稚野鳥子先生の作品の月と指先の間。
少女マンガの世界は紙面では恋と花と
キラキラが舞う華麗な世界ですが・・・。
作っている現場は戦場そのもの?!
そんな世界で生きてきた女性マンガ家が一人
仕事も恋愛もやりつくした彼女が行き着く先は――?!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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月と指先の間のあらすじは?
講英館漫画賞受賞パーティーで祝辞を述べる女性の姿が――。
彼女は少女漫画家の寿命はどれくらいか知っているかと
会場にいる人間に問いかけます。
自分は初代担当から15歳~35歳位と言われたと。
それに比べたら自分たちはかなり
寿命を延ばしてここまできたのだと・・・。
現実にはない仮想世界。
月と指先の間
自分の頭の中の妄想を実際に
目に見える形にしてお金にして生きている。
――少女漫画家・御堂アン、年齢55歳。
これはずっと漫画家という仕事を
走り続けてきたアンの物語なのです。
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月と指先の間のネタバレとその後の展開は?
華やかなパーティーがある一方で仕事の現場はまさに戦場。
〆切に間に合わすために夜食のピザは立ち食い徹夜は日常茶飯事。
〆切が終われば雇っているアシスタントさんたちは
一旦仕事終了ですが漫画家のアンはそうはいきません。
次の作品のネームを作らなければならないのです。
ちなみにアンは完全夜型のアナログ作家。
月2~3本の連載をかかえて仕事をする生活を
30年以上やっていますがしかし徹夜で仕事をした後で
ネームを切るのはかなりの苦痛。
アンは言い訳をしながら床に横になりますが
横になったアンの目の前に現れたのは謎の生命体・ジョルジュ!
本人曰く宇宙生命体で普段はナスカ平原にいるらしい・・・。
彼はネームに詰まりに詰まっていたときに突然
アンの目の前に現れました。
しかしジョルジュが現れるとネームができる兆しなので
アンは彼のことをネームの精と呼び受け入れています。
そしてジョルジュ相手にひたすら愚痴を言い続けるアン。
恋愛漫画家でありながら恋愛を否定しさらには
40年以上前の映画先着プレゼントの
セル画のキャラについて泣きながら語ります・・・。
そんなアンに慣れているのかジョルジュはスルーの態勢。
漫画を作る作業は過酷というに近いものがありますが
それを月に2~3回こなすアン。
それが出来るのはずっと彼女が長年走り続けてきたからこそ。
もし足を止めるときが来たのならばもう書けなくなる。
――筆を折るとき。
月と指先の間
いつまで続けられるのか分からない不安の中
その不安を紛らわすかのように疲れてくると
会いたくなる彼氏・川藤はアンの何代か前の担当で
今は出世して局長をしています。
しかしその川藤も寄る年波には勝てず五十肩・・・
アンは時が経つのは早いと実感してしまいます。
漫画家としての生活を送るアンに
周囲の人間は結婚や出産の話しをもうしません。
ですがアンは諦めているわけではなく彼女が探しているのは
自分が死ぬとき一緒にいてくれる人。
それが今の彼氏かは分りませんがそれでも彼女は
読者に色んな想いを届けるために描き続けるのです。
場面は変わりパーティー会場では
アンのスピーチが終わりを迎えようとしていました。
笑顔で祝辞を述べる彼女を見て編集長の黒月は
笑っている顔なんか初めて見たと驚きます。
そしてアンのレアな笑顔を心のシャッターで記憶おこうと決め
その彼の方にはジョルジュの姿が・・・。
「その記憶がこれから重要になるさかいな」
ジョルジュは意味ありげに呟いたのです。
御堂アン、55歳。
これから彼女は微妙な人間関係の中
月の光の下で漫画を描き続けることになるのです。
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月と指先の間の感想は?
まさかのヒロイン、年齢55歳。
しかし紙面で55歳に見えないのは
フィクションが入っているからということで・・・。
ずっと仕事で走り続けてきたアン。
笑わない無表情な編集長・黒月と長年付き合ってきた彼氏だけれど
既婚者の川藤との微妙な人間関係に翻弄されることになります。
月と指先の間
恐らく仕事人間の女性には「恋愛が面倒くさい」という
アンの気持ちは分かるはず!
ずっと仕事で走り続けてきたアンですが
それももう限界だと気がついています。
これから彼女がどのような選択を取るのか
注目しながら読んでいきたい作品です。
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