
しかし入ってきたのは防護服なしで地球を歩いてきた少女で
彼女はS沢に何か書くものを貸してほしいと頼みます。
少女はS沢が宇宙へ手紙を送る仕事をしていることを知っていました。
そして今から書く座標に空の文を送ってほしいと
S沢に頼みその場に倒れてしまいます。
彼女を来たばかりのベッドへ寝せ
頼まれたとおりの座標へ手紙を送るS沢。
手紙を送った座標は・・・太陽系の各惑星のもの。
もはや大した教育制度もないこの国で少女はなぜ
それを知り得たのかとS沢は疑問に思うのでした。
翌日、及川が来てS沢は起こされます。
及川はまたS沢のいる施設の扉から外へ出ると
そのとき彼女はS沢に問いかけます。
「空の色って本当は何色か知りませんか?」
彼女が知りたいのは作られた内の空ではなくて
本当の地球の空の色で今の状態では
空を見上げても灰色の嵐で見えないのです。
及川はS沢の答えを待つことなく外へ出て行きました。
及川の問いかけに気づいちゃいけないこともあると
つぶきながら施設に窓があることを思い出すS沢。
彼が天井にある窓を見上げると
そこに防護服を着ないで立つ少女の姿が――!
――施設で倒れた少女・地球に呼ばれてやってきた火星。
こうしてS沢たちの未知との邂逅
(+ 地球を助けるミッション)は始まったのです。
惑わない星の感想は?
文系にはちょっと分りづらく理解するのに時間がかかり
もしくは理解を拒否する理系の漫画です。
ですが内容自体は面白いので読んでいるうちに勉強にもなり
その辺りは『もやしもん』と通じるところがあります。
各惑星たちがこれから地球へ集まってくるのですが
それぞれ特徴があってキャラクターとして面白い。
人類側はS沢と及川の2名ですが及川が可愛い女性なのに対し
S沢は若干(?)キモイおっさんとして描かれています。
本当の地球の姿を知りやる気を出す及川と逃げ腰のS沢。
地球を心配しつつもマイペースな各惑星たち。
この不思議な面子で地球を元気にできるのか?!
そもそも地球を元気にするためにはどうしたらいいのか?!
ストーリーを楽しみつつ勉強もできちゃうお得な作品です。